日本人は世界でも優秀な民族であると見られています。実際に2023 international-IQ-testによると、IQの高い地域は東アジアに多く、同サイトでテストを受けた参加者の統計を見ると、日本人が1位、続いて韓国、中国となっています。
別の情報では第1位は香港、2位が韓国、3位が日本、4位が台湾、5位がシンガポール…となっており、やはり東アジアの被験者の知能指数が高いとされています。
ただ、英語に関しては「英会話がスラスラできる人」が多いかといえば、日本人の場合Yes!と答えられないのが事実…。
日本人は頭脳明晰なはずなのに…
頭脳明晰で真面目、努力家でもある日本人が、なぜ英語が苦手であるか、その理由についてもさまざまな要因が関係しています。
たとえば、「実際に英語を使う機会がほとんどない」「必要性を感じないため、学習意欲の向上につながりにくい」「そもそも英語と日本語の音の違いや構造が違い過ぎる」などの理由が挙げられます。
英語は断定的に言い切る表現が使われるのに対し、日本語はニュアンスを伝えるなどあいまいな表現が多い点も言語の特徴といえるでしょう。
日本語そのものを習得するのは難しいため、日本人の言語力は非常に高いとする見方もあります。日本人にとっては当たり前のことかもしれませんが、外国の人々には、やはり「すごい」と思われるのですね。
シャイな性格は英語学習に不向き!?
非常に高い知能と言語習得力をもっているのに、なかなか英語のレベルが上達していかない背景には、日本人の性質が関係しているようです。さて、それはどのような性質だと思われますか?
言語を習得するためには「間違っていてもよく、伝わらないとしても躊躇せず、とにかくどんどん使ってみることが大切」といった積極的なコミュニケーション法を説かれる場合もありますね。たしかに、失敗を恐れず挑戦してこそ、「正しい使い方を覚える」ことは一理あります。
しかし、実際、日本人のなかには「完璧に覚えるまでは、話せないわ」「やっぱり失敗したら人前で恥ずかしい思いをするから、いやだな」といった思いをもつ人もいます。意外に多いといえるかもしれません。
「やればできる、習得率もはやい!」はずの日本人であっても、恥ずかしがり屋でなかなか表現して覚えるような方法をとらないため、普通なら覚えられるものも「覚えられない」状況を生み出しているようです。
このほか、日本語には英語のような抑揚がない点も影響している可能性があります。英語のアクセントや強勢などは日本語とはかなり異なります。オーバーリアクション、オーバーストレス(強勢)に慣れていない日本人にとっては難しく映るでしょう。
逆に、ネイティブっぽく話すことが好きな人は、英語の習得率が速くなる可能性があります。いずれにしても、人前で英語を使って話す機会もなく、リアクションをつけて話すのが苦手である場合、英語を扱えるようになるまで時間がかかると予想されます。
せっかく目の前に外国人がいて、英語を話す機会が到来しても、日本人の多くはその状況から逃げ出したくなるでしょう。
勇気を出して自分から話しかけたとしても「自分の発音が間違っていて、伝わらなかったらどうしよう」といった心配を先にしてしまいます。傷ついたり笑われたりすることは嫌だと思うほど、絶好のチャンスを逃してしまうのです。
シャイな性格って克服できるの?
ただ、もしも「臆病で引っ込み事案な性格を克服したい」と考えてるとすれば、英語学習を通じて英語をマスターすることが可能になるかもしれません。つまり、英語学習において、はっきり物を伝えるスタイルやリアクションを活用したり、発音やイントネーションを強めに表現したりする方法を採用しながら、少しずつ自身の性格を変えていける可能性があるのです。
シャイな性格を克服するための方法について、ここではいくつかのポイントにしぼって解説します。
別のキャラクターになったつもりで
恥ずかしがり屋の性格を直すためには、自分自身のキャラクターを変えるというよりも、別の誰かになったつもりで話し手みるのも一つの方法です。自分が英語を話すことに恥ずかしさを感じている間は、なんとなく英語の言葉も出しづらいでしょう。
これを避けるには、違う誰かが話しているように「自分を思い込ませる」ことをおすすめします。英語を話しているときは、俳優や女優、アーティストになったつもりでいるのです。
英語を話す場や相手を特定する
英語を話す場合は、周りに日本人がいると恥ずかしいと思う人もいるでしょう。その場合、英語を話すときは、英会話スクールでのみ、あるいは個室でといった方法も有効です。
英語を話す時間が限られ、思うように上達しない場合もあるかもしれません。しかし、英語を話す場所や相手を特定して、完全に英語オンリーで話すことを目標にすれば効果は高まります。
一目をまったく気にすることなく、英語のやり取りができる空間があることで、安心して英語を使えます。
集中して聞いたり話したりする機会を重ね、そのときに学んだ内容をノートに書き留めるなどストックしていけば、地道に力をつけていけるでしょう。
理想のモデルを設定する
失敗してもどんどん英語を話そうとする明るいキャラクターを、自分のなかにつくることが難しい場合、最初は「理想的な存在をモデルにする方法」を採用すると良いかもしれません。
芸能人を例に挙げると、そういったキャラクターの人はいますよね。
ほかにもアイドルや芸人さん、俳優さんたちのなかにも、恥ずかしがり屋でも笑顔でチャレンジする姿を見て「あ〜いいなあ、こうやって向かっていく姿を真似してみよう」と思える人々はいます。
「こういう人になりたい」と思うような人を選んで、ご自身の理想のモデルにしましょう。英語学習を進めていくうえでも、モチベーションアップにつながると思います。
小さいころから英語を始めるとよいわけ
さて、考えてみれば英語を母語とする人のなかにもシャイな性格の人は必ずいますよね。日本人だけではありません。
生活に必要であるから言語を習得します。しかし、第二言語として「いつもの生活には要らないけれど、あると便利」といっているだけで、外国語を勉強するのは意外に大変なことです。
そうであっても英語力を向上させていくには、時間と努力、モチベーションの保つことは必要です。
そのなかで、日本人が英語力をより良く向上させていくためには、時間のかけ方に着目する必要があるでしょう。
時間のかけ方とは「いつから英語学習を始めるか」といった視点です。
また、小さいころは恥ずかしいといった感情を抱きにくい時期でもあります。さまざまなことに興味をもち挑戦します。また、失敗したとしても「失敗」を受け取らず、さらっと次の作業に移るといった姿も見受けられます。
この時期に英語に触れる時間を設けることで、英語を聞いたり使ったりするのが当たり前になることでしょう。
シャイな性格を気にしすぎないで
「私はシャイだから英語を話せない」「自分から話しかけないといけないんだ」と自分を追い詰めてもあまり良いことはありません。
英語を話すといっても大勢の人の前でスピーチするわけではなく、1対1の会話なのだと強く意識すれば良いのです。相手との大切なひとときを楽しもうとすれば、少し気持ちが軽くなる可能性があります。
英会話レッスンに通う場合、個人レッスンであれば恥ずかしさを感じる機会は少なくなりそうですが、グループレッスンの場合は少し躊躇するかもしれませんね。なかなか話す機会を得られなかったり、ほかの人が流ちょうに話す姿を見て自信を失ったりすることもあるでしょう。
しかし、そのようなときでも「リスニング力は確実についており、ほかの人の会話を聞きながら学習できている!」と捉え、自信につなげましょう。
ところで、世界で活躍するスポーツ選手のなかにも、シャイな一面を隠さない人もいます。その人が、インタビューで自分の言葉でゆっくりと語っている姿を見て、好感をもつことはありませんか?国際試合のインタビューで英語で回答する姿も見るかもしれませんね。
選手なりに、少しずつ、焦ることなく克服しているのかと思います。あくまでも推測でしかありませんが、あなただけでなく意外に多くの人は「シャイ」なのかもしれません。そう考えて、まずは自分らしく改善していく道を模索して、少しでも良いので実践に移していきましょう。
まとめ
それでは、本記事で解説してきたことを最後にまとめていきます。
日本人は、頭脳明晰なのに英語を習得するのがとても苦手です。その背景にはさまざまなものが含まれますが、たとえば(すべての人がそうではありませんが)「日本人は完璧主義で恥ずかしがり屋、シャイ」といった理由が挙げられます。
英語が上手くなるためには、間違ってもいいからとにかく相手とのコミュニケーションを大切にして、その過程で慣れていく方法を採用する必要があります。しかし、元々シャイな人にとってなかなか難しいのも事実です。
今回紹介した「演じるつもりで」「英語を使う場を特定する」「モデルを設定する」などを参考にして、シャイな自分を否定することなく、できるところから取り組んでいきましょう。
また、お子さんの英語教育を進めようか悩んでいる場合は、ぜひ小さいころから歌やフォニックスなど、興味のある方法から取り入れてみてください。ミライコイングリッシュでは、小さいお子さんをもつ親御さんに向けて、さまざまな視点で有益な情報を提供しています。
ぜひほかの記事も参考にしていただき、有意義な子育てを実践していきましょう。