ミライコイングリッシュの記事を読んでくださるママさん、パパさんは留学した経験をおもちでしょうか?
これまでお伝えしているアンケート調査の報告では、0歳~6歳までのお子さんをもつママさんの回答と解説をお伝えしています。今回のテーマは「留学」に関することです。3回にわたって紹介しますので、興味がある人はぜひチェックしてみてください。
留学をしたことがある人はどれくらいいる?
留学をした経験がある!と答えるママさんの割合はどのくらいだと思われますか?
留学の経験がない、あるにかかわらず、留学したママさんやパパさんの話に関心があるのではないでしょうか。また、留学の経験がない人の割合も気になるところです。早速アンケート結果を見ていくことにしましょう。
今回もいくつかの質問をしていますが、まずは「留学した経験のある、ない」について確認しましょう。
まず、留学経験はありますか?といった基本的な質問の回答結果からお伝えします。
これについては、「(留学の経験が)ある」と答えた人が14%ほどでした。
皆さんの周りには留学の経験者はいますか?14%という数字にどのような感想をもったでしょうか。
たしかに、自身の経験や環境などによって、14という数値に対する印象は異なるかもしれませんね。
どこの国へいつどれくらい留学していたの?
続いて「はい」と回答した人に、どの国へ留学していたのか聞いてみました。挙げられた国はイラストにあるとおりです。
一般的に人気が高いといわれる国、カナダやアメリカ、オーストラリアといった英語圏の場所が多いですね。オーストリアやスペイン、フィンランド、インドネシアといった国々は、母国語は別にありますが、留学者の関心事に合わせてセレクトした結果でしょう。
なお留学ジャーナルによれば、2021年留学先ランキングとして以下のように提示されています。
- 1位:カナダ(バンクーバー)
- 2位:カナダ(トロント)
- 2位:イギリス(ブライトン)
- 4位:イギリス(ロンドン)
- 5位:マルタ(セントジュリアン)
- 6位:アメリカ(サンタモニカ)
※参考:留学ジャーナル「人気の留学先ランキング2022年TOP15!どこに留学する?国・都市の選び方」より
留学希望者は、主要都市やリゾート地など、目的に合わせて選んでいるようです。
やはり、アメリカは根強い人気があるといえるでしょう。
続いて、「いつ留学したのか、留学した年齢や年代」について質問してみました。上記のように高校生や大学生、短大卒業後などさまざまな回答結果でした。
さすがに小中学生のころに留学した経験のある人は見受けられませんでした。30代のころに留学した経験がある人もいます。就職したのち、学び直しや新たな挑戦を求める方がいることがわかります。
今や人生は100年といわれる時代です。「学びは10代や20代で終わり!」とするのはもったいないといった考え方も増えています。30代での留学は思い切った選択だったと思いますが、今後こうした挑戦をする人々は増えていくと予想されます。
続いて「どのくらいの期間、留学をしていましたか?」といった質問をしてみました。結果は、1年の人もいれば、半年、短期、長期などさまざまでした。
2週間というのはかなり短いですね。語学の習得が目的であれば、1年以上は滞在しないと大きなメリットを享受できないかもしれません。しかし、短期間であっても異国の環境に飛び込み、さまざまな景色や言語、人々と接する経験は一生の宝となるでしょう。
逆に5年間も留学した経験をもつママさんがいました。ホームシックにかかってしまうかと思われますが、5年もいると現地で友人も増え、文化や考え方もたくさん吸収できると推測できます。英語力もしっかり身につき、ネイティブ並みの表現力を習得できるでしょう。
留学をしてよかったと思うことは?
さて、ここからはもう少し掘り下げた内容のアンケート結果になっています。
留学した経験のあるママさんに「留学をして良かったですか?」といった質問をしました。また、どの点が良かったのかについても回答をいただいています。
まずは「良かった」と答えたママさんたちの理由について紹介します。1つ目は「視野が広がったこと」ことです。海外に行くと自分がちっぽけに見えて、ほかの人々の生き方や考え方、環境などを通じて「世界は広い」と実感するようです。
高校生や大学生はもちろん、大人になっても留学によって自身の視野の狭さに打ちのめされることがあるかもしれませんね。
また、留学のメリットは語学力の向上だけではありません。友人もつくれて、帰国後もずっとその人たちと連絡を取り合っている方もいるようです。その後の人生を豊かにしてくれるような長いお付き合いができる人に出会えるのは本当にうれしいですよね。
そのほかの留学して良かった理由として「自分の言いたいことを相手に伝える能力が身についた」といったものがありました。
日本でずっと暮らしていると何となく「空気を読む文化」に慣れてしまって、自身の考えを具体的に伝えたり相手に聞いたりする機会を失ってしまう可能性があります。
どちらの文化のほうが良い悪いといった見方ではありません。ただ、日本で暮らしているだけでは得られない経験や感覚を留学で味わえるのはすばらしいことです。今後グローバル社会で生きていくうえで、さまざまな価値観や文化に触れていたほうが、臨機応変に対処したりより良い選択をしたりするのが可能になります。
異国の文化に触れて、互いの良さを認め尊重する姿勢も養えるのは、留学の醍醐味ともいえます。どのような国にどのくらい滞在するかによらずとも、たとえ「ちょっとした違いの発見」であっても、留学で得た気づきはその後の人生に良い影響を与えることでしょう。
このほか「世界観が変わった」「これまでの常識が『常識』ではないということを知った」といった人もいました。留学で英語が話せるようになったといった感想よりもむしろ、考え方や生き方、価値観などに大きな影響を与えられたと感じているようです。人生において深い体験ができるのはすばらしいことですね。
まとめ
それでは、今回の記事でお伝えしたことを簡単にまとめてみます。
- 過去に留学を経験しているママさんは全体の14%
- 留学先はアメリカやカナダなどの定番の国々をはじめ、中欧や北欧、アジアといった国々も含まれる
- 高校生から30代まで留学をした時期はさまざま
- 留学期間も2週間や半年、なかには5年間など多様
留学して良かったと答えた人の回答では、視野の広がりや考え方や価値観の変容などが挙げられた
ママさんのなかには、留学を考えている人もいるかもしれません。お子さんが小さい場合は親子留学も可能です。短い期間であれ学びは想像以上に大きいものと考えられます。
語学力アップのために留学したけれど、実際は語学力以上のメリットを感じているママさんたちが多いこともおわかりいただけたでしょう。留学期間で出会った人々と人生を通じて友情関係を続けられる可能性もあります。
今後もその2、その3と続けていきます。留学に関する別の見方についても率直にお伝えしますので、ぜひそちらもお読みになってくださいね。