こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
「子どもには将来英語を話せるようになってほしい!」「ネイティブを臆せず英語で会話できるようになれるといいなあ」こうした思いをもつ親御さんは多いと思います。
子ども自身はとても素直ですから、英語が好きになれば親にいわれなくてもどんどん英単語を覚えていくでしょう。しかし、興味をもてなくなれば、スパッとやめてしまうのも子どもの特徴です。
親御さんのなかには「英語を嫌いにならないように」といつも気をつけている方がいるかもしれません。その理由は、親が英語は大切だから!と思っても、いつなんどき子どもが「もういやだ!」というかもしれない…と心のどこかで想定しているためです。
「英語を長く続けるためのコツはあるのかしら?」
この思いにお答えすべく、今回は子どもが英語を長く続けるために親が意識すべきことについて紹介します。少し心がけるだけで、子どもの英語学習に好影響を与えますので、ぜひご確認ください。
イラストを3枚続けて提示しましたが、いかがでしょうか。気持ちがわかりますよね。親の方が「やる気満々」しかし、子どもが「え~」となった場合は、どうすればいいのか…。
張り切り過ぎるママさん、パパさんへ、次の章から気をつけたい親の姿勢についてお伝えします。
子どもに英語を強制していませんか?
子どもの英語学習に対して、高い意識をもつ親御さんであればあるほど、実は要注意なのです。でも、ついつい強制してしまうその気持ち、わかります…。
教育熱心な親御さんは、現状だけでなく将来の社会を見通している方が多いと思います。
強い思いや信念があるがゆえ、子どもに対して親の気持ちを押し付けてしまいがち。良かれと思っても子どもは苦痛に感じるかもしれません。
「英語=つらい」というイメージがつくられてしまえば、英語が嫌いになり、学習に対して消極的になる可能性があります。「子どもが学びの主体者である」ことを念頭におき、長期目線で英語を学ばせるようにしましょう。
英語学習の主役は親ではありません…
英語学習の主役は、やっぱり子どもです。子どもがやりたくないと思えば、習慣化が必要な語学学習に悪い影響を与えてしまいます。英語学習を始める前に、「英語の習得は長期戦覚悟~!」を念頭におきましょう。
「子どもが主役」「英語は長期戦」の2点は、いつでもどこでも心にとめておきます。この姿勢を守っていれば、次のような対応ができるようになるでしょう。
- 子どもが興味をもつものを中心に学ばせる
- 子どもがなかなか発音しなくても待てる
子どもに寄り添い、子どもの姿を尊重すれば、子どもの興味や好きなことにも早く気づけます。たとえば、子どもが動物に興味をもっていれば、まずは動物に関する単語を練習させると上手く軌道に乗せられるでしょう。
子どもが楽しめているか確かめながら、楽しむための工夫をする必要があります。楽しければ英語学習を長く続けられます。大好きなママやパパと一緒に学べる時間も大切にしたいですね。
強制しないためには親子一緒に学習すること
先ほど少しお伝えしましたが、強制しないためには「親子一緒に学ぶ」ことがおすすめです。
強制的に英語学習をさせるのは、たとえば子どもに一人で歌DVDを視聴させようとしたり絵本を読ませようとしたりすることです。
「もう年長さんだから、自分ひとりでできるでしょ」と親がいったとたんに、子どもはやる気をなくしてしまうかもしれません。小学校に入ってからも一緒に宿題をするなどすれば、子どもは安心し学習内容も頭の中に入りやすくなります。
小さい子どもに英語を習わせたいと思う場合は、親子で一緒に学ぶ時間を設定してみましょう。強制力を和らげつつ共有できる時間をもちながら良好な親子関係を築けます。
親子で楽しめるゲームや遊びを取り入れよう
親子で一緒に学ぶ時間をつくるといっても、同じ歌CDやDVDを視聴するだけでは、子どもも大人も飽きてしまいます。子どもが飽きているなあと感じる場合は、ゲームや遊びを取り入れてみましょう。
大人も子どもと遊びながら、英単語やフレーズを覚えられます。やり取りで英語を使うようになれば、自然な英会話を身につけられるでしょう。親子で楽しめるゲームや遊びについては、別記事で紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。
そのほか、絵本の読み聞かせもおすすめします。気に入った絵本があれば何度も何度もママに読んでもらいたがるでしょう。くり返し読めば、歌詞を覚えるのと同様に絵本を見なくても英語で表現できるようになります。
また、たくさんの絵本があるため、読み聞かせタイムさえ定着すれば絵本の選び方次第でさまざまな英語表現を学べます。
英語の文法はどうしたらいいの?
親御さんのなかには、「英単語やフレーズなどはくり返して練習すれば覚えられ鵜だろうけど、文法はどうしたらいいかしら?」と悩む方がいるかもしれません。
従来の英語学習は、読み書きが最初に入っていたように感じます。そうした学習法に慣れず、しかも実践的な英会話力を身につけられなかった経験をもっている方もいるでしょう。
アルファベットの文字から入るのではなく、たとえばsは「へびさん、くねくねにょろにょろソロソロ…s(ス)sssssss、こっちへ来たら怖いねえ」といいながらイメージから入ると子どもは喜びます。
「ス」という音をもつ文字がSとわかり、Sを見れば「ス」の音が浮かぶ…このようにフォニックスを導入しながら、音から文字へとスムーズに移行し親しめるようにするのです。
最初から「It’s sunny.と覚えなさい」と強制するのではなく、「s」とumberellaの「u」とnoseの「n」でs-u-n。sunが「お日さま」という意味で、”天気がいいね”はIt’s sunny!のように少しずつ段階を踏んで英語力を高めるようにしましょう。
文法についても、子どもの気づきから入っていく方がいいでしょう。たとえばI like apples.(ぼくはリンゴが好き!)の英語と日本文との違いを気づかせるようにします。
子どもは「Iのあとに”好き”が来て、次に”リンゴ”だ!日本語と違うね」のように理解するでしょう。日本語と英語の違いに気づかせながら進めていくと、文法に対する抵抗感を和らげることができます。
子どもが英語嫌いになってしまったら…
親が強制しないように注意しながら一緒に英語をやって、ゲームや遊び、絵本の読み聞かせを毎晩やって…のようにしていても、英語嫌いになってしまう可能性はあります。
この場合、学び方を変えてみる必要があります。たとえば、子どもが車に興味をもっているとしましょう。車に関する言葉を「英語」として覚えさせるのではなく、好きな車の言葉集めをさせてみるのです。
ただ、あまりにも嫌がる場合は、一旦休憩タイムを取ってみましょう。
子どもが自分の思いを伝えられる年頃であれば、子どもに理由を聞いてみましょう。まだまだ素直な子どもは、そうっとママに話してくれます。きっと子どもの言葉から解決の糸口が見えてくるでしょう。
決して親が気負う必要はありません。
親が英語学習の重要性をわかっていればいるほど、どうにかしようと気負ってしまうと思います。しかし、気負えば気負うほど、物事はうまくいかないもの。
ごく自然体で英語の学びを楽しむ姿勢でいいのです。楽しめなくなれば英語の学びもゼロになってしまいます。
初めから張り切り過ぎず、親子一緒に英語の動画を視聴したり、ゲームやおもちゃなどを使って遊んだりすることから始めましょう。子どもが「楽しい」と思える時間を増やした方が脳にとっても心地よく、英語を自然に吸収していきますよ。
親が言ってはいけないNGワード
最後に、子どもに英語を学ばせる場合に親が言ってはいけないNGワードを紹介します。
- 〇〇をやりなさい!
- 〇〇じゃダメでしょ!
つまり、命令と否定言葉です。上から目線で命令したり否定したりするのは、子どものやる気を奪ってしまいます。
また次のように、ほかの兄弟姉妹や友達と比べる言葉もよくありません。
・〇〇ちゃんはすごいよね。
・〇〇ちゃんはできるのに。
この言葉のあとに「どうしてあなたはできないの?」と言えば、子どもの自尊心を傷つけ、自己肯定感を低くしてしまいます。
子どものやる気を育てるワード
子どもはほめて育てよといわれますが、ほめ過ぎ、おだて過ぎは子ども自身が見抜きます。ほめよう!ほめよう!と努めるより、親が意識すべき点は「認める」ことです。
たとえば、「すごいね」「上手だね」というほめ言葉は、親の価値観が基軸になっています。子どもにとっては上から目線な言葉なのです。
しかし、「Rの発音がネイティブの先生みたいね」「今日は時間がなかったのに集中してできたね」のように具体的に伝えると「認める言葉」になります。
子どもの姿をしっかりとらえて伝えるようにすれば、”上から目線”を回避できるでしょう。ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
子どもが英語学習を飽きずに継続するためにはどうしたらいいのか…このためには、強制せず、親子一緒に学べる時間を作ることが大切です。親の目線でなく、子どもがどうしたいのか、子どもがどうがんばっているのか、という”子ども目線”で英語学習をサポートしていきましょう。
子どもの将来を案じて英語を学ばせたいと思っても、学び、生きていくのは子ども自身。子どもが人生の主役である点は、常に心にとめておきたいですね。
”英語好き”にするには、やはり「楽しさ」が根底になければなりません。子どもが興味をもつものを中心に、いかに”好き”な要素を拾って興味を広げていくのか…。
これは大変難しいテーマかもしれませんが、小さいころは親子一緒に「宝探し」をするイメージで英語タイムを楽しみましょう。親子がお互いに「良いところ探し」をしてもいいですね。「ママ、Rの発音上手になったね!」と子どもからいわれるかもしれません♪