こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
子どもが英語を話せるようになってほしいと思う親御さんは多いでしょう。実際に英語教室に通わせる方もいると思います。まだ習わせていない親御さんは「みなさん、子どもが何歳くらいのときから英語学習をスタートしたのかしら?」と気になりますよね。
一般的に子どもが小学校に上がる前から始めた方が効果が高いといわれます。とても熱心な方は、赤ちゃんのころから、あるいはお腹にいるときから英語の歌を聴かせているかもしれません。
各家庭の考え方やお子さんの成長によってもスタートの時期は異なります。決して「〇歳から始めなければいけない」と焦る必要はありません。とはいえ、気になるのが正直なところですね。
そこで今回は、アンケート結果をもとに、お子さんが英語学習を始めるタイミングについて解説します。まだ英語学習を始めていないご家庭の参考になればと思います。ぜひ最後までお読みください。
英語学習の開始年齢は0歳か4歳に集中
こちらのアンケートでは、「英語学習を何歳から始めたのか」と「もっと早くから始めた方がよかったと思いますか?」の質問をしています。この回答結果について早速解説します。
まず英語学習の開始年齢で最も多かったのは4歳からで、次いで0歳と2歳からでした。ただ、3歳までに約10人に7人は英語学習をスタートしていることが分かります。
子どもにはできるだけ早く英語学習を始めた方がいいだろうと思っている方は多いと思います。そのため、0歳児の割合が26%であるのは分かりやすいですね。しかし、実際は1歳でも2歳でもなく、4歳からが36%と最も多いのには、どのような背景があるのか気になります。
幼稚園に入って落ち着いてからがいいだろうと思った人もいれば、子どもの様子を見ながら迷っているうちに4歳からになってしまった人もいるようです。「英語学習は早期から」の言葉が気になるとはいえ、実際はそこまでせっかちにならずに始めているといえるでしょう。
では次に「もっと早くから英語学習を始めていれば良かったと思っていますか」の回答結果を見てみましょう。4歳から始めたご家庭が最も多いとはいえ、やり始めてから「もう少し早くからやればよかった」と感じている親御さんがいるかもしれません…。
実際はどうなのでしょうね。
もっと早く英語学習を始めた方が良かったと思っている理由
結果をご覧になればお分かりでしょう。実は意外に「もっと早くから英語学習をはじめればよかった」と思う人は少ないことが分かります。16%という数字、みなさんはどのように受け取られましたか?
この16%の親御さんたちが「もっと早く始めればよかった」と思う理由をいくつか紹介します。さまざまな意見が寄せられたため、英語学習を始めるタイミングを悩む方々に参考になるかと思います。
とくに目立っていたのは「友達が早くから始めていたから」でした。家庭内で気楽に英語学習をさせている場合は、「まあ、このくらいでいいよね」と甘くなる傾向にあります。しかし、外で(たとえば英会話スクールに赤ちゃんから通わせている)友達の話を聞くと、”遅れをとっている”と感じるかもしれません。
「うあ〜もっと早くから”しっかり”学ばせておけば良かった…」という感じです。「〇〇ちゃんの英会話すごい!同じような時期に始めたと思っていたのに…」となぜか反省してしまう親御さんがいるかもしれません。
また、まったく英語学習をさせていない場合、随分前から英語を学んでいる友達と比べて「あ~、これってどうなの、焦るわ~!」と不安を覚える場合もあるでしょう。
やはり「友達の存在」は大きいといえます。比べる対象があると余計に心配に思い、後悔してしまう様子が目に浮かびますね。
人と比較し過ぎると我が子に対する見方に悪い影響を与えたり、子どもの気持ちをないがしろにして親の要求を押し付けたりする事態を招きます。
本来子どものよさや個性を一番分かっているのは親です。そして、誰一人として同じ子がいないように、育ち方やペースも人それぞれ。しかも過ぎてしまったことは自分で変えられません。変えられないもので悩むより、今したいことやできることに目を向けましょう。
その際も、友達が英会話教室に通っているからといって「同じスクールに通わせなきゃ!」と躍起になる必要はないのです。自宅で親子が楽しみながら学べる英語タイムを毎日5分でも続ければ、英語の力は少しずつついていきます。
大切なのは、今の段階で何をするのが一番いいのか考え、いいと思ったら実際に英語学習を始めてみることなのです。
「赤ちゃんがお腹にいるときから英語学習をさせればよかった」という声もありました。少しでも効果があると分かったうえでの感想かと思います。余裕のある人は、赤ちゃんのころから英語学習をさせた方がいいという意味でしょう。
赤ちゃんに英語学習をさせる場合、聞き流しだけでも随分英語脳に近づけます。大量のリスニングにより、たとえばrやlの発音の違いを聞き分けられるようになります。とくに生後6~8ヶ月と10~12ヵ月間は第二言語習得の第1の臨界期といわれるため、意識して英語のシャワーを浴びせると効果を感じられるでしょう。
確かに「毎日1時間の聞き流しで5年、30分だけなら10年かかるとすれば…とにかく気長にやっていくしかないわね」と思う親御さんがいると思います。さらに「だったら早めに英語学習をさせた方が気楽にできるわ」と判断するかもしれません。
実は、このような構え方の方が、親子が楽しみながら英語学習に取り組めます。「インプットをとにかくさせなきゃ!毎日たくさんインプットして!」と親が張り切り過ぎるより、ずっといいでしょう。子どもはゆったりとした気持ちで英語を学び続けられます。
張り切り過ぎて疲れてしまう…息切れして休憩…する”ウサギさん”より、地道に毎日英語学習を続ける”カメさん”の方が、ゴールにたどり着けます。
英語学習を始めた年齢はこれでいいと思っている理由
続いて、「英語学習をもっと早くから始めた方が良かったと思うか?」の質問に対して「いいえ」と答えた親御さんの意見を紹介します。
「いいえ」と答えた方々は「現状の習得レベルで充分に満足している」ようです。意思疎通ができる前から無理に始めた場合、英語のレベルや進み具合が子どもに合っているのか親は把握しにくいでしょう。
英語学習を早くから始めるのに抵抗のある親御さんは、母国語である日本語の習得が遅れるのでは…と心配するかもしれません。赤ちゃんが言語の音やイントネーションの特徴を見極める能力があるとはいえ、日本語をまだ話せない赤ちゃんに英語を教えれば混乱してしまわないか…という心配です。
しかし、お父さんかお母さんの母国語が英語でない限り、日常生活はほぼ日本語。家族を始め、子ども園の先生や地域の人々も日本語を話します。英語を習い始めたとはいえ、母国語のインプット量の方がはるかに勝っているのです。
また、日本語で会話が成り立つ時期に英語学習を始めたとしても遅くはありません。英語と比べながら学習を進めれば、母国語である日本語の理解も深まります。つまり多言語を学ぶのは言語能力を高めることにつながるのです。
この点を理解しつつ、子どもの発達段階や特性を捉えて英語学習を始める時期を考えていきましょう。
どの年齢であれ、みなさん自分たちのペースで英語学習を始められたことについて後悔はしていないようです。大変前向きなとらえ方でいいことではないでしょうか。
英語学習だけでなく「もっと〇〇すれば良かった」と思うのが世の常。どうしても後悔から解放されないときもあるでしょう。しかし、過ぎたことを悔やんでもどうにもならないのも事実。
「夫婦で決めて赤ちゃんから挑戦した」「タイミングをしっかり見極めて遅めにスタートした」いずれにしても、いいと思ってやってみたことや、時機を待ってやらせたことは両方とも正しい判断なのです。
「課題があれば、その都度解決法を考え再び行動に移す」…。これでいいのですよね。
また「会話が成り立つころから始めて良かった」の回答も参考になります。アンケートではその時期が2歳ごろということでした。意思疎通が図れた方が、子どもがやりやすい学習内容を選べるし、ペースについても相談できますよね。
親が一生懸命なり過ぎて詰め込み教育のようになれば、いつの間にか子どもが英語嫌いになってしまうリスクもあります。これを回避するには、親子の会話がある程度成り立つ時期、あるいは子どもから「やりたい」と話すころを見計らって始めるのもいいでしょう。
英会話スクールのレッスン料はスクールによるとは思いますが、安くはありません。レッスン料はレッスン形式(個人/少人数/グループなど)や大手や個人塾などによっても変わり、たとえばグループレッスンの場合は8,000円から1万円程度でしょう。
教材費や発表会などの費用は別途かかりますから「英会話スクールはちょっと…」と躊躇する方はいます。
ただ、最初から英会話スクールに通わせるのを考えず、英語の歌CDやYouTube動画、アプリなどを活用した自宅学習を進めているご家庭もあります。また、ちょっと日常会話をすべて英語にしたり、ときどきオンライン英会話でネイティブと話したりしている親子もいるでしょう。
いずれにしても「英会話スクールに通わねばいけない」と思う必要はないのです。通塾のストレスからも解放されながら、市販教材などを用いて親子で楽しみながらやり取りできる時間を大切にしましょう。
人とあまり比較せず、何事も自分次第、工夫次第なのです。
さて、それではここまでのことをおさらいしていきましょう。
まとめ
英語学習を始めた年齢について、小さなお子さんがいるお母さんやお父さんにアンケートを取ったところ、0歳からと4歳からが多いことが分かりました。
英語学習を早くから始める親御さんのなかには、まだ赤ちゃんがお腹にいるときから英語シャワーを浴びせていたようです。逆に「どうしようかな、まだ早いかな」と迷っている人でタイミングを見計らっているうちに4歳になっていた…というママさんもいます。
ただ、いずれにしても結果を後悔する人はあまりいませんでした。時期的にベストだったのではないかと振り返っているのです。
お子さんに英語学習をさせる場合は「子どもの特性や様子を見ながら親が考えて決める!」でもいいですし、「子どもが意思表示をできるようになってから決める!」でも構いません。
また、最初から英会話スクールに通わずとも、各家庭で工夫しながら親子で楽しめる英語の時間を創れればOK!あまり「〇〇すべき」と決め込まず、そして他人と比較せずに、お子さんのよりよい成長のために英語学習を取り入れてはいかがでしょうか。
まだ、英語学習を始めていない方は、ぜひお子さんの様子を見ながら少しずつ家庭で始めましょう。英語を何も学ばないでいるよりは、英語を学んでプラスになる方を選んでみませんか。