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英語デビューの時期は?子どもにおすすめな学ばせ方と注意点

グローバル化が進み、小学校での英語教育が本格的にスタートした経緯もあり、幼児期から英語を習わせる親御さんが増えています。

なかには、赤ちゃんのころから「おうち英語」で英語の歌を聞かせたり読み聞かせをしたりしているご家庭もあるでしょう。

ただ、次のような疑問をもつママさんもいるのではないでしょうか。

「小学校前に英語を習わせるにしても、いつごろがグッドタイミング?」
「英語デビューの時期はやっぱり早い方がいいのかしら?」

そこで今回は、英語デビューの時期やおすすめの学習方法について解説します。子どもに英語を学ばせるメリットだけでなく、気をつけたい点についても説明します。ぜひ通してお読みください。

幼児期から英語を始めた方がいい?

よく聞かれる話が「英語の音を聞き分ける耳を育てるには早い方がいい」ということ。たとえば、次のような情報を耳にした人はいるでしょう。

幼児期から英語を始めた方がいい理由
  • 言語習得には臨界期がある
  • 最初はリスニングからスタートした方がいい
  • 大量のインプットがあってこそアウトプットが可能

早くから子どもに英語を学ばせた人は、上記のような理由で始めたのではないでしょうか。

私
言語の臨界期については、パトリシア・クール博士の話が有名よね。
ママ友
ママ友
そうそう!クール博士は「生後6~8ヶ月と生後10~12ヵ月にかけて第1の臨界期があり、赤ちゃんは音の違いを見事に聞き分ける」としたよね。
私
日本人が聞き取りにくい、英語のrとlの音の違いを赤ちゃんは分析できるなんてスゴイわよね。

日本語と英語は、発音やイントネーション、音の周波数などすべてに大きな違いがあります。また、文型も異なるため日本人にとっては本当に難しい言語の一つなのです。

早い段階から英語に慣れ親しむのは、言語の違いに抵抗感を抱かないためでもあるでしょう。しかも、最初から文法を教えるのではなく、リスニングから習わせ、音の違いを ”頭というより耳”で理解させる方法をとっているのです。

また早期教育には、語学学習におけるインプット量をできるだけ多くする意図もあるでしょう。つまり、ただでさえ難しい英語学習を中学生以降から始めるのではなく、赤ちゃんのころから始めて、インプットの必要量をクリアしていく発想です。

英語学習を始める時期は人それぞれとはいえ、早めにスタートするのにはしっかりとした根拠があるといえます。

英語デビューにおすすめな学ばせ方

英語を早くから始めるメリットを最大限に感じるためには、英語デビュー時にどのような学習法でスタートするのがいいのでしょうか

ご存じのように、語学学習は長期戦です。とくに英語と日本語は性質がまったく異なる言語であるため、インプット量とアウトプットの練習量を増やす必要があるでしょう。

長い練習時間を確保するには、モチベーションをいかにキープできるかが重要なポイントになります。それには「楽しさ」が欠かせません。英語学習が楽しいと感じられるように進めていきたいですね

そこで本章では、楽しみながら学べる英語の学習方法について解説します。

英語デビューにおすすめな学ばせ方
  • 英語の音やリズムを味わう
  • 英語の世界を味わう
  • 英語学習教材を利用する
  • 英会話スクールに通う
  • オンライン英会話で学ぶ

順に詳しく紹介します。

英語の音やリズムを味わう

英語シャワーを浴びることで、少しずつ英語の音に慣れていきます。子どもには、親しみやすい歌やチャンツなどを聞かせてみましょう。

フォニックス、ライム、歌、チャンツについては、のちほど解説します

英語圏の親御さんが子どもに英語を聞かせる教材を使ってもいいですね。たとえば、日本でも読まれているMother Goose「マザーグース」。おもにイギリスで作られた童謡のひとつで、その数は1000以上あるとされています。

内容はストーリー性のあるものから言葉遊びのような歌までさまざまです。また、英語圏の人々にとっての一種の教養と受け取られている側面もあり、Mother Gooseに触れることで、英語の世界や価値観などをさりげなく学べるでしょう。

私
マザーグースは、リズム感があって子どもがすぐに覚えやすいのねえ。
ママ友
ママ友
『鏡の国のアリス』のなかにもHumpty Dumptyが登場するわよね。
私
そうそう!ちゃんと卵の形をしてアリスに語りかけるのよ。

♪Mother GooseよりHumpty Dumpty のうた♪
Humpty Dumpty sat on a wall,
(ハンプティ・ダンプティは塀の上に座っていた)
Humpty Dumpty had a great fall.
(ハンプティ・ダンプティは派手に落っこちた)
All the king’s horses and all the king’s men
(王様の馬と家来がこぞって来たけれど)
Couldn’t put Humpty together again.
(ハンプティを元に戻せなかったよ)

HumptyとDumptyはHとDのほかは同じ音、sat onの音のつながりや、wallとfallのように韻を踏む箇所があります。このようにMothert Gooseには、音遊びの要素も含まれており、日本人の子どもでも英語圏の子どもと同じように、英語の音やリズムに親しむことができるでしょう。

子どもは意味がわからなくても「英語を英語のまま聞く」のに慣れ、楽しみながら英語の発音やリズムを学べます。繰り返し聞けば自然と覚えるため、子どもが覚えやすい教材を使って英語デビューするのは、英語学習のメリットを感じやすいといえます。

英語の音やリズムに慣れる:フォニックスとは

フォニックスとは、英語の文字と文字に対応する音をつなげる指導法で、英語圏の国々では語学学習のスタートとして取り入れられています。日本でも英会話スクールや小学校の外国語活動の場で親しまれるようになりました。

日本語のひらがなは一音と決まっていますが、英語の場合、たとえばアルファベットのaに「ア」という音だけとは限りません。「エィ」「オー」「エとアの中間音」などさまざまな音があります。

また、eaで「エ」と読ませる場合もあり、さまざまな文字と音の”関係式”を覚える必要があるのです。その基盤となるのがフォニックスで、「最もよく読まれる読み方」を思えるのに適した指導法といえるでしょう。

英語の音やリズムに慣れる:ライムとは

英語は文字と音の対応がさまざまであり、ルールが一定せず「例外」的な発音が多い言語といえます。しかし、単語の”要素”を分析すると、ライム(韻)と呼ばれる部分には、ある一定のルールがあります

ライム(韻)とは、単語の頭にくる音以外の音で、Humpty Dumptyを例に挙げるとfall wall の-allの部分といえるでしょう。同じような音をもつ単語はほかにもありますね。ball、call、mallなどもそうです。

このようなルールを見つけるのは子どもの好奇心を刺激します。しかもライムは、英語の音やリズム感を養うとされ、文字を覚えやすくするメリットがあります。

英語の音やリズムになれる:歌

ライムの要素が含まれる歌の例として、Twinkle Twinkle Little Star(きらきらぼし)を挙げましょう。

Twinkle twinkle little star,
How I wonder what you are.
Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.
Twinkle twinkle little star,
How I wonder what you are.

私
歌詞のマーカーのところが韻を踏んでいる場所ね。
ママ友
ママ友
歌を覚えるときは、韻を踏む単語を最初に覚えていくといいかもね。
私
タイミングで歌う!となれば、子どもはその単語を、しっかり覚えちゃいそう。
ママ友
ママ友
ゲーム的に感じられて、その後もどんどん覚えていくでしょうね。

また、歌は英語の発音やリズム感を学べるだけでなく、ストーリーを味わいながら英単語の意味を学べます。英文法を学習する前に、「英語を英語で理解する」のに使える教材といえるでしょう。

英語の音とリズムに慣れる:チャンツとは

チャンツとは、単語やセンテンスなどをそのまま発音しながら、英語特有のリズムや強勢、イントネーションを学べる指導法を指します。

ある意味Mothert Gooseはチャンツといえるでしょう。文法を覚える際に有効なチャンツ、ストーリー性のあるチャンツなど、単に読むだけでなく「リズムに乗って歌うように詠む」ことで、英語の音やリズム感を養えます。

「自分の英語が通じない」「ネイティブの発音がわからない」などの悩みを抱える大人もいるでしょう。しかし、チャンツが得意で音感を身につけた子どもは、実際に使える知識や技能を身につけ、通じる英語を使えるようになると考えられます。

英語の世界を味わう

子どもはどの国の子どもであれ、絵本を読んでもらうのが好きです。英語デビューとして、夜寝る前に英語関連の動画を視聴させるよりむしろ、一冊の絵本を親子ともども味わう時間をつくりましょう

その理由は、絵本の読み聞かせで英語の世界観を味わいながら想像力を膨らませられるためです。絵本で発音や言葉を学べますし、絵本を通して異国の文化や考え方を吸収したりできます。

私
でも私ね、最初は「発音下手だから読み聞かせなんて絶対無理!」と思ったわ。
ママ友
ママ友
私もよ。ただ、完璧を求めず、なんとか練習を続けていってなんとかなったわ。
私
CD付きの簡単な絵本から始めると、抵抗感なく読めるようになるかもね。
ママ友
ママ友
そうねのよねぇ。読み聞かせをまったくやらない方が、デメリットになるからちょっとずつでも始めた方がいいわよね。

最初は簡単な絵本から英語デビューしましょう。CD付きのものがあれば、CDの発音を参考にお母さんも練習してみましょう。どうしても心配な場合は、CDを聞かせながら、親があたかも読み聞かせているように子どもに接してみます。

読み聞かせするときに、絵を指さしてCDから流れる声を真似しながらbear、bear(ベア、ベア)と子どもに語り掛けるのもおすすめです(YouTubeでも英語の絵本の読み聞かせ動画を探すことができます)。

また、絵本は英語圏の文化や世界観を味わえるだけでなく、英語特有の音やリズム感を習得するのに適した教材です。ライムやチャンツ的な要素が含まれており、体感的に使える英語の要素を学べます。

英語学習教材を利用する

英語デビューの方法として続けて紹介するのが、英語学習教材の活用です。市販の教材には子どもの興味を引きそうなキャラクターを用意したものが多いため、子どもの英語デビューにはぴったりといえるでしょう。

幼児を対象とした学習教材はたくさんあります。英語教育のプロによって作成されたものが多く、子どもが無理なく楽しみながら学べるでしょう。種類としては、絵本のようなテキストタイプのものからオンライン教材のものまで多様です。

たとえば、テキストタイプは、目を引くイラストとともに仕掛けのあるものがあります。クイズやゲームなど、子どもが楽しみながら学べる設定になっており、英語を覚えたくなる要素がふんだんに盛り込まれています。

テキストタイプにも、公式サイトにアクセスして音声が聞ける構成になっているものがあります。最近はオンラインで学ぶ教材が増えているため、発音に自信のない親御さんでも安心して子どもに与えられるでしょう。

ただ、子どもに与えっぱなしで親が何も関与しないのはよくありません。教材を使う場合は、親子で楽しみながらやれる時間を大切にしましょう

英会話スクールに通う

英語デビューを考える際、はじめから英語教育のプロにお任せする方法もあります。外国人講師のレッスンを受けられるスクールがあるため、幼児期からネイティブと触れ合う機会を得られるのがメリットでしょう。

英会話スクールは、年齢を細かに区切って子どもに合うレッスン内容を設定しています。「おうち英語をある程度進めてみたけれど、やっぱり不安だわ」と感じる親御さんにとっての頼みの綱が英会話スクールかもしれません。

ただ、レッスン料や発表会の参加費用、ほかの親御さんや子どもたちとのかかわりなど、ちょっと気になる点があるのも事実。

親が英会話スクールに通わせたいと思っても子どもが乗り気でない場合は、無理に通わせないようにしましょう。英語デビューが涙のデビューにならないように…。

オンライン英会話で学ぶ

最近注目を集めるのが、自宅でパソコンやタブレットを使ってできるオンライン英会話です。マンツーマンで英語を習える場合が多く、子どもも気軽に英会話を学べます。

教室に通う必要がなく、時間を有効に使えます。また、家事や仕事で忙しいママさんにとって、送り迎えや付き添いの負担がかからないオンライン英会話はメリットが大きいといえるでしょう。

また、オンライン英会話の場合、英語スクールに通うよりも料金が安いのが魅力です。月謝1,000円台から受けられるレッスンもあり実質料金に幅はありますが、相場は月謝で3,500円前後となっています。

英語デビューを成功させるには

「英語デビューを成功させて、子どもが英語を好きになって将来も活用できるように」と願う親御さんは少なくないでしょう。

なかには、本記事をここまで読んでくださり「歌やチャンツ、絵本などを活用しながら英語デビューを早めに始めたい」と思うママさんがいるかもしれません。

そこで本章では、英語デビューを成功させるために覚えておきたい点を3つ紹介します。

英語デビューを成功させるために
  • 強制せず親子一緒に楽しむ
  • インプット中心でアウトプットを意識する
  • 子どもの興味を大切にする

以上3点について順に解説します。

強制せず親子一緒に楽しむ

子どもの英語デビューを成功させるには、まず一緒に楽しむことが重要でしょう。親が「歌を聞きなさい」「DVDを観なさい」と強要して、子ども一人で学ばせるより、「一緒に歌を聞いて歌おう」「DVDを一緒に見よう」と誘う方が子どもは乗ります。

ただ、デビュー時には一緒にやっていたとしても、次第に子どもに任せっきりになったり、親が熱心になればなるほど、もしかしたら子どもに期待をかけすぎてしまうかもしれません。

「こんなに歌っているのにどうして歌えないの」「え、まだこのフレーズ覚えていないの?」などと子どもに投げかけることはよくありませんよね。子どもが傷つくだけでなく、英語を嫌いになってしまいます。

一緒にやりながら子どものいいところをさりげなくほめる…。一緒にやりながら子どものいいところをさりげなくほめる…。親子でいい気持ちで楽しく学習するのが、結局は理解力を向上させるのにつながるのです。

インプット中心でアウトプットを意識

日本人の子どもが日本語のシャワーを浴びて2、3年たったころに、大人と会話できるには、相当量の日本語と時間が必要になります。

第二言語として英語を学ぶのも同様です。まずは英語シャワーが必要です。心地よいシャワーで楽しく学ぶ空間を用意します。バケツに注いだ水がいつか溢れ出すように、そのあふれた瞬間からアウトプットが始まるといえるでしょう。

ただし、たとえばリスニングだけを進めていればいい…というわけでもないでしょう。大好きな歌を覚えれば歌いたくなり、好きなセリフを真似したくなり…のように、インプットからアウトプットへつながる瞬間はあります。

何をどう、どのくらい取り込むかによってアウトプットの様相も変わってくるのです。「何を」については、やはり子どもの好きなコトや興味のあるものと関連している方がいいでしょう。

子どもの興味を大切にする

先ほどお伝えしたように、何をインプットするかは重要な要素です。英語デビューをさせる場合は、子どもが興味をもつものから教えるようにしましょう

私
ネットや人から教わって「この本いいわよ!」と言われた本を読み聞かせたら…うちの子「つまらない」と言ったわ。
ママ友
ママ友
それは私にもあるわ、大人がいいと思っても子どもの心には響かない~。
私
子どもによって、好き嫌いがあるからねえ~。

他人から「この歌はいいよ」「この絵本はおもしろいよ」と勧められても、子どもが興味をもたなければ積極的に聞こうと思わないでしょう。それでもなお強制しようものなら、子どもは英語嫌いになってしまいます。

たとえば、食べ物や乗り物など、好きなものと関連づけて教えたり、気に入った音楽や話があればくり返して聞かせたりしましょう。

「好き」や「楽しい」気持ちがどんどんふくらめば、子どもは英語に対してポジティブな感情を抱くようになります。興味が広がり知識や経験を増やしいくことに喜びを見いだせれば、子どもは学ぶ意欲を高めていくでしょう。

よく言われる「英語に親しむ」とは、子どもの興味や”好き!”という思いを大切にすることから生まれるのです。

英語デビューさせたけれど…

英語デビューをさせる場合に、日本語教育がおろそかになるのではないかと心配する親御さんはいるでしょう。しかし、家族や地域、幼稚園での生活のすべてが日本語である限り、英語デビューをさせて母国語がおろそかになるとは考えにくいといえます。

たしかに、日本語も英語も中途半端で論理的思考力の発達に支障をきたすとされる「セミリンガル」の課題があるのも事実です。この状態に陥るのは、第1言語、つまり母国語の学習をおろそかにしてしまうことに原因があります。

私
母国語を土台にして第二言語が伸びていくみたいねえ。
ママ友
ママ友
英語の学習力をつけるためにも、日本語の学習は大事にしなきゃいけないわね。
私
考える力をつけるのは、やっぱり日本語が支えになるのね。

会話にあるように、英語の学習力をつけるにも母国語の学習から得られる論理的思考力があった方が、習得が早いでしょう。

実際「幼児期から英語学習をさせたけれど、高学年から学ぶ〇〇くんの方が英語ができる…」という場合があるのは、論理的思考力が大きく関わっているといえます。

つまり、英語デビューで英語の音やリズム感を習得できたとしても、理解力や思考力を支える日本語力をつけなければ、英語力が伸び悩んでしまう可能性もあるのです。

幼児期から英語デビューをさせる場合、「英語だけやればいい」と思わず日本語で読み聞かせをしたり家族で一日の出来事を話したりする時間を設定して、バランスのとれた育て方をしていきましょう。

まとめ

今回は、英語デビューをさせる場合に念頭においておくといい話を順に解説しました。

幼児期から始める英語教育には、それなりにメリットがあります。英語の音やリズム感を習得できたり、さまざまな文化や世界観に寛容になれたりするなど、子どもの成長においてプラスの効果を発揮できます。

ただ、英語デビューをさせても強要したり子どもにすべてを任せたりするのはよくありません。親子で一緒に楽しむ時間を大切にし、子どもの興味や関心事をつなげられるように工夫しましょう。

早期から英語教育を進めることについては、賛否両論があるのは事実。ただ、早く始めることで得られるメリットを活かす教育は無駄とはいえないでしょう。デメリットをできるだけなくすような教育法を意識すれば、英語学習で子どもの可能性を広げられます

ぜひ、今回の記事を参考に子どもたちに新しい世界を教えてみてはいかがでしょうか。