子育て英語アンケート調査

アンケート「将来子どもに留学をしてほしいですか?」その2

子どもに留学してほしくない理由も紹介

こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。

幼児英語に関するミライコイングリッシュのアンケート調査、今回のテーマは「将来子どもに留学をしてほしいですか?」と言った内容です。

この「留学」に関するアンケート結果は、シリーズでお送りしており計3回に渡ってお届けしていきます。その1その3のすべてお読みいただけたらうれしいです。ちなみにこちらの記事はパート2になっています。

前回のパート1では「将来子どもに留学してほしいと思っているママさんは3人中2人もいる」とお伝えしました。

そして、留学させたいと思う理由について上位3位まで紹介しました。以下のような結果になっています。

  • 第1位:異文化に触れて視野を広げて欲しい
  • 第2位:やっぱり英語力を向上させてほしい
  • 第3位・国際化社会で活躍して欲しい

子どもの留学に関心のあるママさんたちは、英語力の向上だけでなく「異文化理解」や「グローバルな活躍」を期待していることがわかります。

今回のパート2では、上記の3点以外の理由について紹介します。また、留学にあまり関心がなく「子どもに留学してほしいと思っているか?」の質問に「いいえ」と答えた人の回答内容についてもお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

では早速、気になるアンケートの調査結果について発表していきますね。

子どもに留学をしてほしい理由はさまざま

将来子どもに留学をしてほしいですか?といった質問に対して「はい」と答えた人の、その他の理由の一つ目、それは「自分が留学経験者で良い経験になったため」というものでした。

私
なるほどねえ。留学が良い経験だったと思っているママさんは、子どもにもそうしてあげたいわね。
ママ友
ママ友
狭い日本から海外に飛び立って得た経験はかけがえのないものだもん。確かに同じ経験をさせたいと思うわ。

このほかに「自国を客観的に見つめることも必要だと思う」と回答するママさんもいました。これは興味深い回答内容です。日本のなかでずっと暮らしていると一つの価値観に縛られてしまう可能性もあります。

日本の「当たり前」が世界ではそうでもない、あるいは海外に行って改めて日本の価値観に気づくこともあるでしょう。

いずれにしても日本のみで生活することは、今後訪れる「予測不可能な時代」において、かえってデメリットになる恐れもあります。

日本の価値観、世界各国それぞれの価値観、文化、歴史など、さまざまな要素を若い時期に取り入れるのは、その後の人生の糧になる…。あるいは留学によって、人生の選択肢や視野を広げられるのは子どもにとって有益だと考える…。

このように思うママさんがいることが今回のアンケートで明らかになりました。

留学で特別な経験を積めるのは若い頃だけ

このほかに「周囲が外国人ばかりのなかで、対処する力を身につけてほしいから」と願うママさんもいました。人生には、さまざまな予期せぬ出来事が起こります。いつも安心安全、順風満帆というわけにもいかないでしょう。

それがわかっているからこそ「可愛い子には旅をさせよ」といった捉え方で、若いうちに海外を自分の目で見てきてほしい、と思うママさんがいても自然なことです。

留学したばかりのころは、日本語を使えない、英語が通じない辛さを感じることもあるでしょう。しかし、保護者もいない現地でどう対処していくべきか子どもなりに考え、改善のための行動に移していくなかで、少しずつ強さも身についていくと考えられます。

厳しい場面を切り抜ければ喜びは大きく、自信もつくことでしょう。

そのほかに「外国で生活するという経験は、学生のころにしかできないから」といった理由で留学を推奨するママさんもいました。

私
なんだかわかるわ〜。若いからこそ飛び込めるし、問題にも対処できそうだもの。
ママ友
ママ友
大人になるとさまざまなシガラミも増えてくるしね。比較的時間がたっぷりある若いうちに海外経験をするのはメリットが大きいと思うわ。

留学に対しては「英語ができないとすごく大変そう」と思って躊躇する人もいるでしょう。しかし、親として子どもには「切り抜ける方法、強さ」を身につけ、思い切り楽しんでほしいといった願いもあるようです。

ほかにもあります、たとえば「親が与えられるのは【経験】だと思うから」という意見。とても興味深く、素晴らしい言葉ですね。

親の教育に関する懸念事項の一つに「教育費がとてもかかる」といったものがあります。子どもを育て一人前にするには場合によっては数千万かかる…といった現状から見て、さらに留学となれば「とてもムリムリ!」といった声も聞かれそうです。

しかし、「親が与えられるのは経験」といった言葉は、子どもの成長にまつわる「お金」に着眼するのではなく、その内容に視点を戻すことを教えてくれます。

そして、もう一つ紹介したい言葉は「子どもが留学したいといえば応援したい」といったもの。子ども自身が新たな経験を通じて成長していきたいと考えるのであれば、親としてやっぱり応援したいですよね。

子どもの意志に任せたい!と考えている人も

また、アンケートの調査結果のなかで見られた回答理由として「留学をさせたい、させたくないといった親の意思そのものがない」といったものがありました。

私
たとえば「留学してほしい」と別に思わないけど、本人が望めばさせてあげてもいいかな、って感じかしら。
ママ友
ママ友
そうよね。逆に「絶対に留学してほしくない」とまで思わないのよねえ。それも本人次第ってことね。

「はい」「いいえ」の回答にかかわらず、そうした考えのママさんは一定数いるようでした。

留学をするにしても、しないにしても、子どもの意思を尊重し、そのための準備を整えておきたいというのが、親として最善の姿勢かもしれません

「いいえ」と回答した人はどう思っている?

では、ここから「いいえ」と回答した人の理由について解説していきます

もっとも多かった理由は「安全面が心配だから」というものでした。なにしろ日本の治安は世界的にも有名ですから、海外に行くというだけで親として心配になる気持ちはわかります。

日本から出ないといった選択肢がもっとも安全であり、子どもにとって大切なことと考えるママさんがいても少しも驚かないでしょう。

続いて多かった理由は「とくに意義や効果を感じないから」といったものでした。身近に留学していた方がいる場合、その話を聞いて「効果はとくにないのかな」と感じている方もいるようです。

留学の経験が成果として目に見える形で感じられない…といった印象を受ける人は、子どもの留学について懐疑的になるかもしれません。

留学しているときは英語力が身についたとしても、帰国後、普通に日本人とばかり話していれば、すぐに英語を忘れてしまう…のも実際多いと思われます。

「いいえ」と答えた人のなかには、「日本でも学べることはたくさんあるから」といった意見もありました。これも一理ある考え方ですね。

私
たしかにねえ、ごもっとも!といった感じね。
ママ友
ママ友
留学すれば何とかなるだろうと思っていても、そんなに甘くないのかもね。
私
日本で人一倍努力しよう!と思って独学でマスターする人もいるものね。

日本にいても海外の人と交流したりコミュニティに参加したりすることも可能です。今ではネイティブとオンラインプライベートレッスンも受けられたり、無料動画で英語コンテンツを視聴したりできる状況です。このため、毎日英語に触れるのが「海外だけ」とはなっていないのも事実でしょう。

つまり、英語力をつけるには、留学がいいとは絶対的にいえないのです。留学のメリットとして語学力の向上というよりむしろ、多様な見方や考え方、国際感覚などを養うため…と捉えれば、留学する効果を実感できるでしょう

ここまで「はい」に関するほかの意見、「いいえ」の意見について紹介してきました。読者の皆さんはどのように感じられましたか?では最後にまとめさせていただきます。

まとめ

前回の内容だけ知っているのと、今回の内容を合わせて理解するのとでは、留学に対する捉え方も変わってくると考えられます。「はい」と答えたママさんのほかの意見、あるいは「いいえ」と答えた方々の思いを合わせて読んで、ご自身の考えを整理してみましょう

その過程でやはり大切にしたいのは、親の願いと子ども自身の思いのバランスです。留学については短期のものもあれば長期のものもあります。親が経験をさせたいと思って子どもがその気になったり、子どもが留学への思いが強く親もその熱意に折れたり…など、さまざまなシチュエーションが考えられます。

子どもの主体性や願いなどを軸としながらも、より良い成長を願う家族同士が集まって話し合うことも大切です。

今回の記事を読んで多様な見方を得られたことと思います。親として「の子どもがどんな環境で生きるのか」を想定しながら、よく考えて選択してみてくださいね。

ABOUT ME
ミライコイングリッシュ編集部
「日本語が不十分なのに英語始めても大丈夫?」「フォニックスって聞いたことあるけど重要なの?」など幼児英語教育や子ども教育全般に関する最新情報を発信します。