ミライコイングリッシュのブログでは、英語学習に関するアンケート調査をおこなっています。0~6歳のお子さんをもつママさん50人に回答をいただきました。
同世代のママさんの意見は、参考になる部分がとても大きいと思います。今回もぜひ、目を通してみてください。
みんなは小さな我が子にどんな英語学習をさせている?
今回のテーマは「お子さんが未就学児のころから英語学習男をしていたかどうか」ということについてです。こちらのアンケート結果については、パート1でも詳細をお伝えしています。パート1でお伝えした内容は、以下のとおりです。
- 未就学児のころに英語教育をしていた家庭は全体の38%
- 3歳か4歳ごろから始めた人が多い。
- お子さんが「英語が好き(得意)」と答えたママさんは63%
- 「英語学習をさせてよかった」と答えたママさんは100%
- その理由は…「英語が得意になった」「小学校の英語にスムーズに入れた」「聞く力が身についた」など
詳しい内容を知りたいかたは、ぜひその1をチェックしてみてください。
さて、それでは引き続きアンケート結果を見ていくことにしましょう。
まずは、お子さんが未就学児のころから英語学習をさせていたというママさんに対して「どのような手段で英語教育をおこなっていたか」についてたずねています。
英語教育をおこなっていた手段としてもっとも多かったのは、「英語教室に通わせた」でした。全体の約半分を超えています。
英語教室に通わせる場合、かなりの費用がかかります。それでも、これだけ多くのママさんたちが未就学児のころから英語教室に通わせています。この背景に「英語は苦手だし、自分で教えるのはやっぱり難しいわ」あるいは「せっかくやるならプロに任せたほうが安心」といったママさんの思いがあると思われます。
続いて多かったのが「自宅学習」と「幼稚園での英語学習」でした。
自宅学習については、さまざまな方法が考えられます。歌や動画を視聴したり、教材を購入してカードゲームを楽しんだり…。また、就寝前に、英語の絵本を読み聞かせているママさんもいるでしょう。
また、自宅学習では直接ネイティブの先生と触れ合う時間を取るのは難しくても、幼稚園で英語教育を導入する幼稚園では、週に何回かはネイティブ講師を招いて英語タイムを設定しているところもあります。
このように、一概に英語教育といっても多様な方法があります。家庭の事情や親御さんの考え方に合わせて選べる環境は整っているといえるでしょう。
もっとこうしておけばよかったと思うことは?
さて、続いてのアンケート結果は、「もっとこうしておけばよかったと思うことはありますか?」といった質問の回答になります。
今後、お子さんに英語教育をおこなっていこうと考えるママさんにとって、かなり参考になる回答を得られそうですね。
もっとも多く挙げられていた回答は「リスニングやスピーキングに力をいれておけばよかった」というものでした。
赤ちゃんから幼児期までに、できるだけ多くの英語音やリズムに親しませるのは大切だといわれます。その理由は、小さいころは、rやlなど英語特有の音を聞き分けたり、統計処理で音の区別をおこなったりする能力が高いためです。赤ちゃん期にその能力を最大限発揮し、これは就学前後まで続くといいます。
ママさんたちは、この点を重視して早い段階から英語教育を取り入れていると思われます。ただ実際は、リスニング力やスピーキング力は、常に鍛えていかねばお子さんのスキルとして定着しない…。この事実に気づいたママさんが少なくないことがうかがえます。
週1回、英語教室に通わせているだけでは十分ではありません。日々英語の音に触れたりママとやり取りしたりして「知識やスキルの出し入れ」を頻繁におこなってこそ身につきます。
「リスニングやスピーキングの機会をもっともっと増やすべきだったわ」と振り返るママさんたちすべてが、時間設定が不十分だったわけではありませんが、想定以上に時間と機会が必要だったと思う気持ちはわかりますね。
次に多かった回答は「ライティングや文法の能力をもっと高めておけばよかった」というものでした。
小さい子どもたちを対象とした英会話教室では、英語を使って遊んだり歌ったりするなど、リスニングやスピーキングなどを重視した授業内容でしょう。しかし、なかには「わが子は楽しそうにしているけど、身になるのかしら…」と心配になったママさんもいると思います。
未就学児の場合、リーディングやライティングなどの学習を「いつ、どこで取り入れるか」は重要なポイントとなります。お子さんの興味が文字に移行し始めたときを逃さず、さりげなく導入する方法もあります。
ただ、その際は音と文字をつなげる意識をもっておこないましょう。文字だけを覚えなさいというのは子どもにとってハードルが高くなります。子どもたちが自然なかたちで、文字に対する関心を高める場合は、フォニックスを取り入れると効果的です。
たとえば、ジョリーフォニックスは、英語を母国語としない国や、英語を第二言語として学ぶ子どもたちに対して広く使用されています。アルファベット順ではなく、sの音から親しませる点も特徴です。sの印象や音のイメージ、ストーリー性、sの書き方などの要素が含まれ、自然な流れで音と文字の関係性に気づけます。
いかにも「文字を覚えます、書きますよ」といった文字指導ではありません。リスニングやスピーキングとも関連づけながら、リーディングとライティング力を習得できる方法といえるでしょう。
語学学習において「聞く」「話す」「読む」「書く」の領域を各段階ごとにわけて捉えるのではなく、教える側として各要素を絡めたりバランスをとったりすることは重要なポイントです。
英語学習をやらせていなかったママさんはどう思ってる?
ここからは、お子さんが未就学児のころに「英語学習をさせていなかったというママさん」に対してのアンケート報告となります。
「英語教育をやっておけばよかったと思いますか?」といった質問に対して「はい」と答えたママさんは、全体の8割を超えていました。これは、かなり高い数値ですね。
その理由としては、小さいころから英語に慣れていたほうが、小学生以降の学習にもプラスに働いたのでは…というものでした。
同じクラスに、幼稚園に通っているころから英語学習をしていた子がいると「お~!すごいなあ、カッコいいなあ」と思うお子さんがいるようです。学校に訪れたネイティブの先生と臆せず会話する姿を見て、子どもによってはうらやましく思うこともあるでしょう。
早い時期から始めたほうが、小さい子ども特有のリスニング力をフル活用できます。正しい音を把握できるため、スピーキングにも活かされネイティブ並みの発音ができるようになるでしょう。
たしかに、過ぎてしまったことをくよくよ考えても始まらないのですが…。今からでも遅くないと思って、発達段階に応じた英語教育を始めることも可能です。自宅であれば、オンライン英会話などを利用して、個人にカスタマイズされた英語学習タイムを設定できます。
ところで…
次の章で解説しますが「なんとなく英語教育をさせなかった」といった理由でなく、金銭的な事由で英語教育をあきらめたママさんたちもいます。
こちらのグラフのように、「英語教育をさせなかった」理由には、さまざまなものが挙げられます。
このなかで、もっとも多かったのは「金銭的な問題」です。2番に多かった「ほかの習い事をしていた」とも関連するかもしれません。
予算内でいくつも習い事を通させる場合、優先順位を決めて選択する必要があるでしょう。この過程で、お子さんに直接選ばせる家庭もあるかと思います。
ピアノやスイミング、英語、習字、プログラミング…など、どれもやるだけのメリットはあります。しかし、比較的時間のある幼児期とはいえ、親御さんが仕事や家事で忙しく送り迎えが難しい状態では、どれにするか決めなければなりません。
会話にあるように、そのときどきでわが子のために「最良の選択」をしようと努めると思います。結果として「あ~やっぱり英語をさせておけばよかった」と思ったとしても、決めた時点では、ほかの習い事に目が向いていたということ…。
「実際、それはベストだったのだ」と一旦受け止め、「じゃ、どうするか?」と思考を前に向けたほうが、お子さんのためになるでしょう。
先ほども紹介しましたが、自宅で少しずつ英語を取り入れていく方法はあります。また、まだ英語学習をさせていない未就学児のお子さんをもつママさんは、別の習い事をさせながらも「おうち英語タイム」として英語を取り入れるのは可能です。
歌や動画、絵本、教材など、お子さんの年齢やレベル、興味に合わせた学習方法を選択して、英語を楽しく学べる環境を整えていきましょう。
まとめ
今回は、「お子さんは英語教育を未就学児のころにやっていましたか?」の第2弾として、アンケート結果をもとに解説してきました。簡単に振り返ってみましょう。
- 英会話スクールに通わせたママさんが半数以上
- もう少しリスニングやスピーキング力をつけたかったと思うママさんもいる
- ライティングなど文字指導に力を入れればよかったと思うママさんもいる
- 英語教育をさせていないママさんの約8割は「させておけばよかった」と回答
- 英語教育をしなかった理由の第1位は「金銭的な理由」
本記事の内容は、英語教育を取り入れようと思っている親御さんにとって、参考になるものだったことでしょう。また、英語教育をさせなかったことを後悔しているママさんへは「学びはいつからでも可能!」ということをお伝えしたいです。
たしかにスタートが遅ければ、吸収力も少し鈍化してしまうかもしれませんが、ゼロではありません。長い道のりになっても、今よりも確実に良くなります。ポジティブさを保って、お子さんのより良い成長をサポートしていきましょう。