アンケート「インターナショナルスクールに惹かれない理由ベスト5」
こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
こちらの記事では、0歳~6歳の小さな子どもをもつママさんたち50人にアンケートをとり、その結果を整理してお伝えしています。
今回のテーマは「インターナショナルスクールに惹かれない理由」というものです。惹かれる理由ではなく「惹かれない理由」であるのがポイント!
もし「子どもをインターナショナルスクールに通わせたいなあ」と興味をもっていても、さまざまな理由で通わせられないママさん、パパさんがいたら、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
いずれにしても…気持ちをラクにできるチャンスだととらえて、本記事を読んでいただけたらと思います。
惹かれない理由の第1位は「興味がない」
なんと「そもそも興味がない」といった内容が第1位でした。「英語を話せたほうがいいんだろうけど…」といった前置きが入ると予想できます。
まずは、こちらの「興味がない」といった理由の背景を探ってみることにしましょう。
ママさんたちが、インターナショナルスクールに惹かれない理由の第1位は「どうしても通わせたい!と思えない」「わざわざインターナショナルスクールに通わせる意義がわからない」のように率直な意見でした。
インターナショナルスクールは、そもそも外国人の子どもが学びやすい環境であって、日本人の子どもがわざわざインターナショナルスクールに通う必要はない、といった考えが背景にあると思われます。
インターナショナルスクールに通わせる意義を一つ挙げるとすれば、やはり英語力の向上にあるでしょう。日本人以外の子どもが多く通うインターナショナルスクールでは英語を話せるのが当たり前…。このため、英語を話さざるをえない状況になりやすいといえます。
子どもに英語を話す必要性が生まれるため、自然と英語の力を伸ばしていけるのです。
ただ、親御さんのなかには「そこまで英語に特化して学校生活を送らせるのは、ちょとねえ…」と躊躇される方がいるでしょう。日本社会で、日本語を使って日本人の友達と普通に生活してほしいと思う気持ちもあると思います。
英語力をつけるためだけにインターナショナルスクールに通わせるのは、子どもの成長に「果たしてプラスに働くのだろうか」と疑問に思うママさん、パパさんもいます。
これについては次の章で解説しますね。
第2位 まずは日本語を学習
第2位は、「英語よりも、まずは日本語を学んでほしい」といったものでした。外交官や海外駐在員、通訳として国際的な仕事に就かせたいと考える場合は、インターナショナルスクールに通わせてもいいでしょうが、実際は…皆がみな、それを望んでいるわけではないでしょう。
つまり、海外在住が前提…といった視点の教育方針である場合です。ただ、日本で暮らし、日本で就職をできればいいと想定しているのであれば、「英語はほかの学習のプラスα」と見て学習させたいと考えるでしょう。
会話にあるように、大切なのは子どもの思考力や発想力、表現力などを育てることと考える親御さんもいます。
その考え方からすれば「英語よりはまずは日本語を」といった理由は的を射ているといえます。
母語を基軸とした思考力や表現力の育成は、英語を使って話す際にも使われる大事なスキルであるため、単に英語を話せる人間にはなってほしくない、といった思いをもっても不思議ではありません。
幼少期には、まず母語をしっかりと身につけてほしいし、日本の幼稚園や学校に通っても海外の文化に触れる機会はあるから…、インターナショナルスクールに頼る必要はないだろう、といった意見もありました。
脳内に2つの言語が混在し、判断力や思考力にマイナスの影響を与えるのではないか、と心配する方もいます。
また、インターナショナルスクールと比較することなく、純粋に「日本語を学べる日本の学校に普通に通わせたい」と考える方々は結構多いことがわかりました。
第3位 他の場所でも英語に触れられる
第3位の理由として挙げられていたのは「インターナショナルスクール以外でも英語は学習できる」といったものでした。
子どもは吸収力が高いため、わざわざインターナショナルスクールに通わせなくても、昨今は普通に英語に触れる機会をつくれる…といった考えの親御さんが多いことがわかります。
インターナショナルスクール以外で英語に触れられる場は、たくさんあります。たとえば英会話スクールや塾、サークルやコミュニティ、国際的なイベントなどです。
継続的に学習する場合は、英会話スクールを利用したり自宅で教材を使いながら学んだりするケースが考えられます。
また、ママさんが自分自身の英語力に言及しながら「べつにインターナショナルスクールに通わなくても、ある程度英語を話せるようになるから」とする意見もありました。
たとえば大人になって語学留学をしても充分に話せるようになると考えれば、貴重な幼少期を英語の習得に特化させるのは、かえってリスクが高いかもしれません。リスクが高いとは、バランスよく成長できない可能性があることを指します。
とはいえ、そう考えるママさんであっても、もし子どもが「インターナショナルスクールへ通いたい」と言ったとすれば…。そのときは子どもの意志を尊重したいと考えているようです。
第4位 近くにスクールがない…
第4位の理由は、そもそも「近くにスクールがない」といったものでした。確かに、ちょうど良い距離のところに丁度よいスクールがなければ、そもそも「インターナショナルスクールに入れるか否か」考える必要はありませんね。
インターナショナルスクールに通わせたいがために、遠くへ引っ越すというのもたまにあるかもしれませんが、やはり現実的ではありません。とりあえず身近な学校へ通わせて、場合によっては英会話スクールに…といった線が自然でしょう。
第5位 その他の教科が気になる
第5位の理由は「教育レベルに疑問を感じる」といった内容でした。
インターナショナルスクールは、確かに「英語の能力を高める」といった意味においてはメリットが大きいといえるでしょう。しかし、ほかの教科学習については実のところどうなの?と疑問をもつ親御さんがいても自然かと思われます。
たとえば日本の学校で普通に教わっている算数や国語、社会、理科などの学習内容とインターナショナルスクールの教科内容とは異なる点を認識しておきましょう。
また能力別クラスにわかれたり選択的に教科を選べたりするなど、各スクールによって特徴があります。
日本の学校に通わせる場合は、その教育システムが都道府県や市町村によって大きく異なる点はほぼないのですが、インターナショナルスクールの場合は、各スクールの教科カリキュラムについてしっかり確認する必要が生まれるでしょう。
その他 さまざまな考えが
そのほかに挙げられていたのは、以下のような回答でした。
- ある程度、成長してから英語学習をさせたい
- 日本人としての礼儀作法や集団行動の大切さを学ばせたい
- あくまでも自然に生活して教養を身につけてほしい
いずれも理由として納得できるものばかりですね。
「ある程度、成長してから…」といった意見は、子どもの意志を尊重したい思いの表れでしょう。「日本人として…」も大切な視点です。海外の人々は日本の文化や歴史、日本人の思いやりや規律性などを高く評価しています。
日本人にとっては何気ない所作が外国人には新鮮で感動的なケースもあるのです。こうした所作などは自然に身につけられるもので、家庭や学校、地域のなかで育まれるといえるでしょう。
インターナショナルスクールに通い続けている場合、日本人特有の所作や教養などが育まれない可能性もあります。
その点を心配して「やっぱり日本の学校に通わせよう」と考える親御さんがいてもおかしくありません。
また、上記にあるように「やっぱり日本が好きなので」といった意見もありました。海外には憧れを抱いたとしても、日本のことや日本人、日本文化を大切にしたい思いでしょうか…。
インターナショナルスクールに通ったところで、その後も英語を学習し続けないと意味がないといった意見も「なるほど」と思わせてくれます。
インターナショナルスクールに続けて通えば英語力をキープできそうですが、「お金」やら「日本語力」などをどう維持するかが課題になります。
子どもの将来をどう描くかによって学校の選択をするのは大切ですが、実際は親の思いだけでそのとおりにいかないのも事実です。
「自分で考えて学び続けたり、環境に馴染みながら自信をもって活動したり…」といった素地を育てる場を求めるとすれば、必ずしもインターナショナルスクールである必要はないのです。
まとめ
今回のアンケートの回答結果をご覧いただいて、どのように感じられたでしょうか。
インターナショナルスクールに入ることについて、もし「どうしようか」と悩んでいるママさん、パパさんがいるとすれば、今回紹介した意見を参考に、取り入れて検討いただけたらと思います。
インターナショナルスクールに関して、若干否定的な意見を集めた感がありますが、実際の声として受け止めてみてください。デメリットがあれば、もちろんメリットもあります。
Web上でもインターナショナルスクールのサイトが案内されています。「やっぱりどうしても気になる」親御さんは、ご自身でも調べて、場合によっては体験入学などに参加してみるとよいでしょう。
また、ミライコイングリッシュでも、インターナショナル幼稚園に関する情報を提供しておりますので、コチラの記事にも目を通してみてくださいね。