こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
本記事を読んでいるママさん、パパさんのほとんどは、子どもには英語力をしっかり身につけさせたいと思っているでしょう。
しかし、ここで一旦質問です。
「なぜ子どもが小さいうちから英語を学ばせたいと思っているのでしょうか?」
次から英語を学ばせたい理由を確かめてみましょう。
親が子どもに英語を学ばせたいと思う理由
親が子どもに英語を学ばせたいと思う場合、次のような理由が考えられます。意外にたくさんありますよ。
- 自分が英語が得意じゃなかったから
- 小学校高学年から英語の成績がつくから
- 英語を習うと日本語の力も身につくから
- 話せないより話せた方が何かと便利だから
- 就職や仕事に有利に働くから
- 職業の選択肢を増やしてほしいから
- いろいろな国の人と自由に話せるようになるから
- コミュニケーションスキルを磨けるから
- 実用的な英語力を身につけさせたいから
- 外交的になれて自信もつくから
- さまざまな文化や価値観などを学べるから
- 自分が英語が好きで子どもにも好きになってほしいから
親の価値観や見方によって、さまざまな理由が考えられます。将来に必要な力の一つとして英語力を重視しているのがわかります。
ところで…親が子どものころと異なり、今はグローバル化が加速しています。後述するように海外から日本を訪れる人も年々増えているのも事実です。
将来の日本はグローバル化に、というより実際に外国人が増えており「実際に英語を使う機会が増えている」ことも、英語を学ぶ理由に含まれるのではないでしょうか。
最近は外国人観光客が増えている?!
日本国内において見掛ける訪日観光客の数が年々増加しているのは事実です。いったいどのくらい増加しているのか気になりますよね。
日本政府観光局の統計によると、2000年では476万人の訪日観光客数でしたが、2019年には3200万人に迫る勢いとなり、約20年間でおよそ7倍となっています。その後パンデミックで激減し、2021年には24万人となってしまいました。
ただ、これは致し方ないこと。少しずつ日常が取り戻されているなか、2022年の観光客は380万人ほどとなっています。まだ、以前の数に戻るには時間がかかると予想されますが、少しずつ増えていくでしょう。
訪日観光客が増えている理由
訪日観光客が増えている理由はいくつか考えられます。ただ、昨今はいろいろな問題が世界で起きており、その影響が日本に及んでいるのは確かな事実。
ここから紹介するのは、2019年ごろまでの内容になります(ただ、状況がよくなれば、訪日観光客が増えていくことは予想されます)。
それでは早速、”訪日観光客が増えている理由”を紹介します。
世界的に景気が上向く
世界各国の景気が上向き、所得水準も上がっている点が影響しています。人々にゆとりが生まれて旅行に対する需要が増えている点が、訪日観光客の増加につながっているといえるでしょう。
規制緩和
訪日外国人にとってビザ取得は大きなハードルになります。ただ、観光客の7割を占めるとされるアジア各国からの訪日外国人に対するビザは規制緩和が進んだため、全体の観光客数を押し上げていると考えられます。
円安による影響
為替レートが比較的円安傾向にある点も訪日観光客の増加につながっています。円安になれば外国人にとって安い費用で海外旅行ができるためです。
航空運賃の下落
旅行するにも航空運賃が高いのはネックになります。しかし、近年はLCC(格安航空会社)の参入もあって航空運賃が前より安くなっていることが、観光客の増加につながっています。また、航空便の増加や路線拡大などもプラスに働いているといえるでしょう。
官民連携の「ビジット・ジャパン」
訪日外国人の増加に合わせて官民連携の「ビジット・ジャパン」キャンペーンも効果を発揮しています。ビジット・ジャパンは、さまざまな言語で作られたパンフレットやビザ要件の免除や緩和などのプロモーション事業で、日本へ訪れる外国人の増加を後押ししているといえるでしょう。
日本文化やアートが注目されている
インターネットの普及は日本文化やアートを広く世界に伝える役割を果たしています。また、2021年におこなわれた東京オリンピックによって、日本のよさを伝える外国人向けの各種サービスも充実し、今後もその傾向は続くものと考えられます。
日本文化やアートだけでなく、伝統的な習慣や国民性などが海外の人々に関心をもたれている点も挙げられるでしょう。
次章で改めて…訪日観光客が増える理由の一つとして「日本の魅力」を取り上げてみます。
世界の人々が日本に魅力を感じている
ヨーロッパ諸国からすれば極東に位置する日本は、どことなく謎めいた国と受け取られていました。今でもそれは変わらないかもしれませんが…。
ただ、、インターネットやSNS、動画配信サービスなどを通して、あらゆる国の細かな情報が世界に知れ渡るようになり、日本に関する情報も数多く紹介されています。
たとえば次のような例が挙げられます。
- おもてなし
- 財布を落としても戻ってくる
- 交番がある
- トイレがきれい
- 時間遵守の電車
- コンビニや自販機
- 四季折々の変化、美しさ
- 和食や着物など
- 歴史的建造物
- アニメや漫画、ゲーム
- 生活家電や化粧品の品質
安全・安心、清潔な生活環境、日本文化や歴史などは、古来より育まれた精神性とつながっているように思います。
先ほどお伝えしたようにインターネットやSNSなどの普及によって、以前よりも容易に日本の情報が世界に伝わるようになりました。つまり、日本の魅力を共有しやすくなり、「一度は日本に訪れてみたい」と思う外国人が増えたといえます。
この傾向は、今後もさらに加速していくでしょう。もともと日本は単一民族性の高い国家ですが、観光や仕事に訪れる外国人、あるいは日本が好きになり永住する外国人が増えれば、ますます海外の人々と接する機会が増えると予想されます。
ここで、最初に取り上げた親が子どもに英語を学ばせたい理由を再度振り返ってみましょう。
「自分が英語が得意じゃなかったから(あるいは得意だったから)」「職業の選択肢が増え、大人になって役に立つから」「多様な文化を学びながら自由に話せるようになるから」などの内容が多かったと思います。
これらは納得できる理由で、どれも的を射ています。しかし、どこか実感をともなわないイメージが否めないかもしれませんね。
会話にあるように、現実的な課題として英語の必要性を感じている親御さんは、もしかしたら少ないかもしれません。
ただ、外国人に出会う機会が増えている環境にいる方々は、「今」の必要性を感じているのではないでしょうか。
住む場所や働く場所によっては、まったく外国人に出会わないこともあるでしょう。この場合は英語を話す機会がなく、必要性を感じにくいといえます。
このように場所によって差があるとはいえ、今後何かがきっかけとなって外国人と話す必要性が生まれるかもしれません。そのとき、あなたはどうしますか?
次の章から、外国人から話しかけられた際にどのように対応したらよいか考えてみましょう。
外国人に話しかけられた時どうしますか?
道で会った外国人から突然声をかけられた経験はありますか?英語に対して抵抗感があれば、話しかけられないように目を伏せたりそうっと逃げてしまったりするかもしれませんね。
しかし、なんとなくもったいない気がします。
言葉はわからなくても心は通じる…。かっこいい言い方をすればこうなりますが、やはり真実。訪日観光客が増えているとはいえ、出会う回数が限られているとすれば、これはチャンスです。
カタコトの英語でも一生けん命伝えようとする日本人に対して外国人は笑うでしょうか、笑いませんよね。Oh,Thank you very much!ととっても喜んでくれます。
こうした体験をすることこそ、コミュニケーション力を磨いていけるのです。
海外からの観光客は、さまざまな内容で私たち日本人に話しかけてきます。道案内だけでなく「写真を撮ってもらえませんか」「目的地まで案内してもらえませんか」など。
道案内がうまくいかない場合、時間があれば「私が案内しますよ」と快く引き受けることもできるでしょう。またとない交流のチャンスとなります。
うまく英語で伝えられなくても、気持ちとカタコトの英語で結構通じます。無事に案内し終えた際に、Thank you soooo…much!と笑顔で返されたら最高ですよね。
これがきっかけになり「もっと英語の勉強しなきゃ」と思い、以前よりやる気をもって学習に取り組んでいけるでしょう。
本当にカタコトの英語で大丈夫?
先ほど「カタコトの英語で何とかなる」と話しましたが、おそらく「そうは言ってもやっぱり無理でしょ?」と思う方はいるでしょう。
「カタコトの英語で何とかなる」となかなか思えない背景には、おそらく日本人の国民性が関係しているのかもしれません。
日本人はとかく「なんでも丁寧に完璧に」と思い込みすぎるところがあり、知らない人に対しても「やたらなことは言えない」と身構えてしまうのです。
必要以上に完璧さやカッコよさを求めるため、かえって「英語がちゃんと通じなかったらどうしよう」と不安を感じやすいといえるでしょう。
ただ、これをどうにかして打ち砕く!必要があります。殻を破るイメージです。
「あらかじめわかっていればちゃんと準備できるのに…」と思っても難しいのが、突然道を尋ねられたとき。実は日本人に対してもうまく説明できない場合はありますよね。
英語ならなおさらパニックになってしまうかも。しかし、「えぇぇいっ!やってみなきゃわからん!とにかく挑戦」と開き直ってみましょう。開き直ってカタコトでしゃべってみる!でいいのです。
バッチリ準備していても使う機会がなければ宝の持ち腐れになるでしょう。やってみなきゃわからない!。実際に学べる要素は、経験に勝るものはないと考えましょう。
そうなのです。わからないなりに「それでもあなたの役に立ちたい」という気持ちを伝えられれば、「日本人ってやっぱり親切だなあ」と思ってもらえるでしょう。
英語を話す機会のある・ないについては、個人差があるのは事実でしょう。しかし、ポスターや看板、メニュー表、インターネット上など、あらゆる場所で英語を目にする機会が増えています。
日本人ならではのホスピタリティで
目の前にいる外国人に対して英語の文章で意図を伝えるのか、それとも単語のみで伝えるのか、あるいはボディランゲージで伝えるのか…手段はいろいろと考えられます。
伝え方をどうすか考えるのは必要なことですが、とくに大切なのは「ホスピタリティ」。つまり、日本人ならではの「おもてなし」の精神です。
英語に対して苦手意識があってもなくても、とにかく話してみようとする心、何とかしてあげたいと思う心などを大切にして、外国人との心のコミュニケーションを楽しんでいけたらいいですよね。
相手のことを知りたい、困っている状況をわかってあげたいという気持ちは、自分の表現法にプラスαの力を与えるように思います。
思いが強ければ通じる!これについては批判的な見方をする人もいるでしょうが、いざというときに力を発揮するのは、心を届ける気持ちの強い人ではないかと感じます。
このように英語を学ばせるのは、英語を話すことで「世界」がさらに広がるメリットがあるのです。子どもの心もぐんと明るくなる気がしませんか。
それでは、最後にまとめてみましょう。
まとめ
親御さんが子どもに英語を学ばせたいと思うとき、子どもの将来を考えて「困らないように」「選択肢や可能性が広がるように」と願う気持ちが強いケースが多いでしょう。
ただ、将来はもちろん現に訪日観光客や在日外国人に会う機会が増えていることが、英語学習の必要性につながっている場合があります。
出会う機会が少ないとしても、いざというとき自分はどのような英語表現ができるか準備しておくのは必要です。突然道を聞かれて困ったとしても、誠実に対応し心を届けるコミュニケーションをしていきましょう。
子どもの英語教育の際は、現に、あるいは将来訪れるであろう出会いをイメージしながら親子で楽しく学習していきましょう。