こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
わが子の英語教育に熱心な親御さんは、まだ子どもが小さいころから少しでも英語に触れさせようと一生懸命になっていることでしょう。
子どもが進んで英語を学習してくれるのであればいいのですが…。なかにはなかなか上手くいかなくて悩んでいるママさん、パパさんもいるかもしれません。
なかなか英語に興味をもってくれない!
自我が芽生えたり、外で駆け回ったりしたい子どもは「いやだ、英語なんてつまんない」「むずかしいから、やりたくない」と駄々をこねる場合があるでしょう。
ママが「英語の時間でしょ?ちゃんとやろうよ」と声を荒げてしまった経験があるかもしれません。子どもを追い込むような言葉やしぐさをして反省するケースもあったり…
「親が英語は大事だと思っても、子どもはそうは思ってくれないから大変!」というのが本音だと思います。
「将来のことを考えたら英語を習わせない方が不利かも~」「子どものためには、今が我慢のしどころ‥‥」と思っても、嫌がる子どもを前にして途方に暮れる親御さんの姿も目に浮かびます。
では、子どもが嫌がっているとしても、やっぱり無理やりにでも英語を学ばせた方がいいのでしょうか?
最初に結論をお伝えすれば「強制的に英語を学ばせようとすると、却って英語嫌いになって二度と英語を学ぼうとしなくなる」可能性があります。
つまり、子どもが嫌がっても無理やりさせるのはNO!では、次章からどのように続けていったらよいか、そのコツを解説します。
とりあえず英語の歌を聴かせてみましょう
子どもがどうしても英語を学ぼうとしない、嫌がっているときは、とりあえず英語の歌をかけてリラックスしながら聞ける雰囲気をつくりましょう。
嫌いになりかけているところに、無理やり何かを突っ込もうとすると余計に拒否反応を示します。
「玉ねぎが無くてもほかの野菜があるから別にいいわ!」と思ってまったく出さないケースはあるかもしれません。ただ、玉ねぎが多くの調理に使われることを考えると、バリエーション豊かに食事を楽しめた方が子どもにとっても幸せでしょう。
英語も同じです。いきなりリスニング時間を1時間に伸ばしたり、50分の英会話レッスンに通わせたりすれば余計に嫌いになるかもしれません。それよりも一日5分でも英語の歌に触れさせたり、お気に入りのキャラクターが登場するDVDを見せたりして工夫しましょう。
長い時間がかかっても、大人になって「外国人の発音を聞き取れるようになってよかった」と思ってくれればいいのです。人生におけるチャンスも広げられる可能性があります。
若干消極的な目標かもしれませんが、まずは「英語嫌いにならないこと」を念頭に英語の音に慣れる習慣づけをしていきましょう。
英語嫌いにさせないコツとは?
さきほどお伝えしたように、最初から大量・多様・複雑な内容の英語学習をさせるのはおすすめできません。
初めて英語に触れるときは、少量・特化・簡単な内容で長~い目で進めていきましょう。今回紹介する「英語嫌いにさせないコツ」はほんの一例です。
- 焦りや比較は禁物!
- 親子で一緒に楽しみながら
お子さんの様子をみながら適宜やり方を変えて、楽しい英語タイムをつくっていきましょう。
焦りや比較は禁物!
焦っていいことはありません。また、ほかの子と比べて「うちの子はなぜ英語の発音があまりうまくないの?」と思うのもよくありません。
親が焦ったりほかの子と比べたりしては、子どもに良い影響を与えないでしょう。追い立てられれば子どもが焦り、〇〇ちゃんができるとされれば傷つきます。
ネガティブなマインドを子どもに植えつけてしまうため、親の姿勢には充分注意する必要があります。
それよりも「お菓子を食べながらのんびりDVDを見てみない?」といいながら子どもが「うん、いいね!」とノッてくるような声かけをしてみましょう。
あるいは「このケーキの上に乗っているのは、な~んだ?」「この部屋のなかにスクエア(正方形)はいくつあるかな?」のように、クイズ形式で遊んでみるのも楽しいですね。
カードゲームやおもちゃなどを使って、一緒に遊んでみると「英語なんて大嫌い!」という子どもの声はなくなってくるかもしれません。そうなれば自然に英語に親しむ時間を増やしていけるでしょう。
親子で一緒に楽しみながら
先ほどお伝えした例のなかにもあるように、嫌いになりそうな子どもに対して「一緒にやろう」と声をかけるのは子どもに安心感をもたせます。。
逆に「ちゃんとやらなきゃダメでしょ!これを観なさい!」DVDを”観させる”ようなことになれば、子どもは観るふりをするだけで終わってしまうでしょう。
親子で楽しみながら英語に触れるのは、次のような効果があります。
- 親子でコミュニケーションができる
- 子どもが飽きにくい
- 親も英語を学べる
それぞれについて、順に解説します。
親子でコミュニケーションできる
子ども一人にDVDを観させているだけでは「見っぱなし、見せっぱなし」の状況を作るだけになります。確かに、リスニングや文字理解など、プラスαの要素を取り入れられますが、子どもにやる気がない場合は、ただ流しているだけになるでしょう。
親子で一緒にDVDを視聴する場合は、子どもが安心しながら「〇〇は今、なんて言ったの?」「へえ、傘ってアンブレラっていうんだね」など、親にひと言、ふた言発するようになります。
自然に生まれるやり取りのなかで、親は子どもの気づきを拾ったりタイミングよく返事をしたりできます。子どもも親の反応があった方がうれしいですよね。ほめられれば、やる気にもつながるでしょう。
子どもが飽きにくい
親子で一緒にCDを聴いたり、一緒に教材を使ったりした方が、親子間で気づきを交流させられるため、子どもが飽きずに続けられます。
一人で集中してやりたがる時期がくればそれでOK!しかし、まだその時期でない場合は、無理やり「一人でやりなさい」といってもやりません。一人学びを強制すれば、逆にいつまでたっても一人で学べない子どもになってしまうでしょう。
親子一緒にカードゲームやおもちゃで遊んだり、絵本を読んだりしている時間を子どもが楽しんでいる場合は、子どもは飽きることなく「ねえねえ、また英語カルタしようよ」と誘ってきます。
つまり、本当に飽きたといえる時期は、「ママ、もう自分で一人で読んでみたいんだよね、分からないときは聞くよ」と親に伝えるときかもしれませんね。
親も英語を学べる
子どもに英語を学ばせたいと思う親御さんのなかには、「私は英語が苦手だったから子どもには何とか英語を好きになってもらいたい」と思う方がいるでしょう。
親が苦手だったからこそ、子どもには同じような思いをさせたくない…という親心から子どもに英語を学ばせている例です。この気持ちすご~くわかります。
わが子とはいえやっぱり子どもも一人の人間。親とは異なる特性をもっています。親の苦手だったことをさせようとする気持ちがどこかにあれば、それは少しの間すみに置きましょう。
それよりも「子どもと一緒に英語を学ぼう」と思う方が、子どもの英語学習にプラスの影響をもたらします。親も子どもも一人で黙々と学ぶより”仲間”がいた方が、テンションも上がるのではないでしょうか。
ポジティブな感覚を子どもと分かち合えれば、雰囲気も良くなるでしょう。
どうしても子どもの英語嫌いが解消しないとき
実は、前章でお伝えしたような工夫をしても、子どもの英語嫌いが解消しないときもあります。子どもが「もう、英語は嫌!」と言う場合の理由として、次のことが考えられます。
- とにかくつまらない
- むずかしすぎる
- 人間関係に問題がある
1つめの「とにかくつまらない」と子どもが感じている場合は、子どもがしたいことを優先させてあげましょう。子どもが小さいころは「やりたくないことをやらされる苦痛」が大人が想像する以上に大きい場合があります。
子どもの様子や言葉を通して、親が「とにかくつまらないのかな」と感じた場合は、子どもにやりたい方法を聞いてみます。もしかしたら一旦英語から離れる勇気が必要かもしれません。
逆に、お休み期間が長くなるかも…と不安に感じる場合もあるでしょう。ただ、親が洋画を見ているときに子どもが英語に関心を寄せる姿を見せれば「あ、もしかしたら、洋画でアプローチすると上手くいくかも」と気づく可能性もあります。
いずれにしても親が子どもの言動や気持ちにゆとりをもって見る姿勢が大切ですね。
2つめの「むずかしすぎる」と子どもが話すときは、やさしいレベルにする必要があります。何に難しさを感じるのか、子どもが話せる場合は聞いてみます。
この”何”が分かれば改善の視点が明らかになるため、子どもと相談しながら教材を選んでみるのもいいですね。
3つめの「人間関係に問題がある」というのは、英会話レッスンに通ったり、幼稚園で英会話を習ったりする場合に起きている可能性があります。
先生や友達との関係性がよくない、あるいは英語を話したら笑われた経験がある場合は、それが英語嫌いにつながっているかもしれません。
子どもに聞いて分からない場合は、先生に子どもの様子を聞くなどして情報を集めてみましょう。
ママ友や先生に悩みを打ち明けたりおすすめの方法を聞いたりしてごご自身の”重荷”も軽くしてくださいね。
長期的な目線で英語学習を進めよう
焦らず人と比べず、親子一緒に、親も英語を学ぶつもりで楽しむこと。これが、子どもを英語嫌いにさせないコツといえます。
そして、子どもが英語の何を嫌だと思っているのか、その理由を明らかにしてみるのも問題の解決に役立ちます。いずれにしても子どもを過度に追い込むことなく、ゆったりした気持ちで英語の習慣づけを図る必要があるのです。
最初のスタートダッシュを張り切り過ぎると長続きしません。マラソン選手のように42.195kmをどのくらいのペースで走っていくのか、自分の力や細かな時間配分などを考慮して長期目線で続ける必要があります。
途中で棄権とならないよう、ほどよいペース配分で学習を進めていきましょう。最初から30分以上を毎日とせず、週の4日をクリアするイメージでも構いません。
加えて、レベルは難しいものではなく「毎日5分、英語の歌を聴く」のように簡単なものにします。初めから「毎日1時間」としてしまうと、子どもはかなりきつくなり、親も大変です。
長期継続が目標ですから、決して無理してはいけません。マラソン選手は最初から100m走レベルのスピードを出しませんよね。同様に、英語学習もマラソンに例えて、少しずつ軌道に乗せられるようにやり方を工夫しましょう。
では、ここまでのことをまとめて、おさらいしていきます!
まとめ
子どもが小さなうちから英語学習をさせようとすると嫌がられてしまったり、親子で言い合いになってしまったりするケースはあります。ただ、これは誰にでも起こりうることですから、一人で悩み過ぎないようにしましょう。
英語学習に集中していなくて、ついつい怒ってしまう場面が増えるのは、子どもにとってもつらいことです。無理やり英語を続けさせようとすれば、どんどん英語嫌いが進んでしまいます。
子どもの英語嫌いがわかっても「これは誰にでもあること」ととらえ、今回紹介したコツを参考にして楽しむ方法を考えましょう。子どもが小さいころは、音楽を聴いたりDVDを見たり、お菓子をおともに親子で楽しみながら英語に触れるのがおすすめです!
習慣化も「楽しさ」が基本になります。嫌いだった子どもが「あ、結構楽しいかも!」と思えるのも実は難しいことではないのです。それでも、悩みが続いてしまう場合は、先生やママ友とも相談してみましょう。親も無理は禁物ですよ♪