こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
ミライコイングリッシュの記事をいつも読んでくださりありがとうございます。今回は「英語学習をさせる場合に、ご褒美をあげるってどうなの?」といった質問にお応えする形で話を進めます♪。
アイスのために英語を勉強するっていいことなの?
子どもは、大人からほめてもらうととってもうれしそうな表情を見せます。言葉だけでなくアイスやケーキが出されたら「わ~い!」といってニコニコ、ごきげんになることでしょう。
ご褒美をあげた側も子どもの喜ぶ姿を見て幸せな気持ちになります。しかも、子どもは「これからもガンバルね!」といって、その後もポジティブに行動してくれるでしょう。ますますご褒美を増やしてしまいそうです。
それが、いいのか悪いのか…。「実は子どもにはあまり良くないのではないか」といった不安をもつ人もいるでしょう。ご褒美をあげつつも、内心「ご褒美が目的になってしまい、英語の楽しさや学習の大切さに気づかなくなるのでは…」と心配になってしまう…。
最初に結論をお伝えすれば、ご褒美のすべてが悪いわけではありません。
ママさん、パパさんは子どもの成長を楽しみにしているからこそ、ご褒美をあげてしまうのですが、それさえも「本当に大丈夫?」と心配になる…。このジレンマに対処する方法を知りたいですよね。
「ご褒美をあげつつ、子どものよりよい成長を思い描いているからこそ、子育ての方法についていつも悩んでしまう。でも、この状況をなんとかしたい…。」
子どもがご褒美もなく、自分の意思で「英語学習をガンバル!」となってくれればまったく心配ありません。しかし、子どもの主体性や自律性を育てるまでの過程が、思った以上に大変で難しい、と実感している親御さんは少なくないでしょう。
「あ~、もっと自信をもって子育てしたいなあ」…。こうした思いをもっているママさん、パパさんへ、次章でミライコイングリッシュからのアドバイスをお伝えします。
最初はご褒美目当てでもOK!
最初からご褒美を気にせずがんばれる子どもであれば、今回のテーマは関係ないでしょう。ただ、はじめのうちは、ご褒美がないとがんばれない子どももいます。
その傾向が強い子どもにご褒美をあげれば、学習が一気に進む可能性があります。ご褒美をあげることに罪悪感をもつ必要はありません。子どもが「ご褒美は?」と言ってきたときは、真っ向から否定せず「30分もがんばったものね、はい、今日はこれよ!」とご褒美をあげてOK!
過度に迷ったり悩んだりするよりも「子どもは、ご褒美を欲しがるもの」とある意味、割り切る姿勢もときに必要なのです。
ただし、「ご褒美は習慣化のためのファーストステップであり、長期的な取り組みを促すものではない」ととらえることが重要です。子どもが自主的に学んでいけるよう、ご褒美の使用回数を段階的に減らしていきましょう。
つまり、なかなか前向きになれない子どもが英語学習に関心をもつように、”とりあえず”といった姿勢で、ご褒美を活用してみるのです。
子どもも、自分ががんばることでママやパパが喜んでニコニコでいてくれたら、やっぱりうれしいでしょう。
親子関係をより良くしたり子どもの意欲を高めたりできれば、ご褒美も重要な英語学習攻略法といえます。
最初はご褒美目当てでやっていた子どもが、いつの間にか「英語学習をしないとなんだかモヤモヤしちゃう」といった感じで自発的に取り組むようになる可能性もあるでしょう。ご褒美は、あくまでも学習に取り掛かるきっかけ作りといえるのです。
ご褒美がきっかけとなり英語に対する関心を高め、自主的に学ぶ習慣がつけば英語の習得にも良い影響を与えます。
ちなみに、新しいことを始めて習慣化させるには、ある日数が必要になるといわれています。
この日数については、さまざまな説があり、21日間だとする説もあれば66日とする説もあります。66日とする説の実際をみると、18日から250日までの個人差があったようですから、一概に「習慣づけには〇日」といえないのが本当のところでしょう。
ご褒美によって英語学習の習慣化をめざす場合、子どもの性格や反応などをしっかり観察しながら、習慣化に向けたアプローチをする必要があります。
この話を聞いたママさん、パパさんのなかには「ご褒美を何にしようか考えるのも疲れちゃうし、お金もかかりそう」「ご褒美をもらうことが習慣になってしまわないようにするにはどうしたらいい?」といった不安や疑問をもつ人がいるでしょう。
あるいは「うちの子の場合、最初はご褒美を我慢させて、あるとき突然『特大ケーキ』をあげるほうが効き目がありそう!」と考える人がいるかもしれませんね。
いずれにしても、ご褒美をあげる際、とくに最初の段階では過度に罪悪感を抱かなくてもよい点はおわかりいただけたでしょう。
ご褒美をあげる場合に留意したいこと
ところで、ご褒美をあげる場合、どのようなことに気をつければ良いと思いますか?今までの話をまとめると、子どもの性格や様子を観察したり、初期段階でご褒美をあげて徐々に減らしていったりする方法が挙げられます。
そのほか、次の3点を念頭にご褒美を用意してみましょう。
- バラエティ豊かにする
- 予測がつきにくいものにする
- 子どもとのコミュニケーションを大切にする
ご褒美は種類が豊富にあるものが良いです。また、子どもが予測しにくいご褒美を選びましょう。ご褒美が一定のもので予測可能であれば、子どもは「またこれ?」「どうせ、〇〇でしょ?」といった反応を見せるようになるでしょう。自分がやる学習内容や成果に目を向けることなく、ご褒美自体に関心が注がれる結果を招いてしまうのです。
これを避けるには、子どもが予想しづらいものを選び、毎回新鮮な感覚をもてるように工夫します。
また、ご褒美のやり取りでは、子どもとのコミュニケーションを大切にし、学習を達成した喜びや成果を共有するようにしましょう。その理由は、ご褒美ではなく自身の学習姿勢や成果に着目させるためです。
親子のコミュニケーションを通じて、自己肯定感を高めたり学習が楽しいと感じたりできれば、子どもの意欲や学習力を高めることにつながります。
子どもの意欲を高めるご褒美アイテムとは?
ところで、子どもの英語に対する関心や学習意欲を高めるために効果の上がる「ご褒美」はあるのでしょうか…。前述で挙げたアイスやケーキ、お菓子でしょうか。それとも、おもちゃやゲームでしょうか。
たしかに、アイスやケーキ、お菓子といった類は、毎日となると糖質の取り過ぎによる虫歯や生活習慣病を併発するリスクがあります。
ここでは、考えられるご褒美アイテムとして、以下のものを提案します。なお、毎日毎回あげるご褒美とは限らない点をご承知おきください。
- 特別な体験やイベント
- 工作やゲームなど遊びの時間
- 家庭内の優先権や特権
特別な活動やイベントとは、たとえば映画鑑賞、遊園地へのお出かけ、ピクニック、遊戯施設の利用などです。子どもが楽しめる特別な体験を用意します。
また子どもが楽しめるアクティビティをご褒美として提供するのも効果があるでしょう。たとえば室内での工作や絵画、ゲームの時間、家族とのスポーツや料理などです。
家庭内の優先権や特権については、好きなテレビ番組の選択権、お気に入りの場所での就寝許可など、日常生活のなかで考えられる特権を与えるのをご褒美とします。
これらは、前述で示したご褒美の条件「バラエティ」「予測がつきにくい」「親子のコミュニケーション」を満たしています。
親子でやり取りするなかで、次第に英語に関するご褒美が思いつけばぜひ取り入れてみましょう。
「ご褒美シール」は日常的に使える!
前章で紹介したご褒美のほか、「シール」も候補に挙げられます。シールと台紙を用意して英語学習をがんばった日は「今日は〇〇の発音がすごく良かったよ!ここにシールを貼っておこうね!」といってシールをあげます。
ご褒美にシールを活用する良さは次の5点となります。
- 視覚的に印象に残る
- 好みや興味に合わせて選べる
- 目標設定ができる
- 進捗を把握しやすい
- 自己評価につながり継続できる
何よりシールは子どもが「見て感じる」アイテムであるため、学習の成果や努力の跡を振り返るのに適しています。シールを見ることで「がんばった」「よかった」「うれしい」といったポジティブな感情が生まれます。
また、シールにはさまざまなデザインやキャラクターがあり、子どもが自分の好みや興味に合わせて選べます。気に入ったシールを手に入れることで、モチベーションが高まるでしょう。
さらにシールを使ったご褒美は、学習の目標に向かって進捗を確かめたり管理したりする場合に効果があります。シールの数を見れば到達度をすぐに把握できるため、やる気につながるでしょう。
シールは小さなご褒美として繰り返し与えることが可能であり、積み重ねを実感できる良さがあります。子どもの継続的な努力を促すうえでも効果を発揮するでしょう。
アイスやケーキ、おもちゃをご褒美として与える場合、子どもの実感は「そのとき」だけになりがちです。しかし、ご褒美シールを台紙に貼る取り組みをすれば、子どもの喜びがそのときだけにならず学習を継続させるきっかけになります。
また、シールの枚数に応じて前述で紹介した新たなイベントや特権を提供することも考えられます。大切なのは、親が一方的にアイデアの提案をするのではなく、子どものアイデアを引き出す姿勢です。
子ども自身が考えた目標や管理、報酬方法で学習を進め、努力に応じた「自分にご褒美デー」を子どもに考えさせることも効果があります。
こうした取り組みをすることで、子どもは自学力(自分で学習計画を立て実践し、改善する力)や自己管理力(自分をより良くするために自ら考え行動をコントロールする力)を養います。
ご褒美を適切な方法で取り入れれば、子供の能力向上につながる可能性があります。ママさんやパパさんも、そのことについて自信を持つことができるでしょう。
それでは、ここまで解説した点をまとめていきます。
まとめ
アイスやケーキ、お菓子など、ご褒美を与えて英語学習をがんばらせようとしているママさん、パパさんのなかには、ときに「本当にご褒美でがんばらせるのはいいのだろうか)と不安になってしまいますね。しかし、心配はいりません。
ご褒美は子どものモチベーションを高める際に、有効な手段の一つです。とくに英語に関心をもたせるきっかけが見つからない場合、子どものがんばりに褒美をあげることで「じゃ、がんばってみよう!」という気持ちにさせます。
今回は、いくつかのご褒美案を提示しましたが、なかでもシールの活用は有効でしょう。目標設定や進捗を把握したり、ほかのご褒美を組み合わせたりしてご自宅で工夫できます。
日本のシールだけでなく英語のステッカーを選んでみるのもいいですね。子どもにワクワク感を与えてステップアップにつながります。毎日続けてシール台紙がストックされていけば、子どもは自分のがんばりを肯定的に受け止めて自信をつけるでしょう。
今回の記事が、子どものモチベーションアップに悩む際の解決に役立てていただければ幸いです。