今回のテーマは名前についてです。ミライコイングリッシュの記事をお読みになるママさん、パパさんのなかには、お子さんの名前を英語風に変えて呼んでいる方々がいるかもしれませんね。
英語の名前で呼んでみる?
ひょっとすると、こちらのブログタイトルを見て「え?どういうこと?!」と驚いた親御さんもいることでしょう。
つまり、戸籍上の「改名」ではなく、「英語学習をするときだけ、お子さんの呼び名を変えてみるのはどうか?」といった内容です。
実際にそのようにやっているママさん、パパさんは少ないかもしれません。ニックネームや名前をちょっと短くして読んでみるケースはあったとしても…ですね。
「けん」「じょう」「まり」「はな」ちゃんといった名前の場合、英語風に読めば何となくネイティブのような響きになります。もっとネイティブ的にすれば「Kenny(ケニー)」「George(ジョージ)」「Mary(メアリー)」「Hanna(ハンナ)」といった感じになります。
このように紹介すると「うちの子は?…えっと…」と考え始める親御さんがいるかもしれませんね。
日本人の場合は姓と名前の二つですが、英語学習をするときだけ「架空のミドルネーム」を付けることも考えられます。
この際、海外の名前について徹底的に調べてみてもいいでしょう。最初は興味がなかったお子さんも、ママと一緒に調べることで好奇心が刺激され「ほかの国にはどんな名前が多いのかなあ」「英語の場合、どうして名前が先にくるの?」といった疑問が生まれる可能性があります。
「あ、この名前好き!」「響きがいい!」といって、お気に入りの名前をセレクトするかもしれません。
子どもたちは、自分に新しい名前が付くとなんとなくワクワクして、英語学習に対するモチベーションも高まると予想できますが、いかがでしょうか。
子どもがイヤがったらどうする?
とはいっても、子どもたちのなかには「え~!なんだか変だよ」「なんとなく、恥ずかしい」といった感想をもつ子もいるでしょう。
嬉しい!と両手を挙げて喜ぶ子もいますが、感じ方もさまざまです。嫌がる子に対して、それでも「その気にならないと英語が上手くならないから!」という理由で強要するのは避けたいですね。
こちらのブログやほかの人から聞いて効果があると言われても、お子さん自身が納得いかなければ効果はゼロと考えて良いでしょう。
会話にあるように、アクセントの位置に大きな違和感をもって「そんなの嫌だ」と話すお子さんもいると思います。
「まこと」と普通に発音せず「ま こーと」のように強めに発音する箇所がある理由は、英語と日本語の音韻構造の違いにあります。
ご存じのように英語と日本語とでは発音やアクセントの仕方に違いがあります。日本語は音節単位(ma-ko-to)で均等なアクセントが一般的です。
一方、英語はストレス(強勢)とアクセントの言語であり、単語やフレーズ内で特定の音節に強いアクセントが置かれます。
英語の場合、文脈によってアクセントの場所が変わることもしばしば…。
強めに発音する箇所がある言語が英語であると認識すれば、「まこと」が「ま こーと」となるのは、うなずけますね。
とはいえ…。
お子さんがあまりにも英語の響きに抵抗感を抱くようであれば、それはそれとして温かく受け止め、強制的に使わせないようにしましょう。
英語の名前を使う、使わないに限らず、もっとも意識したいのは、とにかく英語嫌いにならないようにすることです。お子さんの様子を見て、少しでもマイナス的だと感じる場合は、その方法を採用せず、親子で楽しく学べる環境づくりを第一に考えましょう。
ちなみに…
こちらの漫画にはオチがありまして…。
男の子が嫌がっていた理由は「付けてほしい名前がほかにあったから」ということなのです。しかも、それは女の子の名前によく用いられる名前だったというオチ。
それもこれも含めて、とにかくお子さんがご機嫌で英語学習に取り組めるように工夫していきましょう。親御さんとしては工夫を楽しみ、「これを取り入れたら子どもがノッてくるかも」と思いながら「おうち英語」を続けていけるといいですね。
次の章で、もう少し具体例をお伝えします。
思い切って別の人になりきってしまう
たとえば、自分の名前を英語風にするのがどうしても嫌な場合、英語学習のときは、俳優や女優のほうに演じてみるつもりで…といった働きかけをしてみてはいかがでしょうか。
子どもたちは、大人以上にさまざまなことを想像します。子ども時代にイメージを膨らめて会話練習をするのは、言語力と同時に想像力や創造性を育むでしょう。
英語学習がきっかけで、お子さんは「将来は役者の道をめざす」と言い始めるかもしれませんね。
また、さまざまなキャラクターを登場させながら、その性格やファッション、独特な話し方を使ってストーリーを展開する可能性もあります。このようにお子さんの興味や関心に合わせて、自由で楽しい時間をつくるのは、学習に対するポジティブな感情や態度を育てます。
大人がびっくりするほどの話を展開させれば「この子、小説家とかに向いているかも」と思う瞬間に出あうかもしれません。
このように、ちょっとした工夫をする一つに「名前や人、キャラクターを変えてみる」ことも加えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
それでは、最後に改めて本記事の内容をまとめてお伝えします。
英語学習をする際は、専用の英語ネームを付けてみるといいかもしれません。日本語の名前を英語風にアレンジしたり、ネイティブのようにトムやマイク、スーザンといった名前にしても良いでしょう。
名前を調べているうちに、意外な発見をする可能性もあります。ただし、お子さんがもし嫌がるようであれば、無理をしないようにしましょう。嫌がっているのに強制しては英語に対するイメージを悪くしてしまいます。
ときには、別人になりきって英会話を進めると楽しさが増す可能性があります。こちらも強制する必要はありません。ただ、少しの工夫を加えることで、子どもたちの興味や関心がぐぐっと上がる可能性があることを知っていただきたいのです。
本記事を参考に、ご家庭でお子さんと一緒に「楽しい英語タイムにするにはどうしたらいい?」といったテーマで話し合う時間をとってみてくださいね。