こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
日本で生活している日本人であっても、日常的に英語を話す機会が増えています。その理由として、訪日観光客や在日外国人の増加が挙げられます。
外国人が年々増えている背景には、グローバル化や官民連携の「ビジット・ジャパン」キャンペーンなどの環境、インターネットの普及によって日本の魅力が世界に伝わりやすくなったことが考えられるでしょう。
なお、これについては【その1】で詳しく解説していますので、よろしければそちらもお読みください。
将来的に外国に旅行したり外国人と仕事をしたりすることが増えるだろうと予想して、英語を習わせている親御さんは多いでしょう。
このように、実際に外国人と会う、触れ合う機会は少しずつ増えています。
そこで今回も、”もしかしたら身近にある「英語の必要性を感じる場面」”について紹介したいと思います。
外国人労働者が増えている?!
今回は、最近日本国内において外国人の労働者が増えている点について触れたいと思います。たとえば地方ではさほど増えていないかもしれませんが、コンビニやスーパー、居酒屋さんなどで働く店員さんに外国人の方が対応する姿を見たことはありませんか。
カタコトの日本語で一生けんめい仕事をしています。異国の地でがんばって働く姿を見ると、思わず応援したくなりますよね。
令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-(図表1-1-6 外国人労働者の推移)によれば、2019年で約166万人。10年前よりなんと3倍の外国人労働人口となっているのです。
都会や工場のある地域では、外国人をよく目にするかもしれませんね。また、地元の幼稚園や小学校に通園・通学する外国人の子どももいるでしょう。
日本語が通じない…そんな時どうする?
日本で働いている外国人労働者は、ある程度日本語を話すことができる方も多いため働きやすいと考えられます。基本的な接客用語やマナーを覚えていれば、仕事に支障はきたさないでしょう。
ただ、あいさつや決まった言葉の応酬はよくても、ちょっと質問されたとたんに知っている日本語だけでは太刀打ちできないケースも考えられます。
そんなとき、あなたならどうしますか?なかには冷たく「そんなんじゃ困るよ!」と返すお客さんがいるかもしれません。
そう考えると…日本語でうまく表現できなくて困っている外国人がいたら、Excuse me,how can I do for you.(ちょっと失礼、何かできることあるかしら)と声をかけたら、相手の外国人はきっとうれしい気持ちになるでしょう。
日本語は世界一難しい言語のひとつ
そもそも日本語は「世界一」と言われるほど、難易度の高い言語です。文字だけでも複数の種類がありますよね。
ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字…。これらをまず覚えるだけでも大変です。
まさに、日本人でさえ一生かかっても覚えきれない日本語ワールドですね!
このため、日本に来たばかりの外国人が日本語をペラペラ話すのは、ほぼありえない話なのです。外国人は早く日本に慣れようと猛勉強したり積極的に職場や地域に溶け込もうとしたりします。
そのなか、日本語や日本文化などを英語で教えながら、少しずつ外国人労働者が日本社会に馴染めるようにサポートしたいですよね。
もしも「日本語を知らないの?ちゃんと勉強して」と冷たく接する人がいるとすれば、日本人のおもてなし精神から随分外れた行動といえるでしょう。
英語を学ぶ理由のひとつ
このように、外国人労働者が増えていることも、英語を学ぶ理由の一つに挙げられます。子どもが大きくなって就職する際に使えるように…と思って英語を習わせる親御さんはいるでしょう。
しかし、現に、地域で外国人が増えてきているとすれば、”今”こそ英語を使うチャンスととらえて英語学習を進める…こうした視点も実際に必要なのではないでしょうか。
「そうはいっても、外国人に出会う機会には恵まれていない」と考える方はいるでしょう。ただ、親御さんのなかには働いている先に外国人労働者がいて交流がある方もいると思います。
外国人に子どもがいれば子どもどうしを一緒に遊ばせてみたり、ときに家族ピクニックに誘ってみたりして交流を重ねていけば、自然に子どもは他者を受け入れる姿勢やコミュニケーションスキルを身につけるでしょう。
結構勇気のいることですが、本当に言語力や表現力を身につけさせたいと思えば、将来まで待たずに、リアルなコミュニケーションの場をつくることも必要でしょう。
もし、カタコトの日本語でコミュニケーションをとろうとしている外国人にi can speak English.と声を掛けて、困っている場合はサポートする勇気をもちたいですね。
ところで、日本にきた外国人労働者の方々は、日本で働くことについてどのように感じているのか気になりませんか。次の章で少し紹介します。
異国の地で働く労働者の本音に耳を傾けてみてください。
外国人労働者の本音とは?
オリジネーター(東京都渋谷区)は2021年に「日本で働く外国人社員の就労環境と転職に関するアンケート調査」をおこないました。
まず、「日本で働いてみて良かったこと」の1位は「雇用の安定」(49.6%)、2位「やりたい仕事ができてやりがいを感じる」(28.7%)、3位は「給与水準が高い」(24%)でした。
一方「日本で働いてみて、不満に思ったこと・がっかりしたこと」を聞いたところ、「給与水準が高くない」(31.8%)がトップ。良い点に挙げられていた内容がトップになっているのも皮肉ですね。
次いで「日本語ネイティブでないことへの配慮が不足」(29.5%)と続きます。ほかに「求められている役割や仕事内容が明確でない」「人事評価の基準が明確でなく、外国人だと昇給・昇進できない」(各28.9%)となっています。
これらの結果から、企業の取り組みに一定の理解は示している者の、待遇や評価の面で不満が残っていることがわかります。
本記事に関連づけると「日本語ネイティブでないことへの配慮が不足」している点に着目できます。
実は転職を考えている外国人の声を拾うと「より成長できる環境を求めて」「給与を上げるため」「グローバルな仕事に就くため」となっており、異国の地でもっと上をめざす外国人の姿が浮き彫りになりました。
日本人のなかには外国人に対してあまり良い印象をもっていない人もいます。自分たちの働く場所がとられている、と感じている人もいるでしょう。
ただ、Yo本当に大切なのは、それぞれの価値観を相手に押し付けたり、片方に合わせようとしたりすることではなく、両者が何かを介して歩み寄る姿勢や気持ちです。その”何か”とは、言葉ではないでしょうか。
まだ、カタコトの日本語しか使えず実際の悩みを打ち明けられない外国人もいます。職場や町のどこかで、そうした外国人の声を聞いて適切なサポートをしたり、日本に馴染めるように日本語や文化を少しずつ教えたりする日本人でありたいですね。
子どもに英語を学ばせようと思う親御さんが、そうした視点をもっているのといないのとでは、子ども自身の学び方も変わってくるでしょう。
また、親子で英語を学ぶ意味を一緒に考える機会をつくってもいいですね。
さて、それではここまでのことをおさらいしていきましょう。
まとめ
日本国内において、日本人として暮らしていくとしても、日常的に英語を話す機会はどんどん増えている傾向にあり、これからもこの傾向は続くでしょう。
その理由はさまざまですが、1ついえるのは、日本で働く外国人労働者の数が今、増え続けていることです。その数は、10年前と比べるとおよそ3倍にもなると言われています。
慣れない環境で一生けんめい働いている外国人労働者の方々…日本語を学ぶのは職場を通してという方も多いでしょう。もしも、世界の共通語である英語を知っていたら日本人とやり取りしながらモチベーションをキープできるかもしれません。
外国人労働者だけでなく、観光で訪れる外国人も増えています。日本の伝統文化を学ぶために地方に滞在する外国人もいるでしょう。身近なところで接点を見いだしながら、ぜひ今できる生きた英語学習「外国人とのコミュニケーション」を求めていきましょう。
失敗はあっても、きっといい経験や学びになりますよ。