こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
将来海外で暮らしたり世界で活躍したり…あるいは外資系の企業で働いたりすることを前提にしている場合、子どもが小さいころから英語学習を積極的にさせたい!と思う親御さんはいますよね。
ただ、問題となってくるのは、そこまでのルートを特に明確にしていない場合です。
このように、実際の英語学習に「実感」がともなっていない点も、モチベーションをキープする難しさといえるでしょう。
今回は、英語が必要となる機会が増えている理由をお伝えしつつ、英語が話せることについて「必須条件」として求められるケースがある点を挙げて解説していきます。
なお、興味がございましたら、ぜひ【その1】と【その2】も読んでみてください。
外国人を相手にしない職種でもTOEICが必要!?
実はこちら↑のイラストにあるように、国内で働くにも募集条件として英検やTOEICスコアに関する資格保持を求める企業が増えてきました。
正社員問わず、パートやアルバイトであっても英語ができたに越したことはない…という考えがあるのも見逃せません。
そして、この傾向はさらに続くものと考えられます。
なぜなら、日本国内においても、英語を必要とする機会は今、どんどん増えているためです。(主な理由については、【その1】【その2】の記事を参照してください!)
日本企業のなかには、社内で「英語」を使って仕事をするのが当たり前、となっているところもあります。
また、今は日本向けのサービスしか提供していなくても、将来的に海外進出する予定の企業であれば、採用の段階から英語を話せる人材を求めるのは自然のことといえるでしょう。
この背景に日本の少子高齢化、労働人口の減少があります。つまり、企業として業績を伸ばそうにも、国内市場はなかなか難しい現状にあるのです。
企業の生き残りをかけて海外市場に活路を見いだすのは当然のことといえるでしょう。今後もグローバル化が加速するにしたがって、海外事業の展開を念頭におく企業は増えていくものと予想されます。
将来AIが通訳してくれるから英語はいらない?
海外に事業展開を進める企業が増え、採用時に英語力を問われるケースが多くなっていることから「英語学習の必要性がある」とする考えがある一方で、逆のケースも考えらえます。
つまり「子どもにわざわざ英語を覚えさせなくてもいいだろう」という考え方です。たとえば、昨今では自動翻訳の品質も高く、スマートフォンアプリを使えば、AIに通訳してもらいながら簡単にやり取りでできます。
ほかには「日本語と英語の両方を学ぶことで、本来定着させるべき母語の活用能力や論理的思考力を育成できないのではないか」という考え方があります。つまり母国語をしっかり学ぶことで思考力を身につけなければ、深く考えたり学んだりすることが難しくなるというのです。
その背景にはおそらく「同時通訳ツールが開発されても生身の人間が織りなすコミュニケーション力に勝るものはない」「母国語はもちろん大切。しかし外国語を学ぶことで母国語の良さや特徴を明確に理解することも可能である」という考えがあるのではないでしょうか。
早期の英語教育に関しては賛否両論がいまだ続いていますが、いずれにしても客観的に見て「子どもの可能性を拓く確率は高い」と判断する親御さんが、子どもに英語を習わせているといえます。
ネイティブの外国人さながらに話せるレベルまで、本格的に取り組む必要はないかもしれません。ただ、日常レベルにおいて英語でコミュニケーションを取れるほどにはなっておいた方がいいでしょう。
子どもが小さいころはとくに、英語に対してアレルギー反応が出ないよう、慣れ親しむことを主眼に進めていきましょう。
また、賛否両論はあれ、実際に職場や学校でも、英語力が重要視されている現在、親の見方や考え方で「それでも英語学習は必要ありません」といって子どもに英語を学ばせないのは、子どもの学ぶ権利を侵害しているようにも感じます。
子どもが英語を学びたいと思っていれば親としてサポートした方がいいですし、英語を知らないまま”封じてしまう”のもちょっと考えものですよね。
親が英語は苦手でも、子どもが英語スキル習得に長けていれば、ぜひぜひ英語を習得させたいところ。その可能性を広げるためにも、英語に触れさせるのは悪いことではないはずです。
将来と今について総合的に考えよう
親が子どもに英語を習わせたいと思う際に、どうしても「将来困らないようにしてあげたい」と思いますよね。
確かに、英語習得には継続が必要ということからすれば、やる気をいかにもたせて、現況とつなげながら英語学習を価値づけるかが問われるでしょう。
「英語を学ぶことで外国人の友達と普通に会話ができるようになる」「英語がわかるとアニメーションや英語の意味がわかり、発音も上手になる」などです。
わかった経験が増えれば増えるほど、喜びを味わいながら学習を進められます。また、英語学習を通して学び方を習得できます。そうした今におけるメリットを子どもに感じさせる工夫も必要でしょう。
果てしない道のりの英語習得
英語を習得するには、モチベーションを保ちながら継続して学び続けることが大切です。英語の習得には2000時間から3000時間もかかるといわれています。
その時間をかけるのは意外に大変。実は学校教育で学べる時間は1000~1500時間ほどで、習得必要量の1/2。それ以外は、乳幼児期や学校の授業外の時間でまかなわなければなりません。
結局、地道にインプット量をストックしていくのが大切なのです。一日たった5分ではなかなか追いつかないかもしれませんが、最初から1時間を毎日!のように目標設定すると途中で嫌になってしまいます。
「継続」が英語を習得するために必要な要素だとすれば、毎日5分でも続けて徐々に学習量を増やしていく方がいいでしょう。
英語を話す機会をできる限り増やす
英語を話す機会は昨今増えているのは事実。日本を訪れる観光客や日本で働く外国人を見掛けることが多くなったと感じる方はいるでしょう。
しかし、環境が変わってきたとしても、実際に英語を学び使う機会がなければ、英語力はつきません。
また、将来就きたい職業に「英語力」が条件となれば、英語を習得しなければならないでしょう。
未来や現在を問わず、自分が必要だと感じたときこそ、英語学習に対するモチベーションを高められます。必要性があるから学びやすくなるのです。
外国人が集まるイベントに参加したり、外国人観光客の集まる場所に出かけたりしてどうにかして接点を見い出す取り組みも必要でしょう。あるいは、zoomなどを使って世界の子どもたちと対話する機会をつくってもいいですね。
英語を学ぶというより、英語を使って海外の情報を集めたり交流を深めたりする活動は、子どもに英語学習の必要性を自覚させ、学習に対するモチベーションをアップするのに役立つでしょう。
それでは、ここまでのことをまとめ、改めておさらいしていきましょう。
まとめ
日本国内において、日本人として日本語を使って生きていく…そう決めていたとしても、日常的に英語を使う機会は、どんどん増えています。
海外赴任をすることを前提にしている企業のなかには、採用条件として英検〇級以上、TOEIC〇点以上のように条件を提示するところもあります。
少子高齢化が進み労働人口が減少している日本において、企業として必要な措置だといえるでしょう。
いそのなかで、英語学習をどのように位置づけるのか、も重要な視点です。「将来困らないように」「職業選択の自由が得られるように」という親の思いがあっても、実際に子どもがどう感じるのか考える必要があります。
”将来のために”というより、できることなら今の必要性を感じさせるような取り組みがこれから大切になります。
子どもには、英語を使える喜びを味わえるような体験をさせましょう。きっと経験から英語の必要性や英語を使う楽しさを実感し、学習に対するモチベーションを向上させられます。
将来的に会社が提示する条件を満たせるような人材育成…の視点ではなく、みずから自分のスキルや能力をアピールできる人材へと成長できると頼もしいですよね。