こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
ミライコイングリッシュではお子さんの英語教育に関する情報をお伝えしています。読者であるママさん、パパさんのなかには英語が得意な方もいれば、苦手意識がある方もいるでしょう。
英語の難しさを感じている理由として「英語の発音がうまくできない」といったものもあれば、リスニングやスピーキングが苦手…あるいは「文法が難しすぎる」といった理由を上げる人がいるでしょう。
文法って難しいですよね…?
英語は日本語の構造とは異なる言語です。たとえば、英語の場合は主語+動詞といった順番で文章が成り立ちますが、日本語では動詞にあたる述語が文章の終わりにきます。
そのほか現在進行形、過去分詞など、動詞の部分が時制に応じて変化します。主語によって動詞の語尾が変化する点も難しさを感じる要因となっています。
親自身が「文法=苦手、難しい、ややこしい」といったイメージが定着しているため、子どもに教えようにも躊躇してしまったり、英語教育から逃げようとしたりしてしまう…といった不安を抱えている人がいるかもしれません。
子どもに英語の文法をしっかり教えるべき?
子どもに英語を教える際、最初から文法という概念を重視するよりも、まずは聴く力を養うことが重要です。子どもは自然に英語の音声に慣れ、リズムやイントネーションを体感することから始めます。
フレーズを覚える際も、文法の細かな構造を意識するよりも、そのままの形で表現を口にすることが自然です。例えば、「I like apples.」というフレーズを「リンゴが好き」と解釈し、自分の好きな果物に置き換えることができます。
子どもは日常のコミュニケーションや経験を通じて、徐々に英語の表現方法を理解していきます。その過程で文法の概念を学びますが、最初から文法に重点を置くのではなく、子どもが楽しく英語を学び、自然なコミュニケーション力を身につけることが大切です。
文法の学習はあくまでコミュニケーションをサポートする道具であり、自然な学びの一部として取り入れます。子どもが楽しみながら英語を学ぶ環境を提供し、自然なコミュニケーション力を育むことに重点を置きましょう。
とはいえ、イラストにあるように親御さんのなかには、子どもの「聴いたまま、感じたまま」の発言に対して心配する方もいるでしょう。
パズル感覚で楽しく取り組めるかもしれない!
日本と英語では、文法がまったく違うんだよ!ということだけでも教えたいなあ…と思っているママさん、パパさんもいることでしょう。一体どうすればいいのか、悩みますよね。
子どもに何かを教えるべきか、やめておくべきか、悩んでしまったときは、たとえば「文法を教えることで、子どもがやる気を出してくれるか、それとも混乱して嫌いになってしまうか」といったことを想像しながら見極めると良いでしょう。
イラストにあるように「子どもが楽しく学べそうだ!」と思った場合は、文法学習を取り入れてみることもあり!なのです。
大人は自分の経験から「文法=難しい」のように捉えてしまう傾向にあります。しかし、しかし、子どもには大人ほどの経験がないため、先入観で物事を判断せず、取り入れ方次第で「文法って結構楽しいね」と捉える可能性もあるのです。
最初から、文法問題の解き方を教えたり、「これを覚えなさい」といって無理やり暗記させたりするのは良くありません。たとえば、英文法を「楽しいパズル」だと捉えてみたらいかがでしょうか。
このような形式で英文法を学び始めれば、子どもはいつしか「ねえねえ、もっと文法やろうよ」とせがむかもしれませんね。
たとえば、英文法をクイズやゲーム方式で学ぶ方法の一つに、スマートフォンアプリを使った学習法もあります。音や光とともに楽しく学習できますね。あるいは、自宅にある紙やペンを使ってママさん、パパさんからクイズを出して解いてもらう…といったやり方も、子どもが夢中になって取り組める方法です。
正解したときはしっかり認めましょう。文法学習カードのようなものを作成して、正解するたびにポイントスタンプを押したり、シールを貼ってあげたりすると子どものモチベーションも高まります。
勝手な決めつけが子どもの才能を制限してしまう?
子どもには無限の可能性があり、さまざまなことを吸収していきます。親が文法が苦手だからといって、子どもがそうとは限りません。「まだ子どもには早いだろうから」「文法を教えれば混乱するに決まっている」といった先入観で子どもに接すれば、学ぶ意欲や可能性を狭めてしまう可能性があります。
逆に「子どもには早いかもしれないけど、ちょっと教えてみようか」「文法の仕組みがわかれば面白さを感じるかもしれない」といった見方にチェンジして、文法学習をおこなえば…。
もしかしたら案外すらすらと学び、文法理解と表現力が組み合わさって、子どもの英語力の向上に効果を発揮する可能性もあります。
子どもに英語の文法を教える際のポイントは、「いかに英語を楽しいと感じてもらえるか」であり、「自分にもできる!」と実感してもらうことです。
この考え方は、英語の学習に限らず、他の分野にも応用できます。たとえば、スポーツや音楽、絵画などでも同様ですね。
会話にあるように、子どもの特性や可能性を広げたり鍛えたりするためには、まずは保護者が先入観を捨てなければなりません。そのうえで、楽しさを提供しながら子どもの興味を引き出すことが大切なのです。
このようにして子どもの潜在能力を最大限に引き出せます。ママさん、パパさんの適切なアプローチによって、子どもは英語の文法を楽しく学びながら自信をもつことでしょう。
子どもに文法を教える際のコツと注意点
たとえば、次のようなポイントを念頭において導入すると効果的です。
- パズルやブロックを活用する
- ゲームやクイズ形式でおこなう
- 視覚的な教材を用いる
- Youtubeやアプリを活用する
次から順に解説します。
パズルやブロックを活用する
文法の構造を視覚的に理解するために、パズルやブロックを使用して文法の要素を組み合わせる活動を取り入れてみます。
たとえばパズルのピースに単語が書かれていれば、それを所定の位置(例:主語・動詞・目的語や補語の場所)に置いたりはめ込んだりすることで、文章作りに役立てることができます。
子どもは日本語と英語の文構造に違いがあることを発見したり、手を動かして遊びながら文法のルールを学んだりできるでしょう。
ゲームやクイズ形式でおこなう
文法の学習をゲームやクイズ形式でおこなうことで、子どもの興味を引き付けながら楽しく学習できます。たとえば、文法に関するクイズや単語ゲームを取り入れてみましょう。
子どもの学習に文法的な要素を入れる場合は、楽しい体験の場をつくることを念頭におきましょう。
視覚的な教材を用いる
ポスターやフラッシュカードなどの視覚的な教材を使い、子どもが目で見て覚えられるように工夫しましょう。
たとえば洋服の種類や色の表現を示したポスターを用意して、子どもに対話形式で英文を作らせることもできます。「a」「red」「T-shirt」のように指さしながら、Ⅰ want a red T-shirt.といった英文を作るやり方です。
また、フラッシュカードを使って形容詞や動詞を視覚的に紹介し、子どもに自然な学びの機会を提供します。
YouTubeやアプリを活用する
音声を用いた動画やアプリを効果的に活用して、子どもの興味ややる気を高めていきましょう。子どもは視覚と音声を組み合わせた学習が好きです。
Youtube動画にも、子どもを対象とした英語学習動画が紹介されており、色彩豊かなアニメーションや歌、リズムなどを取り入れているものが多くあります。
こうした動画は、子どもが楽しく学べるコンテンツであり、英語力の向上に役立つでしょう。
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文法の学習を進める場合も、子どもの様子を観察しながら負担なく楽しめる方法を取り入れていきましょう。
最後に、子どもに文法を教えていく場合の注意点についてお伝えします。
子どもに文法を教える際の注意点
注意点としては、以下の3点が挙げられます。
- 子どもの興味や能力に合わせたレベルの文法を選ぶ
- 文法の教え方はさまざまな方法を組み合わせる
- 文法の学習は実際のコミュニケーションや学習を通しておこなう
まず、一つ目の「子どもの興味や能力に合わせたレベルの文法を選ぶ」についてです。難しすぎる文法ルールは、子どもに苦手意識をもたせ英語学習そのものを嫌いにさせてしまう可能性があります。子どもに合うレベルからスタートして、段階的に難易度を挙げていくようにしましょう。
文法の教え方は多様性をもたせることも大切です。一つの方法や教材に偏らず、さまざまな教材やアクティビティを組み合わせることで、子どもの学習スタイルや興味に合わせたアプローチを提供しましょう。
さらに文法の学習を単独におこなわないように注意します。実際のコミュニケーションや学習のなかで自然に取り入れるようにしましょう。
以上の点に注意しながら、子どもたちが楽しく英文法を学べるようにしていきましょう。
小学校中学年、4年生ごろから英語の文法学習を取り入れるとよいでしょう。その理由は、10歳ごろの子どもは論理的に理解しようとする能力が発達してくるためです。この際に語順や否定文、疑問文のつくり方を学ぶと、既存の学習を補強したり新しい学習内容を理解したりしやすくなるでしょう。
また、文法のほかの学習内容と同様に、しっかり理解するためには、口頭練習で記憶を確かなものにする必要があります。文法学習も反復練習が必要です。
保護者は、一度にたくさんの内容を理解させようとしてはいけません。丁寧な学習とねばり強く練習を重ねていくことが、正しい知識として定着します。練習する場合は、実際の文脈での使用をおこなうとより効果が上がるでしょう。
まとめ
さて、それではここまで解説してきた内容をまとめていきます。
まだ単語を覚え始めたころの小さな子どもが、間違った文法でしゃべっているのをみるとどうしても不安になりますね。その際「文法を教えてあげるべきか」「しばらくそのままにしておくほうがよいか」悩むこともあるでしょう。
焦る必要がありませんが、子どもが意欲的にパズルと解くように楽しく学べそうであれば、文法を教えるのに「早すぎる」ということはありません。
子どもが楽しく学べそうな方法を用いながら、いろいろと試してみましょう。子どもが文法に興味を示し「もっと、もっとやりたい」となれば、英語の総合的な力の育成につながります。
今回紹介した方法や注意点を参考に、日々のお子さんの英語学習を充実させていきましょう。