こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
今回は、0歳から6歳の小さな子どもをもつママさんに、幼児教育に関する質問をしたアンケート結果をもとに解説します。
そのテーマは「幼稚園のお気に入りのポイントは?」です。
世の中のママさんたちは、子どもが通う幼稚園に対してどのような点が「お気に入り」なのでしょうか。意外に気になりますよね。
自分の通っている幼稚園以外の実情を知る機会はあまりないため、今回のアンケート結果を読んで「なるほど、そういった取り組みをしている幼稚園もあるのね」と新たな気づきを得られるかもしれません。
自分が今まで知らなかった情報や価値観などを知ることができ、考え方や行動が変わるきっかけになる可能性があります。ぜひ、アンケートの回答内容を通してご確認ください。
「のびのびとした校風」が堂々の第1位!
それでは早速、気になるランキング結果、第1位から第5位までをみていくことにしましょう。
世の中のママさんたちが、子どもの通っている幼稚園に対してお気に入りだと思っているポイントの第1位は「のびのびとして校風」でした。
これは納得のいくランキング結果かもしれません。幼児期の子どもたちにとって、温かい雰囲気のところで先生や友達と一緒に、のびのびとして時間を過ごせるのは幸せなことです。
一方的に「〇〇をやりなさい」と強制的に求められる雰囲気では、子どもは萎縮してしまいます。さまざまな個性があってOK!ととらえて子どもの可能性を広げてくれるような幼稚園は大変ありがたい存在ですよね。
また、広い園庭で思い切り遊ばせてくれる幼稚園も好評でした。子どもが駆け回ったりいろいろな遊具で遊んだりする機会があれば、運動機能を向上させるだけでなく情操面の育ちを後押しするでしょう。
2位はやっぱり先生
ママさんが幼稚園のお気に入りポイントとして挙げている第2位は、「先生が良い」ということでした。
幼稚園の雰囲気や園庭に関するポイントはもちろん、人的環境として先生の存在は重要です。園の先生がみな優しくて気さく、ちょっとした相談にも乗ってくれるような感じであれば、親は安心して子どもを預けられますよね。
会話にあるように、子どもが自分から先生に話しかけられる方がいいですよね。その方が子どもも「のびのび」と生活でき、幼稚園生活を楽しめるでしょう。
また、小さな子どもをもつママさん、とくに長男長女である場合、子育て経験がないことから、少しのことで不安を抱える場合もあります。そんなとき、毎日顔を合わせる幼稚園の先生に相談できれば安心です。
子どもと先生の相性、ママさんと先生の相性が良いことも大切ですが、先生どうしが仲が良いかどうかも重要なポイント。先生どうしの連携がとれている園では、クラス以外の子ども全員を把握している場合が多いでしょう。
つまり、風通しが良く、園全体で子ども一人の育ちをサポートする体制です。何かトラブルやアクシデントが起きたときも、先生方のチームワークで乗り切れる…そうした雰囲気が感じられれば、子どもを通わせる親としてはさらに安心ですよね。
自然が多い環境が第3位!
ママさんたちが、幼稚園のお気に入りポイントと思っている第3位は「自然が多い」というものでした。
たとえば、高台にあって長めが最高であったり、畑で野菜を育てる環境であったり…なかには近くに山があって常に自然を感じられるような幼稚園であれば、人気が高いようです。
大人になるにしたがって、時間を気にせずじっくり自然に触れ合うのは難しくなります。小さな子どものころに自然に触れると豊かな感性を養えます。このため、幼稚園の環境に「自然」が入っているのは園を選ぶときのポイントになるでしょう。
なかには、自分たちで育てた採りたての野菜でクッキングをする経験をさせてくれる幼稚園があります。
自然のなかで生活するのは、さまざまなメリットが考えられます。たとえば以下のような効果が考えられるでしょう。
- 脳の活性化
- 自然への愛着
- 身体能力の向上
- 創造力を伸ばす
- 生活のリズムを整える
- レジリエンス
草花の色が美しいと感じたり、虫の声や川のせせらぎに心地よさを感じたり…自然から得られる五感を通しての刺激は脳を活性化させます。
また、自然にたくさん親しむことで動植物に対する愛着が生まれ、環境を大切にしたり自分が”生かされている”感覚を養ったりできるでしょう。
3つめの身体能力の向上とは、木の根っこを上手に避けて走ったり、枝の太さや形状を見極めて木登りしたりするなど、その場に応じた身体機能を見せることを指します。
現在は、足場の安定した道路や広場が主流であるため、自然で遊ぶ経験が少ない子がちょっとした凹凸で転んでしまうとか…。自然のなかで思い切り駆け回っている子どもはケガも少ないといわれます。
自然は、場所によってさまざまな様相を示し、一時として「同じ」ではありません。この同じでない状態は創造力を育むうえで重要なポイントになります。
つまり自然界で遊ぶのは、木や枝を何かと見立てたり、その場にあるものを使って物を作ったりするなどクリエイティブな活動をどんどん広げていくでしょう。
5つめの生活のリズムを整えるとは、自然のなかでたくさん身体を動かすためお腹がすいて「よく食べよく寝る」のが可能になることを指します。
実は、日光を浴びることで骨と丈夫にするビタミンDが生成されるだけでなく、ストレスを軽減するとされるセロトニンというホルモンが分泌されます。
セロトニンは脳から分泌される睡眠ホルモンといわれるメラトニンの原料になるため、日中に思い切り遊んだ子どもは夜ぐっすり寝られるのです。
最後の「レジリエンス」とは、ストレスを抱えつつも困難な状況に適応して回復できる力を指します。この場合、幼稚園での自然遊び、仲間と力を合わせて失敗を乗り越え成功体験を得る過程が有効でしょう。
幼児期以降のアドベンチャー的な活動を通して、レジリエンス(跳ね返す力、復元力)を身につけるのは本物の生きる力につながる大事なポイントといえるでしょう。
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ここまで読んでいただいて、自然のなかで遊ぶのは、幼児期の子どもたちの成長に欠かせないことだとお分かりでしょう。幼稚園を選ぶ際のポイントとしたいところですね。
「今通園している幼稚園は、あまり自然遊びをしていないかも」と感じる場合は、ご家庭で休日などを使って自然に触れる体験をさせてみてください。ペットの世話をしたり野菜を育てたりするのも一つの方法です。
第4位は「運動がたくさんできる」
子どもに身体を使うような遊びをたくさん教えたり、裸足で過ごすことによって身体を丈夫にしようとしてくれたり、などの取り組みがママさんたちの心をつかんでいるようです。
なかには器械体操の特別講師を招いて体育的な遊びを取り入れる幼稚園があるかもしれません。いずれにしても、歩いたり運動したりすることが少なくなっている現代、運動量を増やす努力をしなければ、子どもの体力を伸ばすのは難しいでしょう。
運動がたくさんできる環境や時間のある幼児期に、運動を上手に取り入れている幼稚園を選ぶのは理にかなっているといえるでしょう。
第5位の一つは「少人数であること」
見出しにあるように、第5位には同率でさまざまな回答がランクインしているため、順に紹介します。
まず「少人数であること」が回答にありました。大人数より一人ひとりの子どもにきめ細かな指導をしてもらった方が安心と感じるママさんはいます。
いろいろな特性をもつ子どもに合わせた支援をしてくれる幼稚園であれば、わが子が生まれつきもっている才能を伸ばしてくれるのでは?と思う方は、少人数のこじんまりした幼稚園がいいかもしれません。
このほか、大人数ではさまざまな個性の子どもと触れ合うため刺激になり、子どもの成長にプラス効果をもたらす場合もあります。
その他いろいろな意見も
そのほかに顕著な意見として「園庭が広い」「スポーツができる」というものがありました。
園庭が広いのは子どもにとって気持ちがいいですよね。とても大きなアドバンテージであると考えられます。「デザインがかわいらしい」という意見は、もしかしたら見た目重視?かもしれませんが、実は重要なポイント。
子どもが毎日通う園が安心であったりワクワクしたりするデザインであるのは、「通いたい(通わせたい)」という心的要素に大きな影響を与えるでしょう。
そのほか「体操やプール、バイオリンを教えてくれる」というものがありました。バイオリンというのは意外でした。ただ、子どもの創造性や感性面、運動面での育ちを重視したいママさんにとっては、大きなポイントになるでしょう。
また、生まれつき運動や芸術面などの分野で才能があると思われる子どもは、幼稚園の取り組み次第で大きく花開くかもしれません。
「ほかの年齢の子と交流ができる」「しつけをしてくれる」といった意見も寄せられました。
通常は年少・年中・年長さんはクラス分けがされています。ただ、こういう垣根のない幼稚園では、少し上のお兄さんやお姉さんと接することができるため、兄弟姉妹のいない一人っ子にとっては良い刺激になるでしょう。
また、道徳教育がしっかりされている幼稚園を気に入っているとする意見もありました。人格形成のうえで大事な時期だと考える幼稚園では、人生における大事な事柄について教えてくれるところもあります。
また、カトリックや仏教など宗教に関する内容を子どもに分かるようにかみ砕いて説明する幼稚園もあるでしょう。
家族とは別の大人から人生において大切なことを教わるのは意外に少ないと思われます。今回のアンケート調査で、しつけや道徳などを教える幼稚園を選ぶママさんたちがいることがよくわかりました。
それでは、最後にまとめに移りましょう。
まとめ
子どもを幼稚園に通わせているママさんが、幼稚園のお気に入りポイントとして挙げているのはさまざまな内容がありました。のびのびと活動できる環境が第1位でしたら、人的環境である先生に対する信頼感は大きな判断材料といえるでしょう。
小さな子どもを預けるうえで、優しい先生、教育熱心で温かい先生、心が広く柔軟に対応してくれる先生というのは、ママさんたちにとって、大きなアドバンテージとなっているようです。
また「園庭が広く自然のなかでも遊ばせてくれる」「運動をたくさんさせてくれる」などに魅力を感じている人も多くいました。園の雰囲気が自由で、情操教育も含めてサポートしてくれる環境を求めているのです。
いずれにしても、子どもを入園させる場合は「子どものもつ能力を発揮できるような雰囲気かどうか」を考えて幼稚園を選ぶと思います。ただ、すべて完璧なところがないように、家庭におけるフォローは欠かせません。
園でいいなあと思ったことは、幼稚園の先生にアドバイスを受けて、家庭でも実践してみましょう。
この記事が、我が子の教育に熱心で素敵なママさんたちにとって、何らかの形でプラスになることを願っています。