こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
今回は、0~6歳の小さいお子さんがいるママさん50人にアンケートを行った結果を発表していきます。アンケートの内容は「子どもの通っている幼稚園に外国人がいてほしいですか?」という質問です。
それでは早速、気になる結果を発表していきましょう。アンケートは「現在幼稚園に外国人の子どもが在籍していない」と答えたママさんを対象にしていますのでご承知おきください。
外国人のお友達が欲しい!
「幼稚園に外国人が在籍してほしいですか?」の質問に対して「はい」と答えた人は96%」にのぼりました。かなりの割合ですね。
ちなみに、「いいえ」と答えた人の理由については、それ以上踏み込んだ調査を行っていません。ただ、決して外国人にいてほしくないというわけではないでしょう。
人それぞれの見方や考え方がありますから、それらのどれが正しい!間違っている!とは言えないと思います。この「違い」も今回のキーワードになりますから、ぜひ最後までお読みください。
それでは次から「はい」と答えた人の回答理由を次から紹介します。ほかの人の意見を参考にしながら、お子さんの英語学習を進める際の視点を探してみてください。
幼稚園に外国人がいた方がいい理由その1:自分の見方を変えられる
幼稚園のクラスに外国人の友達がいると、異なる言語や文化に対する柔軟性を養えます。Y「自分とは違う人」と触れ合うことで、自分の見方や考え方を変える可能性が生まれるでしょう。
なぜ、自分の見方を変える術を学んだ方がいいかといえば、次のような理由が挙げられます。
- 物事を柔軟に受け入れられる
- 新しいコミュニケーション法を知れる
- 自分も他者も幸せになれる
それぞれについて詳しく解説します。
柔軟性を養える
外国人の子どもと一緒に生活するようになると、多様な価値観に触れることができます。日本人だけの世界より柔軟な見方や考え方を養えるでしょう。
日本人の子どもだけで遊んだり学んだりしていると、日本人特有の考え方が身につきますが、固定観念に縛られる可能性があります。
年齢グローバル化が進む現代においては多様な考え方が必要になるため、外国人の子どもがいることで日本人の子どもの考え方を柔軟にするでしょう。
新しいコミュニケーションができる
新しいコミュニケーションができるとは、伝える内容や方法にバリエーションが生まれることを指します。
また、日本語はどちらかといえば控えめな言語。相手の意図を”汲み取る”ことが求められる言語であるといえます。英語は構文の主語にIやYouなどが入ることからも分かるように、立場を明確にする言語です。
たとえば、日本人どうしの場合「相手は分かってくれるだろう」と具体的な言葉を交わさないケースもあります。しかし、日本人がアメリカ人の子どもと接する場合はどうでしょうか。
アメリカ国籍の子どもは、日本人と比べて、納得がいかなければ自分の考えを相手に説明しようとするでしょう。日本の子どもは”逆に何も言えなくなる…”のような状況が生まれるかもしれません。
外国人の子どもと一緒に遊べる環境では、日本人どうしでは学べないコミュニケーション力を身につけることができるでしょう。
お互いハッピーになれる
親御さんのなかでは、実際に日本人以外の人や子どもと接した経験のある方もいるでしょう。
最初は恥ずかしがっていても年齢率直に意見を伝え合えるかかわりが心地よくなり、信頼関係を築けた経験をもっているかもしれません。
先ほどお伝えしたように、日本語以外の言葉でやり取りする過程で、少しずつコミュニケーション力を向上させられます。
コミュニケーション力が上がれば上がるほど、互いの誤解を解いたり関係性を深めたりできるため、お互いに幸せを感じられるようになるのです。
思考が柔軟な子どものうちに見方を変える
思考が柔らかい子どものうちに外国人と触れ合うと、さまざまな見方ができる大人になれるでしょう。
「一旦刷り込まれた価値観や固定観念にしばられて、自由な発想ができなくなってしまう」。これを避けるには、遊びを通していろいろな経験を積む必要があります。
これらの経験をするのは、幼稚園のころがベストなタイミングといえます。英語学習を並行している場合はなおさら、通う幼稚園に外国人がいるのは、アウトプットの機会としても最高の環境です。
その意味で、先ほどのイラストの3つ目「外国人の先生がいればいいのに…」は共感できる回答ですね。
たとえば、外国人の子どもが日本人の子から「どうして髪の色が違うの?」「その発音おかしいよ」と言われ続けて、その度に返答すれば疲れてしまいます。外国人の先生がいれば、このような状況を上手に転換してくれるでしょう。
幼稚園に外国人がいた方がいい理由その2:「違う」ことが当たり前に感じられる
現代はグローバル社会。国籍によらず「その人らしさ」を発揮しながら互いによりよいものを創り出していく力が、世界で求められているといえるでしょう。
英語が国際公用語であるため、日本語では”外国語といえば英語”と受け取られますが、多くの人に話されているのは23言語、実際は世界に7,000語以上もあるそうです。
これからの社会に生きる子どもたちは、いずれ日本語や英語以外の言語を学ぶ機会があるかでしょう。違う言語を学んで、自分との「違い」に気づくことは、子どもたちの人間性を豊かにする意味でも大切です。
その理由は次の2点になります。
- 自分らしさを大切にできる
- 違う相手に寛容になれる
2つについて順番に解説します。
自分らしさを大切にできる
自分らしさを大切にできるのは、異なる言語や文化をもつ外国人と触れ合うなかで、他者との「違い」を認識できるためです。
ちょっとしたたとえ話ですが、園内で日本人の園児とブラジル人の先生が、給食中に次のような会話をしているとしましょう。
日々のさりげない会話かもしれませんが、このように「違い」を認識し合える場面は、思っている以上に子どもの世界では起こります。
気づきがたくさんあればあるほど、子どもたちの内面は変わってきます。
相手の「違い」を知るのは、他者と自分との「違い」を強く認識することにつながるでしょう。「違っていいじゃん、違うって普通じゃん」と思える経験を積むのは、「自分は自分でいいじゃん」の感覚を育てるのに必要なことなのです。
違う相手に寛容になれる
自分らしくいられて相手らしさも受け入れられるのは、両者ともに幸せなことでしょう。他者に寛容であるのは、実は自分自身をしっかりもっているのですよね。
自分自身をしっかりもてるようになるには、なんでもかんでも「同じ」を共有する環境ではなく、「違い」を共有する環境が必要でしょう。
その意味で、幼稚園でさまざまな外国人の子どもや異なる家庭環境、価値観をもつ子どもたちを学び合うのは、とてもいい経験になります。
すでに社会はグローバル化、多様性社会に移っています。そのなかで異質をネガティブにとらえる姿勢では生きにくいかもしれません。
異質な存在は、自分にとっての”発見”であり、自分にないものを補ってもらえる”助っ人”でもあります。本当にありがたい存在なのです。
「同じ」に慣れてしまった日本人、あるいは「同じ」を強要する可能性のある日本人にとって、小さいころから異なる言語や文化をもつ友達や大人と触れ合うことは重要な経験です。
いろいろな人といた方が子どもは安心
ところで、「幼稚園に外国人のお友達がいた方がいいですか」の質問に「いいえ」と答えているママさんがいました。推測でしかないのですが、冒頭でお話ししたように、それぞれの経験や考え方から「いいえ」と答えられたと思います。
なかには「幼稚園に外国人の子どもがいることで、クラス内のいじめに発展しないか…」と心配されている方もいるでしょう。そのママさんは社会の閉塞感を危惧されているかもしれません。
ただ、外国人の子どもとの触れ合いによって「互いの分からないところを理解しようとする姿勢」が、小さい子どもの心に芽生えていくのではないでしょうか。
違いを排除することなく受け入れ理解しようと努めることで、共感力や寛容さが育っていきます。同時に、異質であることを尊重する価値観をもつようになるでしょう。
外国人の子どもだけでなく、さまざまな障碍をもつ人、人とは異なる生き方をしたいと思っている人の気持ちを理解できるようになります。
実は、いろいろな人といた方が、かえって子どもは安心で安全に生活できる…。そうした考え方もできるのです。
それでは、ここまでの内容をあらためて、おさらいしていきましょう。
まとめ
お伝えしたように「幼稚園に外国人の友達が在籍してほしい」と願っている人は全体の96%にのぼりました。大多数の人が、クラスに外国人のお友達がいるといいなあ、と思っているようです。
今回はその理由として挙げられた回答内容を紹介しました。ネイティブの言語や異質な文化に直接触れられることが、要因の一つとして挙げられます。
また、多様な考え方が身についたり、自分とは異なる世界観をもつ人に寛容になれたりするなど、子どもの成長にプラスの面がたくさんあります。
日本はますますグローバル化へ進んでいき、観光や仕事で訪れる人だけでなく日本に住む家族も増えるでしょう。その環境のなかで自然に英語が話せた方が、自分にとっても外国人にとってもメリットとなります。
英語学習はグローバル社会を生きぬくだけでなく、ども子どもたちが異質を受け入れつつ「自分らしさ」を発揮するためにも必要な学びといえるのです。