こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
今回のアンケートは「何か英語学習をやっていますか?」というもの。とても簡単に感じる質問ですが、実はこの回答結果から多くのことを学べます。
ここでいう英語学習、英語教育とは、英会話教室のような習い事だけを指しているのではありません。家庭で英語で会話しているのも、英語の歌を聴かせているのも「英語学習」ととらえます。また、英語の絵本、アニメや映画の視聴など、とにかく英語に触れる機会をつくっている場合は、何かしらの「させている」に入るとみなしています。
わが子には英語も含めて「何かをやらせてみようかな」と思うときがあります。ママさん同士、「ねえねえ、お宅の子は何か習い事してる?」と聞いて「うちの子もさせようかしら」と思う方は多いでしょう。
周囲の影響って大きいですよね。「英会話チーム!」のようにママ友が英語学習推進派の場合は、英語学習に対する意識が高まります。「サッカーチーム!」となれば、サッカーが大好きな子ども同士&親の集まりとなるでしょう。
意外に人は、同じことを求めやすいもの。今回の記事を参考にする際も「これをやらなきゃ」と思って英語学習を始めるかもしれません。ただ、一番大切なのは、目の前のお子さんです。子どもの興味や特性にしっかり目を向ける必要はあるでしょう。
次から英語の学習内容を紹介しますが、すべてさせなきゃ、と思うのではなく、どちらかといえば客観的に捉えるのをおすすめします。わが子に何が合うのか考えたり新しいことを試したりする姿勢は大切にしましょう。
意外に少ない英語学習派
さて、それでは「何かしらの英語学習をやっていますか?」という質問に対するアンケートの回答をチェックしていくことにします。
えっ?と思われるかもしれませんが、英語学習をやっているのは、意外と少ないのです。早速「何かしらの英語学習をやっていますか?」の質問に対する回答を確認していきましょう。
円グラフで分かるように、アンケ―トの質問に対して「はい」と答えた人は全体の38%でした。あれあれ??意外だなあ~と思われますよね。
本サイトに訪れる親御さんたちは皆、子どもの英語学習に対する関心が高い方だと思います。しかし、実際に英語学習をさせているのは半分以下なのです。この結果に、正直少し安心した親御さんがいるかもしれませんね。
10人中9人が「しっかり英語学習をさせている」と分かれば、「え~、やっぱり、うちの子にはちゃんとさせてないのに、やっぱり学習をさせた方がいいかしら」と思うでしょう。
ところが結果は38%。なかには「お、これはチャンス!これかは学習にシフトチェンジしようかしら」と考える方もいてもおかしくありません。
では、次の章で、具体的にどのような学習をさせているのか見ていきましょう。
1位は「家庭の日常会話に英語を使う」
1位は家庭内で日常的に英語を使っているということでした。たとえば、おもちゃをなるべく海外製のものにしたり、ちょっとした会話を英語でやってみたりするのです。「おはよう」の代わりにGood Morning!、何かをとってほしいときにPleaseをつける感じでしょうか。
”になるのよね。
ちょっとジャスチャーを交えて話せるようになれば、ネイティブの会話風景と重なりますね。
さて、回答のなかには「パパがアメリカ人だから、英語で会話するようにしている」というものもありました。日本人の両親宅からすれば「ずる~い!いいなあ~」という声が上がりそうです。
ただ、家族に英語ネイティブがいるのはとてもレアなケース。英語学習を習得するうえでは最強の環境といえますが、こうした家庭と比べるのはあまりおすすめできません。人と比較するのは、自分自身にネガティブな感情を残します
最初にお伝えしたように、目の前の子ども、家庭そのものに目を向け、いつでもどこでも「ここでやることがベスト」と考えるようにしましょう。
2位「英語のCDやラジオでリスニングを鍛える」
英語のCDやラジオを聴かせるのは、インプット量を増やすのに役立ちます。小さい子どもであれば、なおさら聞き流しだけで、英語の発音やイントネーションを自然に覚えるようになるのです。
最初はとにかくインプット、つまりリスニング中心でOK!「意味が分からないのに聴いているだけでいいの?」などの疑問もあるでしょうが、子どもが小さいころは必ずしも先に意味を教える必要はありません。
とにかく聞いて聞いて聞きまくる(聞かせまくる)!つもりでいきましょう。子どもはなんとなく話の内容を理解するようになります。そして「この言葉の意味は何だろう、知りたいな」と疑問をもったところで教えた方が、効率的に言語を習得できます。
英語となると肩に力が入り過ぎ、簡単なことも難しく感じてしまう場合があります。そのときは「子どもが日本語を覚えるときは、どうやって覚えたのかなあ」と思い出してみるといいでしょう。たとえば、大人が赤ちゃんに語りかけるときは「この日本語の意味をしっかり教えなければ」と思ってわけではないですよね。
英語を教える際も、母国語である日本語を覚える子供や親の姿をイメージしてください。きっと上手くいくと思います。子どもには愛情をこめて英語シャワーを浴びせましょう。
3位は「動画で学習」
英語学習をさせる際、歌と同様に動画視聴は有効な手立ての一つといえます。一昔前は、英語の映像を見せるとなれば、DVDを買ったり借りたりして見せていました。しかし今はYouTubeをはじめとする動画配信サービスが充実しています。
実際に英語学習に活用できそうな動画を見つけるには「子ども 英会話 フレーズ」など、知りたいテーマに合わせてキーワード検索をします。実にたくさんの動画を教えてくれるため、選ぶのにも一苦労ですね。子どもの個性や興味に合わせていろいろ試してみましょう。
またアニメーションや映画を見せるときは、日本語版でないものを選ぶと耳が慣れていきます。お子さんによっては抵抗感が大きいため、最初はストーリーがあらかじめ分かっているものを選んで英語を聴かせるとスムーズに鑑賞できます。
回数や頻度が増えれば、抵抗感が薄らいだり聞き取ろうとしたりします。完璧に分かろうとするのではなく、たいだい分かるレベルをめざし、自信をつけさせるのを目標にするといいですね。
4位は「英語教材で勉強」
さて、ここにきてやっと、英語教材が登場しました。これは英会話教室に通わせているのも含みます。
親が自宅で英語学習をさせるにしても、なかなか難しく「このままでいいのだろうか」と感じてしまう場合があります。
「やっぱりしっかりしたカリキュラムで考え抜かれた教材を使って学習させたいわ」と思う親御さんの安心材料が、英語教材です。英語脳をつくるために考案された教材もあり、子どものペースに合わせながら、確実にスキルを磨いていけるでしょう。
ただ、子どもの興味や特性、年齢に合わせた教材を選ぶのは、重視してくださいね。
5位「英語の絵本で勉強」
英語の絵本の読み聞かせは、語学を習得するうえで効果のある学習法です。英語の絵本でなく、普段から日本語の絵本を読み聞かせている親御さんも少なくないでしょう。
「私は英語が苦手だから」という理由で、発音するのに躊躇される方がいるかもしれません。「ミスをしながら読み聞かせるのは意味がないのでは…」と思われても、実際は親の発音の如何問わず、英語で読み聞かせるのは良い影響があります。
良い影響とは、英語の音やリズムが日本語とは異なる特徴があることに気づいたり、ネイティブの子どもがよく使うであろう言葉を覚えたり…。ほかにも親子が一緒に学ぶ感覚を味わえます。
まだ、挑戦していないわ!という方も、ぜひ英語の絵本の読み聞かせをしてあげてください。
その他の色々な勉強方法
実は、そのほかの勉強法にも、各家庭で工夫されている内容がありましたので紹介します。ここでは3点に絞りました。
- ほかの国の友達と積極的に遊ばせている
- 英語のことば辞典を与えている
- 英語の質問には答えるようにしている
それぞれについて詳しく解説します。
他国の友達と積極的に遊ばせている
ほかの国の子どもたちと遊ぶのは、とても素晴らしいことですね。人間関係づくりを学んだり、コミュニケーション力を身につけたりできます。
もちろん日本人の友達と遊ぶことも人間関係とコミュニケーションを学べるのですが、外国の友達ならではの学びがあるのです。異なる母国語と文化を交流させ、新たな気づきを互いに得られます。
また、「違う」ことやモノに対する抵抗感が薄まり、異質を認める寛容さを身につけるでしょう。将来は今よりもっとグローバルで多様な社会になるため、子どものころから外国の子どもたちと接する機会がつくれるのは、双方にとって幸せなことなのです。
しかし、子どもが他国の友達と遊ぶのが苦手に感じている場合は、無理をさせないようにしましょう。あくまでも自然な流れで親しくなるのはいいのですが、人間関係の無理強いは成長を阻害するばかりか、英語嫌いにさせてしまいます。
子どもにつきあいを強要する必要はありません。英語に限らず、ほかの言語やさまざまな国籍の人たちと触れ合えるイベントに親子で出かけるのもいいですね。
英語のことば辞典を与えている
英語のことば辞典を与えるというのも素敵なサポートです。
子どものなかには、歌や動画で英語を学ぶより、子どもそのものに興味を示す子もいます。日本語の辞書も大好きというタイプです。
言語の仕組み、語源や由来、つづりから見える接頭・接尾辞など、ほかの子どもとは異なる点に好奇心を示すのであれば、どんどん言葉をインプットさせましょう。
親御さんのなかには、リスニングがおろそかにならないか心配する方もいるでしょう。この場合、聞いた単語で分からない言葉を、ことば辞典で調べればいいのです。英語力の向上として効果は大きいといえます。
また、「ことば辞典って小学生からの方がいいのかしら」と疑問をもつ方には「お子さんが小さいころからでOK!」とお答えします。たとえ幼い時期だとしても、「辞書はまだ早い」とする必要はないのです。
子どもに適した最高の時期は、”子ども自身が興味をもった瞬間から”と心にとめておきましょう。機を逃さず、が大切です。
英語の質問には答えるようにしている
とても大切なことですよね。子どもの何気ない質問は、そのときにしか生まれません。丁寧に聞き取りましょう。聞いて分からない場合は「ママも分からないから一緒に調べてみようか?」と声をかけ辞書やサイトなどで調べます。
子どもはときに、大人からすれば”どうでもいいこと”を質問します。大人が「これは決まっているからこうなの!」と半ば強引に回答しては、子どもの知性はそこでストップするでしょう。
子どもの質問には「あなたはどう思う?」「どうしてだろうね、調べてみようか」などつながるような言葉で返し、回答に近づけるようなサポートをしましょう。子どもは「分からないことがあったら〇〇で調べられるんだ」など、学び方まで学べます。
子どもの知的好奇心は、やはり周囲とのかかわりのなかで育まれていきます。質問のやりとりを、大切な学びの時間として見ていきたいですね。
ここまでのことを、おさらいしておきましょう。
まとめ
実際させている英語学習としては、英会話を日常的に使うようにしたり、歌や動画などを活用したりする例がありました。まずは自宅で可能な限り、英語に親しませる工夫をしているのが分かります。
その後に続いたのが、英語教材。英会話スクールなどに最初から通わせるのではなく、子どもの成長や特性を見極めながら移行しているといえるでしょう。
ただ、これがすべてではありません。そのほかの例でも紹介したように、それぞれの家庭に合う学習方法を考えたり実践したりすることが大切です。
ほかの子が〇〇をやっているからと焦る必要はないのです。心配になる方は、早期に英語学習を始めるのも一つの方法しょう。なぜなら早く始めれば、インプット量がストックされるためです。早い段階から始めるにしても、まずはご自宅でできそうなことを見つけて続けてみてはいかがでしょうか。