はじめに
こんにちは!ミライコイングリッシュ事務局です。
英語力・英会話力の持つ重要性は日々上がってきており、小学校でも英語の授業は必須の科目となりました(2020年)。このような時代の変化を受け、乳児・幼児を持つ保護者さんの間でも英語の早期教育をはじめるご家庭が増えています。
お子さんの英語教育は具体的にいつから・何歳から始めればいいのか?こう悩む方も少なくありません。
結論として、
脳科学的な観点からでも、子供の英語教育開始時期にベストはありません。いつから始めても大丈夫!といえるでしょう。脳科学の観点からはむしろ、早ければ早いほど良いとも言えますね。
また、赤ちゃん・幼児のうちから英語教育を始める事は子供の脳発達の仕組みとも相性がよく、とても有効だともいえます。
そして最も大切なのはいつから始めるか?というよりは、年齢・発達段階と相性の良い英語学習をスタートさせる事です。
上記について詳しく解説していきますので、この記事がお子さんの英語学習の一助になりましたら幸いです。
子供の英語教育を脳科学の視点から解説
乳幼児の言語機能発達の仕組み
お子さんへの英語教育を考える際に知っておきたいのは『乳幼児は言語機能をどうやって習得しているのか?』という事です。
まず新生児は、脳の神経回路網が全く発達していない状態で生まれてきます。脳細胞は使えば使うほど、その機能に必要な神経回路網が形成されていく仕組みとなっています。
赤ちゃんは身近な周囲の人の話す言葉を聞いて育ち、1歳頃には耳から入った音声を、音や響きの違いで分析できるような神経回路網を脳に形成します。このころから『パパ、ママ』というような簡単な単語を理解し、早ければ発語できるお子さんもいます。
神経回路網の形成が進んでいきおよそ1歳半になるとさらに2語文が、2歳頃には3語文を理解できるようになるのが一般的です。
つまり、言語機能の習得は神経回路網の形成が連続して起こるものです。
そして、この神経回路網の形成は生後の体験や学習によってしか起こりえないものといわれます。
【臨界期】スポンジのように英語を吸収できるのは0歳~6歳まで
赤ちゃんの脳細胞の数は、胎児~新生児期の時が最大でおよそ400億個あると言われています。
あらゆる学習・神経回路の形成を可能とするために最大数の脳細胞を備えて生まれてきたものの、成長の過程で使わない脳細胞は失われていき、青年期にはおよそ140億個までに減少します。
そして、失われた脳細胞を必要とする学習はその後には難しくなると言われます。
この時期は、臨界期と呼ばれているよ。
臨界期を過ぎると…
上記のような脳科学的観点からは、新生児~乳幼児期の子供には世界中のあらゆる言語の習得が可能になる!ということが分かります。
こう思われる方もおられるかもしれませんが、結論からいえばもちろん不可能ではありません。
ですが、難しくなるといってもいいでしょう。
例えば日本語と英語で大きく違うことのひとつに『発音』の壁があります。中学生からの英語学習で『l』『r』の違いなどの、子音の発音が分からないという困り感などはよく挙げられますが、実は母音にも英語の『A』と日本語の『ア』、英語の『i』と日本語の『イ』のように大きな違いがあります。この基本的な違いを、臨界期を過ぎてから新しく学習することは、論理的には困難になるといえます。
例えば臨界期に英語のネイティブな発音を聞き続けることが出来れば、『言葉を覚える』プロセスで母国語でない発音も自然と耳に馴染み、聞き分けたり、発語することが可能ということ。まさに早期英語学習が脳科学的に有効になる一面です。
英語だけでなく、絶対音感や音楽の才能を身につけて欲しい!などの教育に対する思いがある場合も、この時期からの教育開始が有効と言われています。
胎児のときから、赤ちゃんの耳は聴こえています。ミライコイングリッシュで行ったアンケートの中でも、『0歳から英語教育を開始した』方の中には、胎児のころから英語の聞き流しを始めた保護者さんが多くおられました。
赤ちゃんの言語機能習得のプロセスからみても、『耳から入る英語』が子供の英語教育にとって非常に有効であることが分かりますね。
『脳』は環境に適応する
脳機能のひとつである『脳の可塑性』は子どもだけでなく、どなたにでも当てはまる性質。
脳は与えられた環境の中で生きていくために、学習をもとに能力を環境に適応させていく力があります。特に子どもはその能力がダイナミックです。
つまり英語学習の効率を上げたい場合なら、記憶力や言語力を司る脳領域を使う・トレーニングをすることが有効ということですね。『脳を鍛える』事を目的としたカードゲームクイズなどの書籍を繰り返し楽しむことも、脳発達に良い刺激を与えられるでしょう。
以上のことを踏まえ、以下には赤ちゃん~幼児期の子どもにオススメの英語教育・学習方法について紹介します。
脳科学の観点から | 赤ちゃんに効果的な英語学習とは
乳幼児の言語機能の発達=脳で起こる神経回路網の形成。その連続。
このことを踏まえた上で、脳科学の観点から挙げられる赤ちゃん・幼児にオススメの英語教育・学習方法について、以下に紹介します。
胎児~赤ちゃん期にオススメなのは『聞き流し』『語りかけ』
赤ちゃんの耳や目などの感覚器官は妊娠10週頃から形成されます。
それらの感覚器官が脳と繋がり、機能として働きはじめるのは妊娠20~25週頃。この頃には一番身近なお母さんのからだの中の音だけでなく、お母さんの声、母体の外の音も赤ちゃんの耳に入ってくるようになります。
つまり赤ちゃんが、はじめて外界の様子を知る器官は『耳』。
赤ちゃんにとって最初となる英語教育のアプローチは『耳』へ届くものを意識するのがベストだといえます。
具体的な方法
胎児~赤ちゃん期の『聞き流し』
赤ちゃんの耳と脳機能が繋がり、働き始めるのは妊娠20~25週頃。このころから、『胎教』として英語の音楽やCDをかけ流して聴かせてあげることは、脳科学から見ても意味のあることだといえるでしょう。
ただ、母体の羊水の中にいる赤ちゃんは我々のようにはっきり音を聴き取れるわけではありません。
しかし、お母さんがリラックスした状態のお腹の中で、頻繁に聴いていた音は赤ちゃんの耳から脳へ心地よい刺激となって刻まれ、赤ちゃんにとっては馴染みの深いものとなります。『パパ・ママの声』をお腹の中で覚えて生まれてくる事と、同じ原理です。
はっきりと聴き取る事が可能になるのは産まれてからではありますが、胎児のころから脳に記憶された『音』にはリラックス感を覚えたり、親しみやすく、抵抗感が無くなったりする例があります。
産まれてからの英語教育にも、良い影響を与えるでしょう。妊娠中は英語学習用のCDだけでなく、洋楽や洋画など、好きなコンテンツを楽しむだけでもOK!無理は禁物です。
完全に意味が分かってるわけじゃないけど、なんとな~くストーリーを掴んでるみたいね。
胎児~赤ちゃん期の『語りかけ』
妊娠中期からパパ・ママなどの身近な人の声を脳が認識するようになることから、英語で直接語り掛けてあげる事も『聞き流し』と同様に有効です。
お母さんの声は胎児・赤ちゃんにとって『聞き流し』よりも直接聞き取りやすく、毎日英語のフレーズで語り掛けてあげることはより『効果がある』という見方もあるようです。
胎教に効果あり!『英語シャワー』のメリットを解説。
この記事では、簡単に語り掛けができる短い英語フレーズを紹介しています。是非あわせてご覧ください。
毎日英語で語り掛けることで、赤ちゃんの脳にとっても英語が母国語と同じような生活言語として認識されます。
また、赤ちゃんは五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に心地よい刺激を受けることでより脳神経の発達が促されます。親子ともに無理のないように、心地よい触れ合いの中で行っていくことがおすすめです。
脳科学の観点から | 幼児に効果的な英語学習とは
次に、幼児(満1歳~)におすすめする英語学習・英語教育を脳科学的視点から解説します。
3歳までの幼児には『充分なインプット』を意識。
新生児や赤ちゃんだけでなく、1歳から3歳までの幼児にも、『英語の音に慣れる!』を意識したインプット重視の英語教育をしていくことがおすすめです。
ただ耳から入る情報だけでなく、目で見たものを『好き!』『面白い』と感じるようにもなるので、お子さんの好きなアニメーションや音楽、動画など、取り入れられるインプットの幅は月齢を追うごとに広がってきます。
親子の触れ合いの時間に、英語の絵本を読み聞かせてあげるのもとても有効になります。
アウトプットが始まるのはおよそ3歳
脳の発達的側面からは、早くて2歳後半~3歳頃からアウトプットを取り入れた英語学習を行う事が良いとされています。
2~3歳の子どもは自分と他者の区別がつき、外の世界への興味が今までよりも格段に広がる時期。『なに?』『なぜ?』こんな質問が子どもから増えてきたころを目安としていきましょう。
このような時期に、子どもの『好き!』『楽しい』を重視した体験や遊びとして英語学習を取り入れていくことで、子どもの知的好奇心を刺激し、興味や関心を広げる事ができます。
『単純接触効果』は英語学習にも有効
心理学用語によく出る『単純接触効果』ですが、これは『もの、人、場面』など特定の対象に触れる機会が多いほど、対象への深い興味・親しみが湧いてくるという現象をさす用語です。
この現象には脳機能で記憶と感情を管理する『海馬』『偏桃体』が関係しており、好きなことはたくさん覚えられる!という事は脳科学的にも証明されていることが分かりますね。
学習が身に付きやすい、幼児のグッドサイクルとして
このルーティンを継続していけることが、よりお子さんの学習効果を上げていくでしょう。
楽しい遊びやコミュニケーションである英語に触れさせてあげられるのは、今のうちだと思うな。
アウトプットを意識した英語教育の例
以上のことを踏まえ、楽しく英語学習のアウトプットができる例を紹介します。
アプリ【Word Spot】
Word Spotは、アルファベットを繋げて遊ぶことで、英単語力を磨ける英語遊びゲームです。ダウンロードするだけで無料でプレイできるため、安心して子供に利用させられます。
スワイプして文字をつなぎ、隠された単語を見つけ出すだけの簡単なルールなため、子供でもわかりやすい点も魅力です。失敗しながら、正しい単語を完成させていくことで、語彙力や単語の理解力が向上します。
あそび【ジェスチャーゲーム】
ジェスチャーゲームは、動きと想像力を働かせて遊ぶゲームです。1人が言葉を使わず、動きだけで表現をして、見ている相手に何を表現しているのかを当てさせます。当てるほうは英語で回答するのがルールです。
テーマは職業や動物、スポーツなど、子供の英語レベルに合わせて選ぶとよいでしょう。複数名で遊ぶと早く言い当てようと競争になるため、盛り上がるゲームです。
難易度を上げたい場合は「水浴びをするゾウ(elephant bathing)」など、2単語を組み合わせたジェスチャーにすると、より多くの英単語を覚えられるでしょう。
楽しくて、またやりたくなる『アウトプット』を意識した英語学習について、こちらの記事でも複数ご紹介しています。
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ミライコイングリッシュの特徴は
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まとめ
- 脳科学的な観点からでも、子供の英語教育開始時期にベストはありません。いつから始めても大丈夫!といえるでしょう。
- 最も大切なのはいつから始めるか?というよりは、年齢・発達段階と相性の良い英語学習をスタートさせる事です。
- 赤ちゃんの頃からインプットを意識した英語学習を始め、発達段階に合わせてアウトプットを含めた『グッドサイクル』を作っていきましょう!
本記事をお読みくださり、ありがとうございました。