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英語絵本の効果とは?赤ちゃん幼児の読み聞かせ&音読におすすめ絵本も紹介

こんにちは。幼児向け英語教材「ミライコイングリッシュ」運営事務局です。

英語の絵本を使って、お子さんの英語スキルを身につけたいと思う親御さんは多いでしょう。

英語の絵本は、英単語や構文を覚えたり、英語特有のリズム感を身につけたりするのに有効です。また、親子が一緒に英語に親しめるため、お子さんの情操を豊かに育むでしょう。

ただ、「効果はあるだろうけど、英語で読むのは難しそう」「赤ちゃんに読ませる絵本はどんな本がいいのかしら」と心配事や疑問のある方がいると思います。

そこで今回は、英語の絵本を読ませる効果を確認したのち、赤ちゃんと幼児期におすすめの絵本の選び方を解説します

また、子どもが絵本を読む際に、あらかじめ知っておきたいポイントについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

英語の絵本を読ませる効果

英語の絵本を読ませる効果とは、次の4点が挙げられます。

英語の絵本を読ませる効果
  • 楽しみながら英語に親しめる
  • 文字(言語)情報も得られる
  • 異文化に興味をもてる
  • 親子一緒に英語に触れられる

子どもが「英語って楽しい!」と思ってくれる素材の一つが、英語の絵本読み聞かせです。また、読み聞かせは、自然と英語の文字に触れたり、日本文化とは異なる世界を知れたりする機会になるでしょう。

なにより、親子で一緒の時間を過ごし、コミュニケーションを取りながら英語に親しめるのが、読み聞かせをおすすめするポイントです。

楽しみながら英語に親しめる

絵本は勉強や学習という括(くく)りから離れて、純粋に楽しめる教材です。すでに絵本の読み聞かせをしている家庭では、親御さんが目的に応じて絵本を選んだり、お子さんに決めてもらったりするのに慣れているでしょう。

肩に力を入れる必要はありません。膝の上に子どもを座らせたり、夜寝る前に布団の中で一緒に読んだり…のように、読み聞かせの場所も自由でOK。

絵本は、アットホームな雰囲気を演出し、子どもに安心感をもたせます。また、好奇心を刺激したり、色彩豊かな絵からイメージを膨らませたりできるのです。

親子が互いにリラックスしながら、英語に親しめるのは、絵本の醍醐味といえるでしょう。

文字(言語)情報も得られる

英語の習得を高めるには、インプットの量を増やす必要があります。インプットを増やすには、リスニングがまず第一に挙げられ、絵本はリスニングにも有効です。

聞きながら文字(言語)を自然に目にすることができ、リーディングに活かせるでしょう。また、色彩豊かで、仕掛けや肌触りに変化を持たせた絵本は、子どもの興味を引きつけます。

絵本の読み聞かせは、言語や視覚、聴覚情報をバランスよく取り入れながら、語学を習得できる”教材”です。文字だけで記憶するより、はるかに理解しやすく、五感を養ううえでも効果が高いといえるでしょう。

異文化に興味をもてる

英語の絵本は、海外特有の表現はもちろん、生活様式を描いています。子どもたちは、絵本の世界を通して、日本とは異なる文化や考え方に興味をもったり理解を深めたりできるのです。

また、絵本のなかには、家庭環境だけでなく、社会的テーマを扱うものもあります。絵本は、グローバル社会に生きる子どもたちに必要な価値観を教えてくれるかもしれません。

英語のレベルや発達段階に合わせて、異文化に触れられる内容の絵本を選ぶようにすると、子どもたちの気づきや興味を広げるきっかけになるでしょう。

親子一緒に英語に触れられる

子どもが一人で読めるようになるまでは、親子で一緒に絵本を読むのは大切です。読み聞かせによって、親子の会話が弾み、内容の理解を深めたり感想を交換したりできるでしょう。

たとえば、英語の読み聞かせをする過程で、子どもが「〇〇ってどういう意味?」といえば、親は一旦読むのを止めて子どもの問いに応えます。赤ちゃんは質問をしませんが、赤ちゃんの様子をみて「そう~面白いの?」と笑顔で語り掛けるかもしれません。

英語で読み聞かせをする場合は、「英語を教える」姿勢ではなく、日本語の絵本と同じような感覚で進めましょう。「親子のコミュニッケ―ションの時間を大切にする」感覚の方が、子どもは英語に親しみをもちながら、自然に言葉を覚えるかもしれません。

英語が苦手な人は読み聞かせはしない方が良い?

英語の絵本の読み聞かせが大切で、英語学習に効果があるとはいえ、「私は英語が苦手だし、ネイティブみたいに上手に発音できないわ」と思う方もいるでしょう。

この場合、CD付き英語教材(絵本)を選ぶのも一つの方法です。朗読のプロが、赤ちゃんや子どもの心を揺さぶるような演出は、思わず大人も引き込まれるでしょう。

ただ、CDに任せっきりではなく、親御さん自身も発音の仕方を真似たりして、少しずつ赤ちゃんや子どもに、英語で語りかけてあげてください。語学の習得には、生身の人間との直接のやり取りが必要だと、研究者が伝えています。

子どもに一番大切なのは、お父さんやお母さんなど身近な家族の声で読んでもらえることです。読み聞かせに苦手意識がある場合は、簡単で易しい読み物からスタートしてOK!

自信をもって「よ~し!今日は私が読んじゃうわよ!」と楽しく(大げさに)読んでみましょう。お子さんが、喜んで応えてくれたり一緒に英語を話したりするかもしれません。

こうした親子のひとときが、お子さんに「英語っていいなあ。」と思うきっかけを与えます。「いいなあ、楽しいなあ」の気持ちが、英語に対する興味を広げ、さらなるスキルアップへとつながるでしょう。

年齢に応じた英語の絵本を活用しよう

英語の読み聞かせをする場合、日本語の絵本を選ぶときのように、年齢に応じた英語の絵本を選ぶようにしましょう。

ストーリー性のある良質の絵本でも、赤ちゃんはまだ理解できないでしょう。逆に、小学校中学年以降の子どもに、話の展開が分かりすぎる絵本を読めば、不満が残るかもしれません。

年代に合わせて、絵本を選ぶ必要があります。ここでは、赤ちゃんから幼児期、児童期におすすめしたい英語の絵本を紹介します。

赤ちゃんから幼児までは音付きの絵本がおすすめ

赤ちゃんから幼児までは、音付きの絵本をおすすめします。音付きの絵本とは、音がなる仕掛けになっていたり、絵本のテキストそのものにリズム感のよさが感じられる絵本を指します。

赤ちゃんのころは、まだストーリーが分からないため、楽しい音やくり返しのあるリズムがあるといいでしょう。赤ちゃんは音に合わせて「あ、あ」と声を出したり、身体を動かしたりするかもしれません。

また、色彩豊かな絵本や、しかけのある絵本も、赤ちゃんは喜びます。指を動かし始めると、めくるのが大好きで何度もくり返して”読み”たがるでしょう。

赤ちゃんから幼児までにおすすめの英語の絵本

赤ちゃんから幼児期におすすめしたい絵本は、音やリズム感のある絵本がよいとお伝えしました。

ここでは、おすすめポイントを参考に、赤ちゃんから幼児までに読み聞かせの絵本として紹介したい本を紹介します。

★Where Is Baby’s Belly Button?(おへそどこ?)

作者 Karen Katz(カレン・カッツ)
内容 イラストの一部(または全部)が仕掛け/個性的ではなやかなイラスト
特徴 「いないいないばあ」が大好きな赤ちゃんにピッタリ

愛読者のなかには、お子さんが生後1ヶ月から読み聞かせていたとする人もいます。読み聞かせをすると、Where is your belly button?(あなたのおへそはどこ?)とたずねたとき、絵本に登場する子どものように、自分のおへそを出して「ここだよ!」と指さすようになったとか。

ほかの部位の言い方も覚えられます。たとえば、foot→feet、eye→eyesのように「単数形→複数形」を覚えられるのもメリットでしょう。また、身体の部位以外にも、under や behindのように前置詞もさりげなく理解できそうです。

★Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?(くまさん くさまん なにみてるの?)

作者 Bill Martin, Jr. (著), Eric Carle (イラスト)
内容 音がおもしろい/鮮やかな色使いのコラージュ
特徴 リスム感のあるフレーズがくり返し出てくる

ページをめくる度に、新しい動物が登場します。次に登場する動物をさりげなく教えてくれるのも、子どもの好奇心をくすぐります。

「〇〇さん、〇〇さん、〇色の〇〇さん、何見てるの?」と同様の英語フレーズが続くため、まだ絵本が読めない子どもでも、リズムに乗せてフレーズ(音)を覚えていくでしょう

絵本を聞くたびに身体を揺らして、喜ぶ赤ちゃんもいるようです。動物の名前や色も自然に覚えられるため、英語学習にも打ってつけの絵本といえるでしょう。

★Twinkle, Twinkle, Little Star(きらきら星)

作者 Caroline Jayne Church(キャロライン・ジェイン・チャーチ)
内容 詞のイメージにぴったりなイラスト/韻のおもしろさ
特徴 メロディに合わせて歌える

日本語でも「きらきら星」で知られており、赤ちゃんにおすすめのファーストブックともいえるでしょう。親しみのある歌がもとになっているため「英語で読み聞かせなんて、できるのかしら」と心配な親御さんの導入編としておすすめします。

絵本には、赤ちゃんの目を引くホノグラムが施され、光にかざすとイラストがキラキラします。また、英語の歌には必ずあるといわれる「韻」についてもさりげなく学べ、英語の音の楽しさを自然に感じられるでしょう。

※韻を踏むとは?→star₋are(アー)、high-sky(アイ)のように、フレーズの最後の音に同じ音が含まれていること

優しいメロディの歌なので、お休み前の親子のひとときにぜひ活用ください。

★GOODNIGHT MOON(おやすみなさいおつきさま)

作者 Margaret Wise Brown(作) Clement Hurd(絵)
内容 こうさぎが目に見える一つ一つに「おやすみなさい」と語りかける
特徴 韻を踏む表現/文章は平易で読みやすい/英語CD付き

「おやすみ くまさん」「おやすみ いすさん」と語りかけるうちに、部屋が次第に暗くなっていきます‥アメリカでは、おやすみ絵本として定番になっているそうです。読む親も、読んでもらう子も、ゆったりとした気持ちになることでしょう。

また、この作品は、日本語に訳されていますが、ぜひ英語で読んでほしい本の一つです。理由は、英語特有の「韻」が踏まれた箇所が多くあるためです。Good night room、Good night moonのように、roomとmoonはrとmが異なるだけで「ウー」が音として入っています。

ほかにbearsやchairs、kittensとmittensのように、それぞれ「エァ」「トゥンズ」の音が入っており、英語の音やリズムに親しめるでしょう。

英語で読むのに抵抗がある場合は、CDが付いているため、簡単に活用できます。CDが付いているため、簡単に活用できます。抵抗感がなくなったところで、親御さんが直接英語でお子さんに読んで聞かせればOKですよ。

Hello, World! Cars and Trucks

作者 Jill McDonald (著)
内容 乗り物が好きな子どもが興味をもちやすい/単語を確認しながら楽しめる
特徴 ボードブックで長持ち/シリーズで多様なテーマで展開されている

対象年齢は3歳までとなっていますが、子どもが一人でページをめくりながら英単語を発音する際にも使える一冊となるでしょう。

読み聞かせる場合は、抑揚をつけながら楽しく読むと子どもがノリノリになりますよ

またシリーズとして、Weather(天気)Dinosaurs(恐竜)、My Body(からだ)、Ocean Life(海のいきもの)といったように、さまざまなテーマで絵本が展開されています。お子さんにとってお気に入りの一冊を見つけられるでしょう。

★Maisyシリーズ

作者 Lucy Cousins (著, イラスト)
内容 絵がかわいくやさしいストーリー/日常生活の出来事と合わせて読み聞かせられる
特徴 やさしい英語が中心/対象年齢2歳~だが1歳ぐらいでも楽しめる/比較的安価

Maisyシリーズは、日常生活の各シチュエーションに合う、やさしいストーリーが人気です。子どもの興味を引きやすいイラストで、2歳以下のお子さんも充分楽しめるでしょう。

字も大きくて見やすいのもメリット!英語に自信のないママさん、パパさんが負担感なく読んで聞かせられる構成です。

もしも発音の練習をしたい場合は、YouTube動画でMaisyのストーリーが確認できるため活用しましょう。

幼児から児童は英語の物語に触れてみよう

幼児から児童期にかけての子どもは、ストーリーを楽しみたい時期です。ただ、いきなり難しい英語の本では、親子共々抵抗感があるため、ストーリーが絵で推測できるような絵本を選ぶといいでしょう。

また、子どもが簡単に口ずさめるフレーズが登場する絵本もおすすめです。分かりやすい言葉は、すぐに子どもたちが真似をします。絵やリスニングを通して、英語を話せるようになるでしょう。

文字を知らない子どもも、絵本に文字があるため、親から言われなくても音と文字をつなげて理解するかもしれません。将来的な「読み書き」の力をつけるメリットもあるのです。

幼児から児童におすすめの英語の絵本

ここでは、幼児の早い段階から中学年児童にかけて、おすすめしたい英語の絵本を紹介します。リズムを感じさせるものがあるため、場合によっては赤ちゃんにも読み聞かせてみてください。

★Oh,NO!

作者 川原 瑞丸 (イラスト), 木坂 涼 (著)
内容 家族もぼくもOH NO!と言いたくなるのは?の問いに答える絵本
特徴 短くて楽しいフレーズを言い合いながら英語に親しめる

どんなときに「Oh,No!」というのか、「あ、分かる分かる」と親子で話しながら、読み進められます

「英語を読む」のに挑戦する場合は、この本からスタートすると始めやすいでしょう。もしかしたら、低学年から「読めちゃうよ」と子どもが読みたがるかもしれません。

巻末に、日本語訳と読み方解説が付いています。絵本をきっかけに、ご家庭でも「Oh、No!」と思わず言ってしまう瞬間がきっと訪れますよ。

★Fox in Socks

作者 Dr. Seuss (著)
内容 Knox in Box.Fox in Socks.ノックスくんがボックスに入っていて、フォックスくんはソックスを履いていて…と音韻を感じ取りながら楽しく読める
特徴 面白く読みやすい/簡単な言葉とイラスト/子どもが一人で読む練習に最適

対象年齢は3歳から7歳となっています。幼児期の子どもがハマりやすく、楽しい絵本の世界!音韻のあるフレーズが登場するため、子どもが英語のリズム感を自然に身につけられます

また、小学校低学年でも充分に楽しめる内容です。CDがついているため発音が不安な親御さんは確認しながら読めるでしょう。

!子どもに一人で読ませる場合は、まずは親子で読み聞かせに親しませてから、無理なく進めてみてください

★Where’s Spot?(コロちゃんはどこ?)

作者 Eric Hill (エリック・ヒル)
内容 子犬を探すうちにいろいろな動物にあう
特徴 探すための仕掛けがある/動物にあったときのセリフや表情が個性的

幼児など、英語絵本の導入にぴったりの絵本です。日本語版の「コロちゃんはどこ?」を読んだことがなくても、なんとなく楽しめます。

また、Is he in the piano?のように話の展開で何度も登場するため、少しずつ疑問形を理解できます。もちろん、underやbehing、inなどの前置詞もあり、小学校以降の学習にずいぶん役立つでしょう。

ただ、やはり文法的な内容をあまり意識せず、純粋にストーリーを楽しむ読み聞かせを心がけましょう。

★The Smeds and Smoos

作者 Julia Donaldson (著), Axel Scheffler (イラスト)
内容 自分が思っている以上に意外に気の合う友達を見つけられるかも…と思わせてくれる
特徴 宇宙への興味、好奇心を刺激する/ストーリー性やメッセージ性がある/CD付もあり

こちらは幼児から小学校低学年ごろの子どもが対象年齢となっていますが、大人も大切なメッセージを感じ取れる内容です。音韻が心地よく、印象深いイラストで物語の世界を味わいながら読めるでしょう

CD付の絵本も販売されているため、初めて絵本の読み聞かせをする際に役立てられると思います。

★The Giving Tree(おおきな木)

作者 Shel Silverstein (シェル・シルヴァスタイン)
内容 互いに気持ちを通わせるリンゴの木と一人の少年とのかかわりから、本当の幸せとは何か、も考えさせる絵本
特徴 簡単な表現/シンプルな線描画

この本のテーマは、かなり大人向けかもしれません。捉え方も年代や個性に応じて、さまざまでしょう。作者のシルヴァスタインも読者に解釈を委ねています。

いつもの楽しいフレーズや仕掛け満載の絵本に飽きてしまったり、少し余韻の残る絵本を選びたいなあと親御さんが感じたりした場合に、おすすめしたい絵本です

子どもに「どう思った?」と聞いてみると、応えに窮するかもしれません。ただ、おそらく心に残る絵本となるでしょう。親子でしっとりと味わうのもいいですね。

★Skeleton Hiccups(しゃっくりがいこつ)

作者 Margery Cuyler  (著), S.D. Schindler (イラスト)
内容 ガイコツがしゃっくりが止まらず、いろいろ試してみる
特徴 お化けもでるが楽しめる/オチもあり子どもも大人も楽しめる

お子さんが楽しいストーリーを求める場合に、おすすめの一冊です。歯磨き中のガイコツの歯が飛び出したり、水を飲むと骨の間からこぼれ落ちたり…など、細かい描写に子どもたちは大笑いするでしょう。

しゃっくりのhic hic hicの表現を気に入ってしまい、親が「もういい加減にして」というほど子どもはhic hic hic…と続けます。また、しゃっくりの治し方を知れるなど、異文化に触れる楽しさも味わえるでしょう。

小学校4年生の子どもたちにも大ウケだったと口コミにありました。大人も子どもも楽しめる絵本の一つといえます。

★Big Snowman, Little Snowman (Disney Frozen)

作者 Tish Rabe (著), RH Disney (イラスト)
内容 アナと雪の女王にもとづいたストーリー
特徴 Step into ReadingのLevel1/2語文~5語文の簡単な文/子どもが一人で読み始めたいときに

こちらの絵本の対象年齢は、4歳から6歳(ネイティブでは2歳から4歳)となっています。

Step into Readingは、レベルごとに絵本を選ぶ際、活用しやすい読み物集。自分で読み始めたい子どもには、レベル1からゆっくりスタートするのをおすすめします。

日本人になじみのあるアニメの本が多く、Amazonで手に入れやすいのもメリット。もっと長めのストーリーを楽しみたくなれば、レベル2の読み物を選ぶ…などステップごとに読む力育てられるでしょう

英語の絵本を読ませる際のポイント

英語の絵本を読ませる際は、子どもの興味に合わせて絵本を選び、様子を見ながら進めましょう

決して焦らないことが大切です。いきなり自分で読ませるのではなく、まずは、英語で読み聞かせをします。

家庭で読み聞かせをする場合、英語に触れる習慣を定着させるのも重要です。夜寝る前に、突然英語の絵本を取り入れるのは、子どもにとって違和感しかありません。

それよりも、日常会話に簡単な英語を取り入れたり、英語のCDやDVDを視聴させたりして英語に親しむ機会を多くつくりましょう。英語の絵本を読む価値も高まり、相乗効果を期待できます。

ご家庭で充分英語に親しむ機会を増やしたのち、子どもが「自分で絵本を読みたい」と言い始めたら、英語の絵本を一冊選びましょう。ここでは、家庭で英語の絵本を読ませる場合のポイントを紹介します。

音読をして英語の発音に慣れされる

日本語を学ぶ場合も、学校の宿題として音読が出されます。音読がいいとされる理由は、文字を黙って読み進めるよりも、子どもの脳の発達に良い効果をもたらすためです。

黙読と異なり、音読は文字情報を見て、声に出し、自分の声を聴きます。つまり、言語と視聴覚情報をフルに活用するのです。音読は、子どもの脳の活動範囲を広げる意味があるといえます。

第二言語である英語を学ぶ場合も同様です。音読をして英語の発音に慣れさせましょう。なかには、「家庭で英語の発音を上手にさせるには限界がある」と心配する親御さんがいると思います。

この場合、CD付きの絵本を選んだり、Webサイトや動画で絵本の読み方を教える素材を見つけたりします。最初は、聞いてなんとなく音を真似する方法で十分でしょう。

大切なのは、続けること。そして、親が選ぶ絵本ではなく、子どもが「読みたい」と思える絵本を選ぶのが大切です。細かな発音の仕方が分からない場合も、今は、YouTube動画やWebサイトなどを利用して学べます。

子どもにお気に入りの1冊があれば、音読することで、「聞く」「読む」「話す」、いずれは英語で「書く」力を身につけられるのです。つまり、絵本の音読は、英語の発音に慣れさせるだけでなく、英語の4技能すべてを総合的に学習できるといえるでしょう。

親子で読んで掛け合いを楽しむ

英語で絵本を読む際に、親子で読み、掛け合いを楽しむと効果があります。ときには、兄弟姉妹や友達どおしでもいいでしょう。

コミュニケーションの素地を養うとともに、よりよい発音や表現の仕方について感想を伝え合うなど、スキルアップができるためです。

親御さんのなかには、「私は英語が苦手だから」と感じる方もいるでしょう。ただ、子どもの前では、苦手ワードはできるだけ伏せておきましょう。

子どもに英語を身につけさせたいと思えば、親も学ぶ姿勢でいるのが大切です。親の学ぶ姿勢が励みになり、子どもは一緒にがんばろうと思うでしょう。

掛け合いを楽しめるようになれば、子どもはますます英語で絵本を読みたくなります。読めるようになると自信をもち、少しレベルの高い絵本を選ぶかもしれません。

親にとっては、ますますハードルが高くなるでしょう。そのときは、動画やWebサイトで聞き流しや練習をくり返したりして、子どもとともにスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、英語の絵本を使って、どのように子どもの英語スキルを伸ばしていけばよいか解説しました。

英語の絵本の読み聞かせは、子どもの能力を伸ばしたり、豊かな情操を育むうえで、大きなメリットがあります。親子のやり取りがあれば、子どもは読み聞かせタイムをとても喜び、ますます英語に親しめるようになるでしょう。

今回おすすめした絵本のほかに、サイト上では多くの絵本が紹介されています。ぜひご自身でも、お子さんが楽しめる絵本を探してみてください。

英語に親しめる環境づくりが整えば、子どもが一人で読みたがる時期が来るかもしれません。そのときは、焦らずに簡単なものからスタートし、子どもが読むのを上手にサポートしましょう。

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