こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
ミライコイングリッシュのこちらの記事では、子どもの英語教育に関する情報をお届けしております。
今回は「英語以外の言語」に興味をもつお子さんへの対応の仕方について解説します。
たしかに世界にはいろいろな言語がありますから、別に英語に特化すべきでもないでしょう。
ただ、英語を学ぶメリットがあるのも事実…。その価値を子どもに理解してもらって、さりげなく英語学習の環境を整える必要があります。
この記事を通して、子どもの言語学習についてもう少し考えてみましょう。
英語以外の言語を習うのはいいこと?
英語以外の言語を習うのは別にいけないことではありません。その理由は、実際に世界ではさまざまな言語が使われており、「グローバル社会で生きる=英語のみ使えればOK!」とは決していえないためです。
世界で使われている言語について、キリスト教系の少数言語の研究団体国際SILが公開するWebサイトEthnologueによれば、現在およそ7,000以上の言語が使用されているといわれます。
しかし、言語自体は流動的で約4割ほどは消滅の危機にあり、多くの場合利用者は1,000人未満とか‥‥。
一方、世界人口の半数以上を占める言語は、わずか23種類だそうです。ちなみに、その上位10位は下記の言語とされています。
- 英語(15億人)
- 中国語(11億人)
- ヒンディー語(6億人)
- スペイン語(5.48億人)
- フランス語(2.74億人)
- アラビア語(2.74億人)
- ベンガル語(2.72億人)
- ロシア語(2.58億人)
- ポルトガル語(2.57億人)
- ウルドゥー語(2.31億人)
※Ethnologueサイトより抜粋(およその数で表記)
日本語はインドネシア語やドイツ語に続いて第13位にランクインされています。
こちらの統計を見てもわかるように、日本で英語教育の必要性がいわれる理由は、世界で一番多く使われている言語であり、世界の共通語として価値づけられているためといえるでしょう。
ただ、英語の次に位置する中国語やヒンドゥー語をはじめ、ほかの言語も億以上の人々が使用しています。身近に中国人やブラジル人の子どもがいて、彼らの話す言葉に興味をもつのも自然の流れでしょう。
また、なかにはイラストにあるようにYouTubeなどでさまざまな国のアーティストが歌う曲を聴いて興味をもつ子どももいます。
K-POPのほか、アフリカの民族音楽を聴いて知らない国の言葉を真似するケースがあっても不思議ではありません。
子どもは一旦興味をもつと大人以上の吸収力であっという間に覚えてしまいます。なかには「英語よりも発音が楽しいし覚えやすい」と話す子どもがいるかもしれません。
ミライコイングリッシュの記事でも「子どもの興味を大切に」と何度もお伝えしていますから、この場合だけ「興味に関係なく英語」とはいいにくいのも正直なところです。
ここからは、イラストのように悩んでしまう親御さんへ「子どもが英語以外の言語に興味をもってしまった場合、親としてどのような態度を示していけばいいのか」について、これから詳しく解説していきます。
困っている親御さんのヒントになる情報をお伝えしますので、ぜひ通してお読みくださいね。
英語以外の言語を否定するのはNG!
お子さんが英語以外の言語に興味を示している場合、それを否定したり無理にやめさせたりするのは良い結果を招きません。
たとえば「英語じゃなきゃ意味がない」といった言葉で子どもに伝えるのはやめましょう。英語以外の言語に興味をもった子ども自身を否定するような口ぶりは決してしないようにします。
言葉に対して興味をもったのは事実ですから、その事実をしっかり認めてあげましょう。「〇〇語に興味をもつなんてAちゃん、あなたは個性があって最高!!」といった感じで伝えるのです。
子どもはママからこのように話されると、きっといい気もちになるでしょう。「ね、そうでしょ?!○○って言葉の響きが好きなのよ~ボンジュ~ル」など、得意げに返すかもしれませんね。
英語を覚えるメリットを伝えよう
子どもが英語以外の言語に興味をもった点を認めたのちは、英語を学ぶメリットを伝えるようにします。
先ほどお伝えしたように、世界で15億人もの人が英語を使っている点や英語を覚えると中国や北欧に行っても話が通じやすい点を話すのです。
中国語は11億人が使用しており、中国へ旅行したときには便利です。ただ、ヨーロッパに旅行した場合には英語と比べて不便さを感じるでしょう。
つまり、とりあえず英語さえ話せるようになれば、世界中の人々とコミュニケーションをとれる可能性が広がる…。このように、英語を習うメリットを子どもに伝えてみましょう。
英語はゲルマン系言語に属していますが、ラテン語からの影響も受けており、英語の語彙のうち6割はラテン語由来だとか…。このため、同じラテン系のイタリア語やフランス語、スペイン語に英語と似た言葉が見られるのです。
上記のように、言語のつながりを子どもに伝えるのは効果的です。英語を習っておいたほうが、英語以外の言葉を覚えるにも役立つ点を子どもなりに理解するでしょう。
小さい子どもには少し難しいでしょうが、ママが知っているだけで子どもへの言葉かけも変わってきますよね。
英語に興味を持ってもらうにはどうすればいい?
英語を習うことでもたらされるメリットを伝えたうえで、英語への興味づけになる策を講じる必要があります。無理やり英語学習を強要するのはおすすめできません。
子どもが嫌悪感を示したり英語に対する抵抗感を抱いたりしないために、さりげなく英語への興味づけを図っていきましょう。
「さりげなく」といった場合、たとえば次のような姿勢を見せてみるとよいでしょう。
- 親が洋楽に親しむ
- 英語で話される映画やアニメを見る
- 英語の書籍を読む
- 絵本の読み聞かせの練習をする
このように、親自身が英語に親しむ姿勢を示してみるのです。英語のおもちゃやブロック、アプリなどを活用しても良いでしょう。
はじめからなかなかうまくいかないかもしれません。ただ、親が英語に親しみ学んでいる環境は、子どもの芽や耳に自然に入ってくるため、インプット量の確保につながります。
時間はかかっても無駄ではありません。長い目で少しずつ英語を生活の場面に取り入れてみましょう。
うまくいかなくても焦る必要なんてない!
先ほどお伝えしたように、うまくいかなくても焦る必要はありません。さりげなくやっているのですから、目に見えて効果がわかるようになるには時間が必要です。
何でも簡単にできてしまっては、子育ても苦労しませんよね。
また、親が英語を強要しすぎれば、子どもは反発して親の思いとは真逆の方向にいく可能性もあります。子どもに「英語にしなさい」というよりも、親自身が「私は英語を学んじゃおう!」といった姿勢を見せたほうが、子どもの興味を引き付けるでしょう。
会話にあるように、子どもの関心が向いていないのに何かを指せようと思えば、英語に対する嫌悪感だけもたせてしまうでしょう。
何がきっかけになるかわかりません。焦らずいろいろと試していく環境のなかで、子ども自身は大人以上に感じ取ります。その時期がいつになるかわからなくても、根っこの部分はすくすくと育っていると信じる姿勢も大切です。
加えて英語以外のもの、韓国語や中国語、フランス語など、あるいはピアノでもサッカーでも野球でも…、さまざまなものに興味を示したり、少しでも挑戦したりすることで、得られる効果は必ずあります。
とにかく「自然に」「さりげなく」を心がけて行動して、子どもの様子を温かい目で見ていきましょう。
それでは、ここまでの記事で解説してきたことを、もう一度おさらいしてみますね。
まとめ
今回は、お子さんがふとしたきっかけで英語以外の言語に興味を示し、そちらに夢中になってしまう場合、「どうしたらいいの?」の質問にお応えする内容で進めました。
英語は世界言語といえるため、習っておいたほうが将来に活かせるチャンスとなります。また、英語を習っておくとほかの言語の習得をいざ始める場合に覚えやすいメリットがあるのも事実です。
英語学習のメリットを小さい子どもが理解できるように話したうえで、それでも興味を示している「何か」があるのであれば、温かく見守ってあげましょう。
ただ、併行して親自身が英語に親しむ姿勢を示したり、自然に英語が視聴できる環境を整えたりするのは大切です。じわじわと子どものなかにインプットされますからね。親自身が楽しんでいれば、子どもは「うん?なんだか英語って良さそうだ」と思う可能性もあります。
また、ミライコイングリッシュでは、子どもの興味を引き付けやすい教材を用意しています。お子さんを上手にサポートしながら、親子で楽しめる教材ですので、ご興味のある方は是非ご活用ください。