英語学習をさせることに抵抗を感じる?
我が子には、勉強を頑張ってもらいたい!特に、英語の能力は早いうちから身につけてもらいたい!そんな風に思っているママさんは、とても多いことでしょう。特に、この記事を読んでいるママさんは、その気持ちが強いかもしれませんね。
しかし、こんな考えがあって、戸惑ってしまうことはありませんか?
うちの子にも早いうちから
英語学習させた方がいいのかな
…って思うんだけど
気が進まなくもあるんだよな〜
昔からあんまりいいイメージなくて
それは、自分だけは典型的な「教育ママ」になりたくない!という思い。勉強を頑張ってもらいたい気持ちと同時に、子供には自由にのびのび育ってもらいたいという気持ちもあって…。だからこそ、その狭間で揺れ動いてしまうママさんがいるようですね。
教育ママの悪いイメージが定着している
よくわかるわ〜
典型的な教育ママって…
ガミガミうるさくて
メガネで冷徹な印象で
「○○ざます」みたいな
そんな感じよねきっと!
我々の中にイメージとして浸透している、いわゆる「教育ママ」って、あまりいい印象ではありませんよね。「あれをしなさい、これをしなさい」とガミガミ口うるさくて、神経質ですぐに注意してくるし、いつも怒っていそうな感じがしませんか?
人間の価値を学歴だけで決めつけているような感じがありますし、テストの点数だけでその子の良し悪しを判断していそうな感じもします。色々な生き方があるのに、それを決して認めようとせず、自分の思い描いたエリート路線を進んでもらうことでしか、幸せになる道はない!と思い込んでいるところが、どこか宗教めいており、恐怖心すら感じることもあるでしょう。
我々が子供時代に夢中だった漫画『ドラえもん』でも、のび太のママや、スネ夫のママは、怖い母親の象徴として描かれていたので、その影響もあるのかもしれません。
のび太のママは、のび太が0点を取って帰ってくると「またこんな点取って!」と鬼のような顔で激怒します。「学校のテストが0点でも、あなたにはきっと特別な才能があるのよ」なんて、柔軟性のある解釈はしてくれたことがありません。
スネ夫のママも、スネ夫にいくつも習い事をさせ「うちの子は、あれができて、これもできて…」と、まるで子供を自慢のための道具のように扱っている節がありました。ちなみに、スネ夫のママの口癖は「〜ざます」でした。
子供の視点で漫画やアニメを見ていた頃、「こういう母親はイヤだな…」なんて、誰もが教育ママのことを「恐怖の対象」「子供の敵」として捉えていたことでしょう。だからこそ、自分自身が子供のために夢中で英語の教室や教材を探している時、「なんだか教育ママみたいでイヤだな」「自分が教育ママの側に回ってしまうなんて」と思ってしまう人もいるはずです。
教育ママにも色々なタイプが存在する
っていうふうに考えてみたらどうかしら!
しかし、こんな風に考えてみてはいかがでしょうか?「教育ママの中にも、色々な教育ママがいる」と。極端な話、子供に嫌われる悪い教育ママもいれば、子供に愛される良い教育ママもいる、といった具合です。
教育ママにネガティブなイメージがあるのは、子供にとって勉強が退屈でストレスを感じるものだという前提があるからでしょう。そんなことを無理やりやらせようとしてくる大人は、子供にとって害悪でしかありません。
しかし、勉強そのものが、ゲームやレクリエーションのように、楽しいものだったらどうでしょうか?毎日、そんな楽しいことを教えてくれて、一緒に幸せな時間を過ごしてくれる大人は、子供からしたら神様のようにありがたい存在となるでしょう。
楽しく英語をみてくれて…
たくさん褒めてくれて…
遊びに行ったりもして…
退屈なはずの勉強を、楽しくて仕方ないものと感じさせてくれる。そんな魔法使いみたいな教育ママさんになることができたら、最高ですよね?
あなたにとって、新しい時代の素晴らしい教育ママって、どんな存在でしょうか?自分なりに、理想像を思い描いてみてください。あなたがそのママになればよいのです。
理想的な教育ママのパターン
「教育ママ」像を目指せばいいのか!
ここで、理想的な教育ママのパターンをいくつかご提案させてもらいます。
(1) 切磋琢磨型
子供と一緒に、同じ目線で勉強を頑張っていこうとする教育ママさん。自分が先生となって、上の立場からモノゴトを教えるのではなく、一緒に学んでいこう!一緒に頑張ろう!と、手を取り合ってくれるタイプの教育ママさんの理想像です。
子供からすると、偉そうにガミガミ言われるのはいやなものですよね。一緒に学んでいこうという姿勢のママさんなら、時には自分の方が大人にモノゴトを教える立場にもなることができるので、勉強を好きになることができたり、リラックスした雰囲気の中でモチベーションをアップさせたりすることができるでしょう。
大人になったら勉強をしなくていいか?と言ったらそんなことはないですよね。勉強は定期テストや受験のためにするものではないのですから。自分の興味のある分野の勉強を始めたり、昔好きだった勉強を再開したりして、大人も学びながら人生を豊かにしていくことができます。
子供と一緒に勉強をすれば、大人が真剣に、ときに楽しんで学ぶ姿を子供が目の当たりにすることになります。それは、言葉で「勉強しなさい」というより、よほど効果があるはず。一緒に勉強するパパやママを見て、子供は「勉強は面白いものなんだ」「学ぶって奥が深いんだな」など、感じていることでしょう。勉強した内容以上に、何歳になっても学び続ける姿勢を学んだことが、その子にとって大きな糧になるでしょう。
問題点があるとしたら、子供と距離が近くなり過ぎるので、関係性によってはナメられてしまうことがあったり、逆にマウントを取られてしまい、親としての立場を失ってしまう可能性があったりすることです。
でも、子供にマウントを取られたからといって、真に受けて対抗してはダメですよ。子供は子供です。ここは一歩引いて、思い切りマウントをとらせてあげましょう。勉強の面で子供にマウントを取られても怖いことは何もないのです、それ以外の場面でママさんはママさんとしての役割を十分果たしているはず。
ご飯を作ったり、部屋を片付けたり洗濯したりといった家事をこなしながら、学校や習い事の調整、ぐずった子供の対応など、子供のため、家族のためにしていることを挙げたらキリがないですよね。それで十分なんだ、自分はママとして十分よくやっている、と思っていれば、子供に勉強でマウントを取られても、おおらかでいられます。
(2) レクリエーション型
豊かな創造性を発揮し、子供にオリジナルの教材を作ってあげたり、クイズ形式で問題を出してあげるなど、勉強を楽しいものとしてプレゼンテーションできるタイプの教育ママさんです。
子供がどんなことに興味があるか、何が好きか、ママさんがいちばんよく知っているはず。その意味では、英会話教室の先生や学校の先生よりも、子供に合った勉強法を提案できるといえるでしょう。
こんな風に勉強を教えてもらうことができたら、子供の創造性もアップするでしょうし、のめり込むように英語を好きになれたりするでしょう。子供がうまくハマってくれれば、これ以上ない勉強方法といえるかもしれません。英語の勉強をしながら親子で楽しく過ごした時間は、成長してからも子供の記憶に残ることでしょう。
問題点としては、独自のアイデアを出すのに苦慮したり、それを表現するために使うエネルギーがバカにならないことです。小学校の先生たちは、子供たちが下向した後の放課後の時間を使って次の日の授業の教材の準備をしますが、それと同じように、ママさんも子供が寝た後に英語の教材を準備しないといけなくなるでしょう。それは大変な時間と労力を要します。創造力を使って学習をサポートする才能があるかどうかはともかく、仕事をしていて忙しく、時間や余裕のないママさんには、あまり向いていないでしょう。
ママさんが無理にがんばってしまうと、巡り巡って子供を苦しめることにもなりかねません。もし、一生懸命準備したのに子供がなかなか勉強に乗ってこなかったとき、あなたはどうしますか?
「こんなにがんばって準備したのに!」「せっかくあなたのために〇〇したのに!」といった思いを子供にぶつけて責めてしまったら、子供にとってははた迷惑です。だって、子供があなたに頼んだわけではないですよね?
ママさんがイライラとストレスを溜めこみ、子供にあたってしまうくらいなら、「がんばらない」ほうを選択するのが賢明です。「子供が楽しく勉強できること」が一番大事。そのことを忘れないでくださいね。
(3) 乗せ上手型
とにかく、子供のことを褒めちぎり、やればできる!すごいすごい!と乗せてしまうことが上手な教育ママさんです。
大人に褒められて悪い気のする子供はいませんから、よほどひねくれた見方をしない限り「もっと頑張ろう!」「いい成績を取って、また褒めてもらいたい」と思う子が多いはず。時間もコストも掛かりませんし、リスクもほとんどないので、かなりおすすめな教育ママの理想像です。
気をつけるべき点があるとしたら、褒め言葉のパターンが少なくなってしまったり、無感情で褒めてしまったりすると「本当に褒める気があるのかな…」なんて疑われてしまう可能性があることかもしれません。
そのため、同じように褒めるのでもできるだけ緩急をつけ、派手に褒めたり、しみじみ褒めたり、バリエーションを設けると良いでしょう。また、機械的に褒めていると思われないよう、ある程度は演技力も必要です。また、ふだんはあまり褒めることのないパパがここぞというときにものすごく褒める、というのも効果的です。奥の手として大事に取っておくと良いかもしれませんね。
悪い成績を取って来てしまった時の対応は難しいかもしれませんが、ここで眉をひそめてしまうなど、怪訝な顔をしてしまうのは考えもの。納得のいかない成績であることは本人が一番良く理解しているでしょうし、いいときもあれば悪いときもあるのは当然です。苦い経験や失敗は、子供を成長させてくれるものです。「そんなこともあるよ、ドンマイ!ドンマイ!」と元気づけてあげるのがベストです。
子供が成長すればするほど、頭ごなしに叱ることは百害あって一利なしです。小学校高学年ごろから、子供は精神的にぐんと成長していきます。いつまでも親が子供を導いていくわけにはいきません。自立を助ける意味でも、結果だけを見て上から目線で叱るようなことは控えていきましょう。
また、テストの点数などの結果だけで良し悪しを判断するのではなく、勉強に対して取り組む姿勢、前向きであること、過去の本人と比べて成長していることなどに目を向けるようにしてみましょう。画一的な褒め方をしないことが大切です。
なかなかいい結果が出ないときも、子供の頑張りや、投げ出さない姿勢など、子供のよいところを見つけて声をかけてあげてください。褒めるというよりも、「分かっているよ」「それでいいんだよ」と、子供のありのままの姿を受け入れてあげるイメージです。
「結果がすべてじゃないんだ」「どんなときでも自分は認められている」という自己肯定感は、学習に限らず、その後の子供の成長の大きな原動力になります。
分かってもらえている、認められていると感じると、子供は親を信頼し、いいことだけでなくよくないことも躊躇なく話してくれるようになるでしょう。親子の信頼関係ができれば、怖いものなしです。
まとめ
- 子供に英語学習を始めさせるとき、昔の良くないイメージが邪魔をして、怖い「教育ママ」にはなりたくない!と思ってしまう人も、中にはいる
- 同じ「教育ママ」でも、子供に悪い影響を与える場合と、良い影響を与える場合があるので、理想的な「教育ママ」を目指そう
以上、教育ママへの偏見が消えない人へ、新しい教育ママの理想像を描き、そこを目指してみては?というお話をさせてもらいました。
あなたは、どんな教育ママを目指したいと思いましたか?自分だったら、お母さんにどんな言葉を掛けてもらえたら勉強を頑張れるだろう…、なんて逆の立場になって考えてみる姿勢が大事かもしれませんね。
昔の教育ママに対する悪いイメージは、捨て去りましょう。同じ教育ママでも、子供に良い影響を与える教育ママと、悪い影響を与える教育ママがいると考え、前者の素敵な教育ママになれるよう、考えを深めてみてください!