こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
0歳から6歳のお子さんをもつ、英語教育に熱心なママさんに対し「親子で一緒に英語学習をやっていますか?」というアンケートをとりました。今回は、そのアンケート結果をもとに親子が一緒に行う英語学習について考えてみたいと思います。
英語学習に興味のある親御さんは「みんな一体どんな感じで進めているのか」気になりますよね。「やっている人たちは、いつも子どもと一緒に英語を学んでいるのかしら、でも私にはとても無理だわ~」と感じる方もいるでしょう。
親子一緒に英語を学ぶのは、意外と難しいのが現状でしょう。「親子一緒にやれる時間をどう見つけているのか」「親の負担感を軽減しながら子どもと楽しむ方法はあるのか」など疑問も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はご自身が「~せねば」とkな字ている義務感から解放されて、何かしらの行動に移してみようかと思える内容で話を進めます。
どうしても一緒にできない場合の、親の姿勢についても考えてみます。ぜひ最後まで目を通してみてください。
親子で一緒に英語学習をしている家庭が多数
気になるアンケート結果に基づいて解説していきます。まず最初にお伝えしたいのは「親子で一緒に英語学習をしていますか?」の質問に「はい)と答える方が多数であった点です。なんと9割近くの方が子どもと一緒に英語学習をしていることが分かりました。
率直にこの結果をどう感じられましたか?意外と多いと感じた親御さんもいるでしょう。なかには、10人に9人は親子一緒で学んでいると分かり「うちはそれができていないから、どうしよう」と不安になった方がいるかもしれません。
しかし、子どもと一緒に英語をやっているママさんのなかにはもちろん、1歳未満の赤ちゃんを抱えている方もいます。幼稚園や小学校にも通っていない小さなお子さんの場合は、親子で一緒に英語を学ぶのは自然の流れといえるでしょう。
少し大きくなって「自分でやりたい」と思う子どもを抱えている場合は、当然親子で学ぶ機会は減ります。しかし、子どもが大きくなり行動範囲が広がったり個性が見えてきたりして、親の”思い通りにならない”ストレスも少なからず感じるでしょう。
赤ちゃんのように小さいころのまま、親子のかかわりを純粋に楽しめるのであれば問題はないのですが、ママさんがみなそういうわけでもありません。育児休暇が明けて仕事がスタートし、毎日の送り迎えと買い物などで家に帰ればほっと一息つきたいときもあります。
そういうなかでも、どうにかして子どもとの時間を見つけて英語学習に関わっているママさんたち…。本当に頭が下がります。
次からは「はい」と答えた方の意見について、もう少し詳しくひも解いていきましょう。「はい」と答えた理由を見ると、さらに参考になるポイントが明らかになりますよ。
親子一緒に英語学習!…実は親が学べる
親子一緒に英語を学んでいる親御さんの理由には「親自身が学べる」というものがありました。「親も楽しいし、勉強になる」と感じる方が多いようです。
子どものためとはいえ、家事や仕事に忙しいママさんが子どもとの時間を見つけるのは至難の業。その際に「面倒を見てあげないと…ふう~っ」とため息交じりで関わるとしたら、逆に疲れてしまいます。
「無理やりやらされている子どもの気持ちが分かる」くらい、義務感で英語学習を一緒にやっていても楽しくないでしょう。それよりも「なんだかんだとやっていると結構楽しいな」と思えれば、親子の英語学習が長続きします。
また、学習は「興味や楽しさ」がないと習慣化しません。習慣化しても、ときどきいつもと違うタイプの動画や絵本を活用するなど、飽きさせない工夫も必要でしょう。
親自身が「一緒に学ぶのって楽しいなあ」と思い、子どもと英語学習をしていけたら素晴らしいことですよね。親自身の英語力も向上しますし、子どものスキルアップにも効果を発揮するでしょう。
実は親が子どもと一緒に学ぶことで、「子どもからの質問にすぐ答えられる」状況を生み出します。
子どもが英語を学んでいる際、分からないことや疑問点は必ずあります。親が子どものそばで直ぐに反応してあげれば、子どもは安心して次のステップに進めるでしょう。
また「子どもが何に興味をもつのか知ることが大切」と思うのは、とても重要なポイントです。この姿勢であれば、子どもが英語学習を通して興味を広げるチャンスを逃さないでしょう。
つまり、親が子どもにとってアドバイザー的な立場でサポートすることが、親子で英語学習するメリットといえるのです。
大切なのは、子どもの興味を発見した場合に、親がどのような態度をとれるかでしょう。興味があるのに遮ったり否定したりしては、子どもが「どうせ無理だし」という感覚に陥ります。
大人の価値観で子どもの思いを否定せず、自由につなげてあげるのも親の役目といえるのです。
子どもが飽きないように一緒に勉強
続いて多かった意見は「親がいないと子どもが飽きてしまうから」というものでした。確かにこれもその通り!親がいるのといないのとでは、子どものモチベーションにも影響を与えるようです。
親が家事や仕事で忙しく「今日は一人でやってね」「もう大きくなったんだから大丈夫でしょ」と言えば、子どもはどう感じるでしょうか。
小さい子どもであれば「なんだか寂しいな」「つまんないなあ」と思うかもしれません。自立心や主体性が子どもの成長に欠かせないとはいえ、子どもの発達段階に合わせた距離感を保てなければ、子どもにいい影響を与えないでしょう。
一緒にがんばる!となれば子どもは進んで学びに向かうことができます。親がいることによる安心感は、学習の基盤にあるためです。学習意欲に関する研究からも、たとえば中学生が「先生にならいつでも相談できる」と感じている場合、勉強に積極的になる姿勢とつながっていることが分かっています。
中学生であっても学び続けるには安心感が大切なのです。ましてや就学前の子どもには、親子間に生まれる安心感が必要でしょう。
確かに一緒に何かを行うことで、互いにポジティブな気持ちになります。この場合の条件は、一緒に行うことに価値を見い出している場合といえるでしょう。
アンケートの意見にあった「親子で一緒に学習することで子どもの英語学習に対するモチベーションを維持できる」と考える親御さんの言葉は参考にすべきものだと考えます。
しかし、いつでもどこでも付きっ切り…なのは、正直「疲れるわ~」と思うのもまた、正直なところですよね。
子どもが自分から「今日は一人でやりたい」「もう大丈夫、自分でできるから」と話す場合は心配はないのですが、子どもが一緒にやりたいのに親の方ができない状況である場合は、どうすればいいのでしょうか。
この場合、子どもが親の害場や思いをしっかり受け止められるかが重要となります。親として、子ども自身が納得できるような声掛けをする必要があるのです。
正直に「やれない気持ちやすべき用事の内容」を伝えましょう。子どもは理解できないかもしれません。しかし、親が果たすべき約束を提案したらどうでしょうか。たとえば「感想をちゃんと後で聴いてあげること」などです。一人でできたときは褒めたり抱きしめたりしてあげましょう。
「次も私、がんばってみるね」と、子どもが言うかもしれません。一人学びにつながるチャンスになる可能性があります。大切なのは「親子でしっかりコミュニケーションをとる」こと。これを念頭に無理なく学習を進めていきましょう。
普段のコミュニケ―ションに英語を使う
続いての意見は「コミュニケーションツールの手段として使っている」というものでした。確かに「おはよう」「あれを取って」「今何してるの?」など、ちょっとした会話をすべて英語に置き換えるのは、英語に触れる時間が増えますね。
親の英語力も必要となりますが、意外と「英語はもともと苦手」「そもそも私の発音が悪すぎて…」と最初から躊躇される方は少なくないでしょう。この場合「間違ってもいい」「子どもに教えてもらいながら自分も学ぼう」という姿勢でいけば、普段から英語に親しめます。
そうですね、「とりあえず英語を使う」姿勢が重要なのです。自宅での英語ムードを高めつつ、子どものなかに「英語は特別ではない」感覚を養う良いきっかけになるでしょう。
また、家庭で自由に英語を使う雰囲気が生まれれば、英語のアウトプット量を増やせます。第二言語習得のうえで「大量のインプットの重要性」は否定できませんが、アウトプットとの相乗効果で言語能力を上げることは研究でも提唱されています。
とくに双方向でのやり取りは、生きた言語を学ぶうえで非常に重要です。親子間でのやり取りを自然に楽しめるようになれば、英語に対するポジティブなイメージのまま、小学校に入学し、さらに新しいスキルを身につけることでしょう。
親子で一緒に英語学習をしていない理由は?
さて、ここから少数派の「いいえ」だった回答や理由について解説いたします。親子で一緒に英語学習をしていない、その理由は気になりますよね。
親自身が英語が苦手だから
理由のなかで最も多かったのは、「自分自身、英語ができないから」でした。回答をくれた方々に、この声が届くかは分かりません。ただ、本当はもったいない発想なのです。
確かに分かります、苦手なものって避けたいし、恥をかきたくないし…当然ですよね。「気にする必要はない」と言われても「あなたは英語ができるからそう思うのよ」と返されそうです。
しかし、語学学習で親が流ちょうな英語をしゃべる場合の「デメリット」を考えてみたらいかがでしょう。もしかしたら、子どもの方が「お母さんみたいに英語を話したいけどできない」とやる気を失ってしまうかもしれません。
メディアに登場する海外の人々が話す英語を聞いて、「なんだか変わった英語…」と感じた経験はあるでしょう。たとえばアメリカ国籍で独特のなまりがある人、母国語が〇〇語なのに英語を話すスポーツ選手…彼らの英語はいわゆる「正統派?」といわれる英語の発音ではありません。
実は英語の発音で「どの発音が正しいか」というのはないと思っていた方がいいでしょう。英語を話す海外の人は誰も、英語の発音の良し悪しを気にしていないといえるのです。それよりも「英語で”何”を話すか」「どんな内容を聞けるのか」を重視しているのです。
日本人は、発音や文法という”外目”を気にし過ぎるのかもしれません。外目を気にするあまり準備が整ってからでないと表現できず、結局表現しないまま終わっている…そう思いませんか。
外目を気にするあまり損をしているといえるでしょう。実は発音をあまり気にせずアウトプットし続ける方が、言語の習得も早まると考えます。アウトプットして失敗を繰り返しながら、本当の学びを深められるのです。
そして、親が恥ずかしがらず英語を使おうとする姿勢は、子どもにいい影響を与えます。「間違えてもいい、とにかく話したいことを話したい」と子どもが思えるようになれば、英語スキルだけでなく、自分の考えを臆せず表現する子どもに育つでしょう。
子どもが英検に挑戦するといったら自分も勉強したい
この意見は、英語そのものをテストとして認識していることから生まれるものでしょう。英語を断片的に捉えているのですね。確かに英検は、大学受験にもプラスにカウントされるようになりましたし、私立小学校の受験にも必要な要素かもしれません。
ただ、本来の目的はテストに合格するためのものだけではないはずです。英語に対する短編的な捉え方は、子どものもつイメージにも負の影響を与えるでしょう。
子どもが「英語の試験は得意だけど英語は好きじゃない」のように矛盾した感想をもつリスクは今後あるかもしれません。しかし、本来英語を学ぶのは、いつでもどこでも誰に対しても自由にコミュニケーションができるようになるためです。
英検やTOEICなどの試験が、英語学習のモチベーションにつなげるための一つの策と捉えても、試験そのものを最終ゴールにすることのないよう親として注意すべきでしょう。「楽しく学ぶ!」を忘れずにサポートしていきたいですね。
まとめ
今回は、「親子で一緒に英語学習をやっていますか?」のアンケートに対する回答をもとに解説いたしました。いかがでしたでしょうか。
実にたくさんの親御さんが、子どものそばに寄り添いつつ一緒に英語学習をしていることが分かりましたね。また、英語を一緒に学ぶ理由についても、どれも納得のいくものではなかったでしょうか。
なかには、一緒に英語学習をするにも難しい課題を抱えている方もいます。その方々に多かったのは「自分は英語ができない」というものでした。しかし、親子一緒にやることで得られるメリットは「親子関係」「英語スキル」「コミュニケーション力」「勉強へのやる気」などたくさんあるのです。
とはいえ、一緒にやるのをどうしても楽しめない場合は、実はあまり無理をする必要がないかもしれません。その際は、子どもが話を聞ける段階であれば、正直な気持ちを子どもと話し合ってみましょう。
一緒にやるにしても、楽しめることが大前提です。成長に伴い、子どもの自主性の育ちや個性に合わせながら上手に関わったり任せたりしていきましょう。