以前と比べて、身近に外国人を見かける機会が多くなったのではないでしょうか。
そのなかで、外国人から突然話しかけられた経験のある人もいるかもしれませんね。普段から英語を習っている人であっても、いざ話しかけられると頭のなかが真っ白になってしまうかもしれません。
本記事では、外国人観光客に話しかけるときに備えてどのような準備をしておくべきか、その方法について解説します。
こんなシチュエーションで勇気を出せる?
こちらのイラストのママさんは、自分と同世代の外国人観光客にバッタリと出会ったようです。
親子で英語学習を進めている最中ということもあり「またとないチャンスを大事にしたい」「この機会に英語を上手に使ってみよう」と思うシチュエーションですね。
しかし、実際はどうでしょうか。
勇気を出して話しかけようと思っても、なかなか一歩が踏み出せません。話しかける内容を考えるよりも、「この場をやり過ごせたら…」なんて思っている可能性もありますね。
お子さんから「ねえ、ママ、話しかけないの?」といわれて焦ってしまったようですが…。
やっぱり「間違えたらどうしよう」「恥ずかしいな」という気持ちが大きくなり、結局は「エクスキューズミー」の言葉すら思い浮かべられず、チャンスを逃してしまいました。この場面を目にしたお子さんは「ママこそ話しかけようとしないんだから、ぼくは無理だよなあ」と思ってしまうかも…。
どちらかといえば積極的で陽気なイメージのあるママなのですが、一体どうして話しかけられなかったのでしょうか。
実は、話しかけるために準備しておくものがあるのです。
フレーズを決めてしまっておけば安心!
ママが外国人観光客に話しかけられなかった理由の一つは「最初のフレーズを考えていなかった」ためです。
日本人同士でも、見知らぬ人に話しかけるのは、外国人観光客に対するコミュニケーションと同様に、ちょっとした決まり文句が使われます。たとえば「久しぶり~」「元気にしてた?」などです。
結局、話しかけずに終わってしまう場合もありますが、あとで「何で知らぬふりをしてしまったのかしら」「向う(のママ)は気づいていたかもしれない」などと後悔してしまう人も少なくないかと思います。
おのおのの性格にもよりますよね。最初のきっかけを突破できれば、意外と次から同じように対応できるかもしれません。外国人が相手であれば、なおさら緊張する可能性はありますが、カタコトの英語でもとっかかりがつかめれば、大きな壁を超えたことになります。
本当に、地道な努力が必要です。そして、できたことを自身でほめ、認めること。親の姿勢は、お子さんに良い影響を与えると考えられます。きっとお子さんはママさんの頑張りをわかってくれますよ。そして、「ボク・ワタシもがんばろう!」と感じてもらえるはずです。
ちなみに、読者の皆さんであれば、最初のきっかけとしてどのようなフレーズを用意しますか?
もっともシンプルなところでいえば「どこから来たのですか?」Where are you from?(Could you tell me where you’re from?)のように言えるようにしておくと良いでしょう。
このほか、I’m (自分の名前). Where do you go sightseeing?(どちらに観光に行きますか?)、The recommended spots in ○○ city are ~.(○○市のおすすめスポットは~です)など、いくつかのフレーズを覚えておくと、いざというときに対処しやすくなります。
自分が食べ物に関する情報を伝えたいと思えば、外国人が入りやすいカフェやレストラン、食堂などを紹介しても良いですね。食べ物の話は、日本人同士でも大変盛り上がります。
カタコト英語でも通じやすいテーマですので、単語やフレーズなどを適宜用意しておくと会話の幅を広げられます。
また、日本でも初対面の人に聞くのは失礼とされる内容(年齢や体重、既婚か未婚かなど)は、海外の人にも聞かないようにしましょう。
イラストのママさんは、最初のつかみとなるひと言を「これ!」と決めたため、次はうまくいったようですね。カナダから来た素敵な女性と打ち解けて、会話を楽しめることでしょう。
人との出会いは、世界中でたった一つのチャンスです。一生仲良くできる関係を築ける可能性があります。話したいなあと思ったときに、ぱっと行動に移せるよう、事前に準備しておきましょう。
どんな時も「備えあれば憂いなし」
ところで、今回のように、いざというときのために何をいうのか事前に決めておくのは、さまざまなシーンに適用できます。
ここでは、補足事項として紹介させてください。
人間同士が会話するとき、最初の段階で相手にたずねることは、わりと決まっているのです。
質問するばかりでなく、自分がたずねられる場合があります。すぐに答えられるように、あらかじめ単語やフレーズをピックアップしておくといいですね。趣味はとくに、話題を広げやすく会話を弾ませるテーマといえるでしょう。
たとえば、趣味がスポーツ観戦だとすれば…。「どのスポーツが一番好きですか?」「プロの選手で応援している人はいますか?」「その選手の名前と好きな理由は?」など、多くの質問&回答が用意できます。
好きな大リーガーとして、大谷翔平選手と答えたら、相手の外国人も目を見開いて「私も大好き!彼の二刀流は本当にすごい」と笑顔で返してくれるかもしれませんね。
好きな食べ物について盛り上がると思います。
質問内容が決まれば、自分がたずねられたときの回答内容(好きなすしネタやその理由など)も考えられます。
外国人から話しかけられても身近な話をつなげて話せるようにしておくのは、実践的な英語学習といえます。好きなことや食べ物などについて詳しく話せるように、まずは英語で書き出してみましょう。
この取り組みは、お子さんと一緒にやると効果的です。英単語やフレーズをピックアップして実際に話せるように準備し、親子で話す練習をしてみます。何度も練習を重ねれば、実際の場面で、スムーズに会話をつなげることができるでしょう。
親子で成功体験を積めば、どんどん英語学習の意欲が増していきますよ。ぜひトライしてみてください。
まとめ
それでは、今回の記事でお伝えしてきたことを、まとめていきます。
外国人観光客と出会ったときにどうするか…について考えてみました。初対面でも自分から話しかける勇気のある人はいいのですが、勇気が出せるか心配な人は「フレーズを決めておくこと」をおすすめします。
一旦会話をして、楽しい雰囲気を共有できた場合、それは成功体験となり次へのステップにつながります。つまり「もっと○○と話してみよう」「発音をもう少し勉強して上手になろう」といった目標を立てることにも役立ちます。
英語学習のなかに、親子でインタビューごっこを取り入れると、英単語やフレーズの理解を促し、学習内容を補強できます。
吟味した回答方法や質問の仕方はしっかり頭のなかにいれて、いざ外国人と話す機会がある場合は自信をもって話しかけてみましょう。
今回の記事が、「外国人に話しかけたいけれど、なかなかうまく話しかけられない」方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。