こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
幼児英語に関するミライコイングリッシュアンケートでは、0〜6歳の小さなお子さんをもつママさんたちに、さまざまなことを質問しています。
今回のテーマは、「自分の子どもの将来で不安なことはありますか?」という質問内容です。英語学習に関することのみならず、ほかのことも含めて不安を感じる場面が多いとわかる内容となっています。
なお、今回の記事は、同じテーマの第2弾となっています。その1では、上位の結果についてお伝えしていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。同テーマでその3まで続きますので、すべての記事を通してご覧になると、今後の方向性が見えてくることでしょう。
それでは早速、気になるアンケート結果についてお伝えしていきますね。
※ちなみにその1でお伝えした第1~3位までの結果は以下のとおりになっています。
- 第1位「経済や環境に対して」
- 第2位「就職に関して」
- 第3位「進路に関して」
不安に感じている内容の「第4位」から解説しますね。
第4位の不安はコミュニケーション力について
子どもの将来について不安だと考えるママさんが「何について不安に」思っているかといえば「子どもにコミュニケーション力がないこと」でした。
コミュニケーション能力は、人間が他者と対話を通じてより良い生活や仕事をしていくうえで大切なスキルです。昨今、企業が求める人物像のなかでも上位にランクされており、今後ますます求められる力といえるでしょう。
このため、わが子の人見知りや心配性であることに不安をもつママさんも多いかと思います。また、幼稚園や保育園での友達とのかかわり方について、先生から「〇〇ちゃんは一人が好きみたい…」「この間は、お友達とけんかをしてしまって…」といった話を聞くと、ますます心配になってしまいますね。
会話にあるように、コミュニケーションの取り方にもさまざまなスタイルがあります。
次の章で詳しく解説します。子どものコミュニケーション力に不安を抱えるママさんにとってヒントとなる内容ですので、ぜひご確認ください。
コミュニケーション力はバリエーション豊か!
コミュニケーション力といっても、次のようにさまざまなスタイルがあります。
- 会話スタイル
- テキストスタイル
- 非言語コミュニケーションスタイル
- 多言語スタイル
会話スタイルとは、自然な会話やディスカッションを得意とする方法です。積極的に相手と話し、意見や情報のやり取りをすることに重点をおきます。一般的にコミュニケーション力に該当します。
テキストスタイルとは、メールやチャット、文通を通じた方法です。文字や文章を使って効果的に情報を伝えたり、意見を表したりすることが得意です。
非言語コミュニケーションスタイルとは、表情や声の印象、ジェスチャーなどを効果的に用いる方法です。表情や身振り手振りを使って感情や意図を伝える際に有効です。
多言語スタイルとは、複数の言語を話すスタイルで、バイリンガルやトリリンガルなど、異文化間のコミュニケーションを円滑におこなうための方法といえるでしょう。
このほか、話し方のスピードや姿勢がおだやかで思慮深く話すことを重視するスタイルなども挙げられます。
また、会話力があまりない…と判断されがちな子どもに対してネガティブな印象をもつのではなく、ポジティブな見方で子どもの特性を把握することも重要です。
コミュニケーションのスタイルとして「会話」は苦手であっても、文章力が高く論理的思考力が備わっている子どもはいます。一般的に「コミュニケーションが苦手」とされる子どもには、次のような特徴が見られるかもしれません。
- 内省的な思考
- 聞き上手
- クリエイティブな表現
- 文字やメディアを活用する能力
コミュニケーションが苦手であっても、内省的な思考が高い子どもがいます。自己分析を好み、自分の考えや感情を深く考える傾向にある子どもです。こうした子どもに対して「内向的すぎる」とマイナス的な見方をしてはいけません。物事をじっくり観察したり適切に判断したりする力があるとプラス的な捉え方をして、子どもの思考力を伸ばしていきます。
また、コミュニケーション力の大事な要素でもある「聴く力」に長けている子どももいます。友達からよく相談されたり思いやりのある行動がとれたりする子どもは、相手の意見や感情に敏感で、共感や理解を示すことができます。
4つめの「文字やメディアを活用する能力」とは、文章やメール、ソーシャルメディアなどを通じて、自分の思いや考えを表現したり情報を伝えたりするスキルを指します。話すのは苦手であっても、多くの人の共感を呼ぶ表現力を身につけているといえます。
これらは一般的な例であり、コミュニケーションが苦手な人がもつ特性は子どもによって異なるでしょう。
大切なのは、一人ひとりの個性や得意なコミュニケーションスタイルを尊重することです。
コミュニケーション力がないのでは…と不安に感じる場合は、ほかの子どもと比較したり先入観で子どもを見たりすることなく、まずはわが子の個性を把握するようにしてみましょう。そこから子どもに合う学習方法や環境を整えることをおすすめします。
・・・・・・・・・・・
それでは次に、不安に思う理由の第5位を発表します。実はこれまでとは、異なる側面で、よりリアルな悩みといえる内容です。
第5位は教育費など経済的な不安
第5位の不安として挙げられていたのは「子どもの教育費を捻出できるか…」といった問題でした。金銭面に関する不安は、やはり各家庭にとって大きな課題かと思います。
「経済的な事情で子どもに満足な教育を受けさせてあげられないかも」「この先、経済事情がどう変化するかもわからないし」など、お金に関する不安は尽きないことでしょう。
日本の経済は今、ある意味不安定な状態にあるといえます。このため、親御さんのなかには「安定感のある公務員に」「医師や歯科医、看護師に」といった思いをもつ方もいるでしょう。
自宅学習の充実とは、習い事や塾にお金をかけることなく、自宅で可能な学習方法を取り入れて子どもの学習習慣をつけさせることです。この際、必要な取り組みとして子どもの「学習力の育成」が挙げられます。
自宅学習は、学習する力を向上させる手立てといえるでしょう。教材や教具、本など初期費用はかかりますが、適切な教材を選び、親子で一緒に学習したりフィードバックをおこなったりする習慣づけが、子どもの学ぶ力を向上させます。
これらの取り組みは、幼児期から小学校低学年にかけて継続しておこないましょう。小さいお子さんに学ばせる場合は、「遊び」の要素(といっても知育遊び)を取り入れると子どものモチベーションUpにつながります。
小さいころは手がかかり、ママさん、パパさんも心身ともに疲れ果ててしまうかもしれません。ただ、子どもと一緒に遊んだり学んだりする時間は比例して、子どもの成長にプラスに働きます。手がかかるのは一時です。
ときには気分転換したり、悩みが大きくなりそうなときには、親戚や友人、先生、公的機関に相談したりしてくださいね。解決の糸口は必ずある、そう信じることも大切です。
少数派の不安理由とは
ここでは、ランキング圏外ではあったものの、目立った意見として寄せられていた回答を紹介していきます。
まずは「災害など自然環境が不安」というものです。これは確かに大きな心配かもしれません。地震に加えて、昨今では猛暑や台風、豪雨などの被害が甚大になっています。火山噴火についても心配されている方がいるでしょう。
今住んでいる場所が安全であるとは限らない…状況であるといえます。実際に、「今までこんな酷い災害に見舞われたことはなかった」とコメントする被災者の方の話を聞くと、不安がさらに増しますよね。
インターネットが急速に発達し、個人情報の流出が問題となるケースも多くなってきました。日本は安心・安全の国だと世界からも評価されていますが、見えないところで悪事が横行している状況を知れば知るほど、子どもの未来を案じる保護者さんは多いことでしょう。
いずれにしても、自分の身を守るためのスキルを身につけておく必要があります。子どもにはお金の使い方、クレジットや電子決済も含め「インターネットを通じて悪いことが身に降りかかるかもしれない」といったリスクとその対処法を教えなければなりません。
高校生になってから…大学生で独り暮らしをしてから…といった考え方ではなく、小さいころから発達段階に合わせた金融教育をしていくことも視野に入れておきましょう。
結局、心配ばかりしていても始まらないのも事実…。心配や不安があれば、家庭で少しでも解消できる方法を考えて試してみるほうが、良い結果を得られるかもしれません。
このほか、1人っ子であることを心配に思っているママさんもいました。兄妹がいれば親がなくなってから支え合っていきていける…と思えるのですが、一人っ子で近くに親戚がいないとなれば、心配の種も増えてしまいますね。
「予測不可能な時代において生き残るための能力を身につけさせなければ」と焦りを感じるママさんもいることでしょう。グローバル化が進み、海外へ行ったり外国人が日本で働くようになったりすれば、英語など語学力が必要になります。
さらに、将来に対して不安に思う理由として、国際結婚をされたママさん、パパさんの「どの国籍で生きていくのか定まっていないことが不安」といった言葉も印象に残ります。レアなケースといえますが、国籍とは、アイデンティティの確立にとって大事な要素です。
親が子どもの未来を考えると同時に、子ども自身が自分の未来をどうしていくのか考え決定する力を育てる必要性もあるといえるでしょう。
このほか、「子どもがなんとなく自分に自信をもっておらず、何に対しても消極的であることが心配」とするママさんもいました。自信をもってほしいと願っていても、なかなか難しい現状もあるでしょう。
まずは子どもの好きなことや興味をもつことを見つけて一緒に活動する過程で、子どもの良さを見つけて認めましょう。できた経験や成功した思い出(どのような小さなことでも)が増えれば増えるほど自信がついていきます。
また、健康を維持できるか、といった心配についても聞かれました。不安を少しでも軽減するために「今できることは何か」と考え、子どもの自信や可能性、運動能力などを少しずつ育てていく姿勢が大切です。
・・・・・・・・・・・・
このようにお子さんの将来を案ずる気持ちはさまざまで、どのママさん、パパさんにも大なり小なりあるでしょう。しかし、悩みに執着してしまうと、余計に不安が増し、そして実際に心配したとおりになってしまう…といった結果をもたらす可能性があります。
上記のように「どんな先生に教育してもらえるのか、そのご縁によって将来が左右されてしまう」ことを案じるママさんもいました。ご縁や運命については、ときに自分の力だけではどうしようもない場合もあります。
しかし、それをずっと心配しても得なことはないでしょう。他人との比較で悩みを大きくしてしまうのも、自分で自分を苦しめてしまっている状況です。
今回の記事内容では、悩みの解決に向けた視点をお伝えしました。少しでも参考にしていただけたらうれしく思います。
まとめ
読んでいただいたなかで、ほかのママさんも自分と同じ悩みをもっていることに気づかれたでしょう。あるいは「へえ、そういう悩みもあるんだ、なるほどね」と新たな視点をもてたかもしれません。
皆さんそれぞれに悩みを抱えていますが、悩めば悩むほど不安が大きくなり、余計に苦しくなってしまいます。これを回避するためには、見方や考え方を変えたり、あえて気にしないように努めたりすることで、悩みをできるだけ小さくしていきましょう。
今回紹介した内容で悩みをゼロにはできなくても構いません。子どもの個性をしっかりとらえたり良さをほめたりして、子どもの加点ポイントを増やしていくのです。そのなかで、自然と悩みが小さくなっているのを実感できるでしょう。