こんにちは!ミライコイングリッシュ運営事務局です。
わが子には、少しでも早いうちから英語学習を始め、ネイティブに近い発音で臆せず話せるようになってほしいと願う親御さんは多いことでしょう。
今回は、実際に子どもが小さいころから英語を学ばせているママさんに「いったい自宅でどのような工夫をしているのか」を質問した結果を報告します。
ほかの家庭で行っているさまざまな工夫を知って「あ、わが家と同じだ」「いいと思ってたけど、やっぱりね」と感じるかもしれません。
また、初めて聞く方法を知って「へ〜、そういうやり方もあるのね」「あれ?私の考え方は間違っていたかも…」と思う場合もあるでしょう。
いずれにしても、役に立つ話がたくさんありますので、お子さんの英語学習に興味のある親御さんは、ぜひ最後までお読みください。
まずは、「自宅での英語学習において、どのような工夫をしているか」をたずねた結果、とくに多かった回答から紹介します。最初は、やっぱり、日常会話を大切にする姿勢です。
第1位は「日常生活に英語を取り入れる」
言語を習得するには、始めるタイミングはもとより、毎日継続して学ぶことが大切です。そのため、英語を習わせている親御さんは、率先して日常生活に英語を取り入れています。
たとえば、「おはよう」「こんにちは」「さようなら」「おやすみ」などの基本的な挨拶を英語に変えてみたり、物を数えるときは、1、2、3…と英語で数えたりするのは、日常生活に取り入れやすい例ですね。
送り迎えの車内で、英語の歌やDVDを視聴するのも、時間を有効に使った英語学習です。ほかに、夕飯を食べるときは、「Carrot is so delicious(キャロット イズ ソ~ デリシャス)」と話してみるのもいいでしょう。
このように、日常的に英語を取り入れるのは、次のようなメリットがあります。
- 習った内容を覚えられる
- インプット量が増えてアウトプットにつながる
- 英語に対する抵抗感がなくなる
順に解説していきます。
1つめの「習った内容を覚えられる」とは、英語の学習において大変重要なポイントです。たとえば、週1回のレッスンのみで、家庭では何も英語に触れなかったとすれば、せっかく覚えたフレーズを忘れてしまうかもしれません。
「忘れるからまた、レッスンで復習する…」。これでは、新たな英単語やフレーズを覚える機会を失うばかりか、子どもは消化しきれなくなるでしょう。
しかし、日常的に英語を取り入れる習慣がつけば、レッスンで習った内容を覚えるだけでなく、新たな学びを取り入れやすくなるのです。
2つめの「インプット量が増えてアウトプットにつながる」とは、日常的に英語を取り入れる習慣がつくと、インプット量が自然に増える意味です。
1週間に1度のレッスンを50分としましょう。しかし、毎日20分ほどの英語タイムを家庭でもてば15分×7日=105分となります。ほぼ2倍です。
「バケツに水をちょろちょろ入れると時間はかかるが、いつかは溢れ出す…」のたとえ話のように、家庭で毎日少しずつ英語の時間を設定すれば、大量のインプットが完了!
突然、お子さんがペラペラとアウトプットし始めるかもしれません。
また、3つめの「英語に対する抵抗感がなくなる」とは、コミュニケーション能力の育成につながる大事な視点です。
小学校高学年あるいは中学生になってから英語を学んでも、学ぶ素地ができていれば習得は可能でしょう。ただ、英語に対する抵抗感については、そうとも限りません。
子どもが大きくなればなるほど、ネイティブの先生とのやり取りに気恥ずかしさが先に立ったり、「失敗したらどうしよう」など不安感を抱いたりするでしょう。
しかし、日常会話に英語を自然な形で取り入れ、海外の動画や音楽などに触れる場をつくるなど、工夫次第では、抵抗感を軽減できます。
納得の2位は「好きなものを楽しく」
「自宅の英語学習で、どんな工夫をしていますか?」のアンケートに対する回答の第2位は「好きなものを中心に、楽しさを重視する」でした。これも納得の結果かもしれませんね。
子どもは「ワクワク」が大好きです。自分が好きなモノや興味のあるコトがあれば、抜群の集中力を発揮します。実は、好きなことをしているときは、脳内も活発で、理解力も増すといわれています。
そのため、英語学習のなかでも「好きな分野」を見つけたら、とことん「させてみる」と効果を発揮するでしょう。
ほかにも、タブレットやアプリなどで、ゲーム的に学ぶのが好きな子もいるでしょう。文字に興味をもち、ノートにどんどん書き連ねる子がいるかもしれません。お子さんが夢中になっていたら、そっとしてあげましょう。
「英語に関しては、とくに歌や絵本が好き!というのも見られないわ…」と親御さんが感じる場合は、子どもの好きなことや興味をもっているものをつなげてみましょう。
サッカーが好きなら、サッカー用語やチーム名を英語で発音してみる、音楽が好きなら作曲家、昆虫が好きなら…のように、好きなものと掛け合わせると、英語と〇〇双方の理解を深めるでしょう。
「好き」からスタートする学びは、おそらく際限なく広がっていきます。ここに知的好奇心の育ちがあるのです。「もっと知りたい」「もっと詳しくなりたい」と思えば、子どもは大人にたずねたり自分で調べたりします。
この過程が学びの楽しさであり、学びの楽しさを覚えた子どもは、実に主体的です。くり返しになりますが、主体的な学びは、まず子どもの「好き」「興味」からスタートする点を念頭におきましょう。
「親子で一緒に」が第3位
やはり、「親子で一緒に」は効果があります。小学校高学年では「恥ずかしさ」が先にきますが、子どもが小さいころは、親子で学ぶと「うれしさ」や「楽しさ」をたくさん感じるでしょう。
「赤ちゃんは語学の天才」と話すアメリカのパトリシア・クール(Patricia Kuhl)博士が行った実験を紹介します。クール博士は、母国語が英語の赤ちゃんを2つのグループに分けました。
1つは「テレビを通して中国語話者に中国語を教えてもらうグループ」で、もう1つは「クマのぬいぐるみを見せながら音声のみでレッスンを受けるグループ」です。どちらのグループも、第二言語(中国語)の習得に大きな効果を得られなかったといいます。
つまり、言語を習得するには、本物の人間が必要なのです。画面や物を通すだけでは、言葉を習得しにくいと分かれば、子ども一人にDVDや動画を見せるのを躊躇するかもしれませんね。
DVDや動画が悪いわけではなく、使い方を変えればいいのです。親子が一緒に見て、さりげなくやり取りをしてみましょう。DVDのフレーズを親子で真似をし「面白いね」「楽しいね」などのコミュニケーションを取ります。
言葉は、自分自身や相手に対して思いや考えを伝えるためのもの。交流する場面があることで、言葉は”生きて”きます。日本語と同様に、人と関われる場を設定して英語力を伸ばしていきましょう。
4位は歌、5位はリスニング!
第4位は、「歌が好きなので、歌を中心に聴かせている」というもの。大人も音楽は好きですよね。自分が演奏したり歌ったりするわけではありませんが、聴くのは大好きだと思います。
子どもは、なおさら好きでしょう。親御さんのなかには「うちの子はリズム感が悪いから…」「歌も上手くないし」と思う方がいるかもしれません。しかし、それを口にしたり、子どもが歌うのを遮ったりしないようにしましょう。
大好きなおうちの方から、「英語で歌うのは、やめて」と言われたらショックで、二度と歌わないかもしれません。それよりも、「英語で歌えるなんてすごいね」とほめて、どんどん歌わせてあげましょう。
歌やチャンツを覚えるのは、発音が良くなるだけでなく、英語特有のリズム感も身につくため、有効なのです。
また、歌と同様に、第5位の「リスニング中心にする」のも効果があります。「とにかく英語のシャワーをいっぱい浴びせてあげよう」という姿勢が大切です。
日本語と異なり、英語はすべての単語を同じ強さで読むわけではありません。たとえば、I am good at playing soccer.を「アイム グッド アット プレイング サッカー」と読みません。amやat、₋ingは、大変弱い音です。
この違いに気づく意味でも、歌やチャンツも含め「リスニング」は大切です。リスニングで、フレーズの抑揚や強弱が学べるためです。
そのほか、インプットの大切さは、言語学者が提唱しています。たくさんのインプットがなければ、アウトプットにつながりにくい、というものです。
親御さんのなかには「うちの子は、英語をよく聞いているけれど、まったく言葉を発しないわ」と心配される方もいるでしょう。
この場合、親として心配になりますよね。「理解していないのではないか」「英語を習わせている意味がないのでは」といろいろ考えるでしょう。
しかし、実は子どもの中でたくさんの情報を蓄えているのです。親が、発話や会話を急かしすぎると、一番大事な「英語を学ぶのは楽しい」という子どもの思いを台無しにしてしまうかも…。
英語を習わせてアウトプットするまでに「3年かかった」と話す親御さんもいました。時間はかかるかもしれませんが、お子さんは確実にストックしています。
心配するよりも、まずは日常生活に英語を取り入れること。毎日少しずつ、親子で楽しみながら学習を続けることを大切にしてください。
まとめ
今回は、実際に小さいお子さんに英語の学習をさせている親御さんが、どのような工夫をご家庭でしているのか紹介しました。いかがだったでしょうか。
今回の調査で分かったのは、やはり「英語をいかに楽しめるか」がポイントになっていること!これは、子どもはもちろん、親にとっても大切な視点です。
英語の単語やフレーズ、発音、リズムなどはもちろん、日常生活で、少しずつ英語の要素を取り入れる姿勢でいましょう。とにかく、英語のシャワーをお子さんにさ~くさん浴びさせるのです。
というより、実は親子で一緒に英語シャワーを浴びるイメージの方がいいですね。きっと親子そろって楽しい思い出がつくれると思います。