こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
今回も0~6歳の小さなお子さんをもつママさん50人におこなったアンケート結果について発表します。今回のテーマは「習い事を途中でやめるのはあり?なし?」というものです。
せっかく習い事を始めても、子どもが途中でイヤだと言い出したり、経済的に圧迫されているような気がしてきたり…いろいろな事情で「もうやめた方がいいかなあ?」と思ってしまう状況が生まれるかもしれませんよね。
そのようなシチュエーションが出てきた場合、世の中のママさんたちは一体どのように対処していくのでしょうか。今は「うちの子はやる気をもっているから大丈夫!」と思っても、子どもがいつやる気を失ってしまうかわかりません。
「そのとき自分だったら、子どもにどのような対応ができるだろうか」と考えながら、今回の記事を読んでいただければと思います。
それでは、早速結果をチェックしていきましょう。
習い事を途中でやめるのは…?
「習い事を途中でやめるのはあり?なし?」という質問に対して「あり」と回答したのは78%、「なし」と回答したのは22%でした。この結果を読者のみなさんはどのように捉えましたか?
なにかやむを得ない事情が発生したのであれば、そのまま「やめた方がいい」と判断するのが多いという結果!この結果に意外性を感じた人もいれば、納得できる!と思う人もいることでしょう。
ではまず、「あり」と答えた方々の理由や考え方について紹介します。
嫌いなら途中でやめてもいい
もっとも多かった理由は「嫌いなことをイヤイヤながらしても身につかないから」というものでした。
習い事を始めさせてみたものの、子どもが辛そうな表情をしていたり「つまらない」といったり…といった状況が続いている場合、親としても何となくすっきりしない気持ちになります。
親御さん自身が子どもの頃の経験で「イヤイヤさせられた」経験があれば、今のわが子の状況を見て「同じような思いをさせたくない」と思うのは自然でしょう。
ただ、嫌な顔をしながら習い事を続ける子どものなかには、親がわからない悩みをもっている可能性があります。たとえば次のような悩みです。
- 続けたいけれど上手にならないかからイヤだ
- スクールの先生や友達との関わりがつらい
- 2週間に1回くらいのペースがいい
小さい子どもの場合、ここまで具体的に悩むことはないかもしれません。ただ、習い事に通うのがイヤだったり辛かったりする場合、大人が思うのとは違う側面で考えている場合があります。
イヤイヤながらやる子どもの本音をさりげなく聞き出す姿勢も、また大切な親の役目でしょう。
時間・お金がもったいない場合もある
そのほか「時間がもったいないから」といった率直な意見もありました。たしかにイヤイヤながら通う子どもに時間を捻出するのは「ちょっと無駄かも」と思うことはありますよね。
しかも月謝は意外に高い場合が多いです。子どもがやる気をもって通ってくれるなら、そのお金もおしくありませんが、正直なところ「子どもにとって嫌な習い事をさせ続ける」のは、親の方にもストレスがかかるでしょう。
しかし、ほとんどのご家庭は「時間や金銭的にもメリットのある習わせ方をしたい」と思っているでしょう。
子どもが習い事をイヤだと思っていても、ある程度は続けてほしいなあと思う一方で、あまり強引にさせてもかえってトラウマにあるかもしれない…と心配する人もいました。
大人でも同じですよね。子どもも自分が興味をもつもの、好きなものであれば進んで学び続けるでしょう。しかし、対象を嫌いになってしまえば、その後の修復も不可能になります。
習わせ方によっては興味を持続させたり才能を開花させたりできるのに、大嫌いにさせればそのチャンスも失うでしょう。
子供の興味が変わってしまって…
次に多かった意見は「子どもの興味が変わるから」といったものでした。
たとえば、小さいころはお絵描きに興味を示していても、だんだん大きくなると「体を動かしたい!」と言い始める可能性があります。これは、飽きっぽいのではなく、さまざまな体験を通して生まれた子どもなりの気づきといえるでしょう。
金銭的にも時間的にもゆとりがある場合は、両方させる方法があります。ただ、それが無理な場合…やはり子どもの「やりたい気もち」を大切にした方が良いでしょう。
子どもの年齢によりますが、子どもと話し合ったり一定期間を設けて子どもに考えさせたりしてみてください。親の一方的な姿勢で習い事をさせたりやめさせたりするより「子どもが考える」時間を大切にする方が、子どもの自立心を育てますよ。
その他の意見
「習い事を途中でやめるのはあり?なし?」に対する、その他の意見について紹介します。「適性がなければほかのことをした方が良い」「いろいろなことにチャレンジしてほしいから」といった意見がありました。
1つの習い事を続けることは、たしかに大切です。英語を習得するにも何を身につけるにも「継続は力なり」といわれます。しかし、画継続がメリットに働く場合は、子ども本人が習いたいと思っている場合に限られるでしょう。
親は、価値観や固定観念に縛られることなく、相手目線で子どもの可能性を広げるようにします。
挑戦してわかることは想像以上に多く、思わぬ結果を招いたとしても、それは人生におけるたった一瞬のできごと。すべてプラスに捉える親の姿勢が子どものチャンスを広げると考えましょう。
「親が習い事をさせる」から「子どもが習い事をする」へ
今回は「習い事を途中でやめるのはあり?なし?」に関するアンケート結果をもとにしてお伝えしました。
まとめに入る前に、1点確認すべき点をお伝えします。それは、タイトルにあるように親の発想転換です。
子どもが赤ちゃんや小さいころは「子どもに〇〇させる」といった使役的表現が多く、子どもの能力を伸ばすには環境を整える必要があります。
たとえば、赤ちゃんのころは家族や親戚などが積極的に話しかけなければ、言葉を覚えるのは難しいでしょう。ミルクから離乳食に移行する際も、味付けや量に気をつけなければ、赤ちゃんの健康は維持されません。
親が子にしてあげる回数が多ければ多いほど、赤ちゃんはさまざまなことを吸収したり処理したりして体・心・脳を成長させていきます。
しかし、赤ちゃんであれ子どもは、能動的に学ぶ存在であるのを忘れてはなりません。能動的とは自分から進んで、ある意味「自然に学ぼうとする」姿勢を指します。
ただ、親が「してあげる」のが当たり前になり、ず~っと同じスタンスでおこなえば子どもの自立心は育ちません。
そうです!「やる」のは本人であることを忘れないようにしましょう。
子どもが小さい頃は親の意向や判断が強く働き、何の習い事をさせるかについても親が決めます。子どもが自分の考えをもって話すようになれば、子どもが習い事を決め続けるかどうかも子どもが判断するようにします。
大人がいつまでも決めていては、子どもが考えたり行動したりする力を育てるのは難しいでしょう。主体者は子どもである!ことを忘れずに「習い事を途中でやめる?やめない?」となった場面でも子どもに問いかけてみてくださいね。
それでは、最後に少し長くなりますが、まとめの文にはいります。
まとめ
はじめに紹介したように4人のうち3人が「習い事を途中でやめるのはあり」と答えていました。もっとも多かった理由は「本人がイヤだと思うことを無理矢理続けても意味がない」というもの。
「好きなことをのびのびやってほしい」といった親の願いが反映されているといえるでしょう。
たしかに何事も継続してこそ力がつきます。それがわかっているからこそ、親御さんのなかには子どもに「できるだけ長く習い事を続けてほしい」と願いますよね。しかし、あまりにも嫌がっている場合、無理に続けさせると人格形成上デメリットになる場合もあります。
子どもに興味がなくなれば継続一辺倒ではなく、違ったものに挑戦させるのもいいのです。小さいころからさまざまな経験をさせることで、子どもは自分に合うモノ、合わないモノがわかってきます。
自分が得意なものを見つけるチャンスになるでしょう。得意なことがわかれば子どもは自信をもち自己肯定感の醸成へとつながります。
また、今回お伝えした大切なポイントとして、習い事をさせる場合、あるいはできるだけ続けさせようと思う場合でも「子どもが当事者である」ことを忘れずにおきましょう。
イヤイヤながらやっていたり、辞めたいと泣いたりする場合は、その理由を子どもに聞いてみてください。親が思っているのとは違う理由があり、解決次第では習い事を続ける可能性もあります。
このように「習い事を途中でやめる?やめない?」といった問題についても、親子でしっかり話し合う(子どもの年齢によりますが)時間を大切にすることが、子ども時代の有意義な習い事につながると考えますがいかがでしょうか。