こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
今回は0歳から6歳の子どもをもつママさんに、子どもの幼稚園に外国人はいますか?」とアンケートをとった結果についてお伝えします。
「いる」と答えた人には、具体的に「何人いますか?」という内容や「それは、どこの国のお友達ですか?」といったこともあわせてたずねています。何かの参考にしていただけたらうれしいです。
「幼稚園に外国人はいますか?」の驚きの結果
まず「幼稚園に外国人はいますか?」の質問に対して「はい」と答えた人は、全体の48%でした。なんと、半数以上にのぼる結果となっています。
驚かない人もいるかもしれませんね。地域による差はあるかと思いますが、親世代の私たちからしますと、この結果にちょっと驚きました。子どものころは、それほど身近に外国人の子どもがいた記憶がないのです。
実は、日本で暮らす外国人の数は、年々増えています。私たちが幼稚園生だった時代とはまったく国内事情が変わっています。
在留外国人は2019時点で280万人を超えています。また、訪日外国人の数は2019年は3000万人を超えており、10年前の4、5倍になっています。
現代はグローバル社会。外国人観光客も増えるなか、日本から海外へ活躍の場を求めて英語を学習する人は増えています。必要性といえば、昔より今の方が高まっているといえるでしょう。
日本人が国際結婚したり、外国人が日本を好きになって住んだりする傾向が高まるなか、幼稚園や小学校のクラスに外国人の子どもがいる…というのは当たり前になってきているのです。この傾向はこれからも続くのは間違いないでしょう。
そのなかで子どもたちに、語学学習の大切さをいかに気づかせるのかが重要なポイントになります。
幼稚園に外国人のお友達は何人?
さて、それでは具体的に「幼稚園に外国人のお友達は何人いますか?」の質問に対する結果をご紹介します。「いる」と答えた人のなかで多かったのは「1人」~「3人」という回答でした。
なかには「4人」「5人」また「7人」という回答も!。7人は多いですよね。7人というのは、多国籍の子どもたちを積極的に受け入れている幼稚園かもしれません。
このように外国人に囲まれて普通に生活している子どもも実際にいるのがわかります。
逆に外国人を見かけることも、子どもが一緒に遊んだり学んだりする経験のない子どももいるわけですから、日本国内だけでも外国語を習う必要性を感じる度合いに差が生まれるといえるでしょう。
幼稚園に外国人の子どもがいると…
幼稚園に外国人の子どもがいる体験をすると、子どもだけでなく親御さんのなかでも英語に対する意識はぐんと高まると思います。友達や保護者どうしのかかわりのなかで、スムーズにやり取りするには言語の壁を超える必要があるためです。
英語に対する意識が高まり、実際に英語を身近で使う場面に遭遇すると、親御さんのなかでも英語の必要性を自覚することでしょう。親の意識が変化すれば、子どもへ伝わります。
子どもの意識が変化すれば、親が「英語は大事よ!これから使いこなせなきゃ大変になるから、英語を習いなさい」と子どもに話す必要もなくなるでしょう。その理由は、子ども自身が必要性を感じて英語を習うようになるためです。
もしも、日本人ばかりの環境で子どもが育つとしたら、親が英語学習の必要性を子どもに説明をしていかねばなりません。説明できたとしても、子どもを本気にさせるには難しく、親子そろって英語学習を挫折してしまうでしょう。
幼稚園に外国人の子どもがいて一緒に生活できる環境に、子どもや親が溶け込めば、おのずと多様な価値観を受け入れたり多言語でコミュニケーションができたりするよさがあるのです。
幼稚園にいる外国人はどこの国の人?
さて、アンケートの続きに戻りましょう。子どもの幼稚園に外国人がいると答えた人に「どこの国のお友達ですか」とたずねてみました。最も多かったのはアメリカです。続いて、フィリピン、イギリス、韓国、中国、オセアニアになりました。
アメリカ人のお友達は、ほぼ確実に英語を話すでしょう。フィリピンのお友達は、もしかしたら日本語中心である可能性がありますね。
中国人や韓国人のお友達は?中国や韓国の場合、英語を話す人が日本人より多いことがわかっているため、親の英語力によるかもしれませんが、子どもが英語を話す確率は高いといえるでしょう。
※ちなみに、国別英語力比較 2022【EF EPI】によると、日本は80位、韓国36位、中国は62位となっています。
国際公用語として英語の地位は確かなものであるため、どの国々の子どもたちでも英語を使う割合が高いかもしれません。
外国人の子どもが日本語を学びたいとしたら…
外国人の親御さんのなかには、日本人の幼稚園に通わせて日本語を習得させたいと思うケースもあるでしょう。
こうした子どもたちにあえて母国語の言葉や英語を使うことないかもしれません。日本語を学びたい子どもに、わざわざ英語で話す必要はなくなりますね。
ただ、外国人のお友達が、自分の気持ちや困っている内容を伝えなくてはいけない場合もあるでしょう。
そのとき、なんとか意思疎通をしようと日本人の子どもや先生が英語を使ってコミュニケーションをとろうとします。知っている英語を使って外国人の子どもの思いを汲み取ることができたとしたら…。
自分の英語が通じたうれしさだけでなく、困っている友達を助けることができた喜びで一杯になると予想できます。こうした経験は、コミュニケーションにポジティブなイメージを与え、英語学習の価値づけになるでしょう。
つまり、外国人の子どもが日本語を学びたい場合でも、互いに複数の言葉を知っていれば、より豊かで深いかかわりが得られるのです。限定的なコミュニケーションの幅を広げる要素として、多言語学習は意味があるといえるでしょう。
きっかけをどう活かすかは自分自身
前章で外国人の子どもが困っている場合に、英語を習っていた方が助けられるし、互いにいい気持ちになることをお伝えしました。
なかには「たった一人のために、英語を習わなきゃいけないなんて」と思う人がいるかもしれません。しかし、たった一つ、たった一人のためにやることが、実は大きな能力を身につけるきっかけになるのです。
そうなのです!結局、同じ状況であっても人の考え方は、とらえ方次第で変わるといえるでしょう。
つまり、外国人の子どもが幼稚園にいる、いないに関わらず、今の状況を自分なりにどう判断して次の行動をとるかが重要なのです。
外国人の子どもが幼稚園にいれば、英語を話す必要性に迫られて、あるいは外国人の子どものために何かをしたいと思って英語を習います。しかし、外国人のお友達が幼稚園にいないとしても「もしかしたら英語は将来にいかせるかも」と考えれば英語学習を始めるでしょう。
最終的に、ある出来事や環境において何かを選択する際、すべては自分にかかっているといえるのです。子どもが小さいころは、すべての責任を子ども自身がとるのは難しいため、親が上手にサポートしながら、よりよい選択をさせたいですね。
外国人の子どもが英語以外を話すとしたら?
実は、在留外国人で一番多いのは、アメリカ人ではなく中国人です。出入国在留管理庁によれば、令和4年6月末統計で4人に1人が中国人、続いてベトナム、韓国、フィリピン、ブラジル…と続きます。英語を母国語としていない国が多いといえるでしょう。
実は、幼稚園に実際に通っている外国人の子どもたちは一部で、日本に住む外国人のなかには、子どもを幼稚園や学校に通わせられない(あるいはさせていない)人もいます。
文部科学省の調査では、公立学校で日本語指導が必要な子どもが10年間で1.5倍増(平成30年度に5万人超)となっており、令和元年の調査では約2万人が学校に通っていない状況だそうです。
英語以外の言語を使う外国人の子どもは多く、しかも学校に通わないため、日本語もあるいは母国語もおろそかになってしまう現状が問題視されています。
言葉を話したり話の内容を理解したりすることは生活するうえで重要です。確かに英語は公用語ですが、英語だけ使えれば国際理解が進むともいえず、ほかの言語を学ぶ必要性がどこかで生まれるかもしれません。
ただ、ブラジル人が多い地域で英語だけでなくポルトガル語を学ばせるとなれば、日本人の子どもに過度な負担をかけるでしょう。まずは英語…となるのは、それなりに理由があります。
英語を学ぶのは、実はほかの言語の学習を容易にするといわれています。
ドイツ語は名詞に性別があり、単語のなかには英語に近いものがあります。また、ラテン系の言語も、英語と単語や文法に類似点があるため、2つの言語を学べば知識を補いやすく理解が進むといわれます。
英語を一旦習えば、ほかの言語で単語を覚える際も「あれ、この単語は英語と似ているなあ」と感じたり文法の仕組みが理解しやすくなったりするでしょう。
逆にポルトガル語を話すブラジル人の子どもと会話ができるようになると、英語を習い始める場合に「あれ、この英単語はポルトガル語と似てるな」と気づきやすくなります。
世界で活躍するスポ―ツ選手に多言語話者の人がいるように、1つの言語習得をきっかけにどんどん吸収する姿勢が言語学習には必要だといえるでしょう。
さて、それでは、ここまでのことをおさらいしていきましょう!
まとめ
今回は「子どもの幼稚園に外国人のお友達がいますか?」という質問をした結果についてお伝えしました。約半数のママさんが「いる」と答えていたことがわかります。
外国人の子どもの人数については、1人、2人、3人など比較的少ない人数ですが、以前とくらべれば、増えてきているのは事実。そしてこれからも増えていくでしょう。
外国人のお友達がどこの国の出身者かといえば、アメリカが第1位。ただ、英語圏だけでなくアジア諸国出身の子どもたちもいることがわかりました。
すべての国々の母国語をマスターするのは大変過ぎます。公用語である英語を使えば、きっとコミュニケーションがスムーズにいくでしょう。また、英語はほかの言語ともつながりがあるため、一度覚えればほかの言語の習得も可能になります。
いずれにしても、英語だけでなく何かを始めさせる際のモチベーションは明確な方が子どもの学ぶ意欲や集中力もキープできます。
外国人のお友達が幼稚園にいないとしても、昨今の国際・国内情勢を親御さんの目でしっかりととらえ、子どもたちにどのようなチャンスを与えるのか吟味しましょう。そのなかの一つとして英語学習は、子どもたちの未来に明るい光とともしてくれると思います。