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子供に英語を教えるには?家庭で意識したいポイントは5つ!

子どもに英語を学ばせたい。子どもに英語を教えるって難しい?

お子さんの英語学習を検討する際「おうち英語」だけでなく、習い事としてプロに委託するという選択肢もありますが、いずれにせよご家庭での関わり方次第で早期教育の習得率はぐんと変化します。

この記事では、お子さんに英語を学ばせるときに家族がおさえておきたいポイントや、基本的な考え方について解説します。

子供に英語を教えるときのポイント

英語を学ぶには順序がある

子どもに英語を勉強させたいからと、いきなりアルファベットのワークブックから始めるのはおすすめできません。
まず、耳から英語を聞いて、英語に慣れる段階を十分とりましょう。

繰り返し聞いているうちに、子どもは耳に残った言葉や、気に入った言葉を、まねをして発音します。絵カードや映像を見せながら発音も聞かせると、映像として目から入る情報と、耳から入る英語の発音が結びついて、自分でも絵や映像を見ると、英語の発音ができるようになります。

絵と発音で理解できる英単語が増えてきたら、アルファベットを読む練習をします。アルファベットに慣れてきたら、絵と、文字と、発音が結びつくように練習していきましょう。
英語を読むことに慣れてきたら、書く練習にも挑戦しましょう。
このように、聞く、話す、読む、書くという順序で学んでいくと、お子さんが負担なく学ぶことができます。

けれども、聞くことが完璧になったら話す段階に移り、話すことが完璧になったら読むことに移るというようにはっきり区別する必要はありません。大まかな流れとして、大人が心得ておけば大丈夫です。

私
音楽を聞かせることや、読み聞かせからはじめるといいのかな?
ママ友
ママ友
DVDやYouTubeも、子どもが興味をもって見るよ。楽しく見ているつもりでも、英語の音がしっかり聞こえているから、初めの段階には、おすすめだよ。

ほめて、英語を学びたいという気持ちを育てる

子どもに英語を学ばせるときは、「英語って楽しい。」と感じさせることがポイントです。楽しいと思えば、どんどん新しいことを吸収していきますが、逆に嫌だと思うと拒否反応を示します。
拒否反応がその時だけの物ならばいいのですが、「英語なんか大嫌い!」と感じさせてしまうと、その後の学習もずっと受け入れられない場合もあります。上達してほしいと思う気持ちは理解できますが、お子さんに対して、「こんな簡単なことが分からないの?」などは、禁句です。
うまくできなくても意欲をほめてあげたり、発音が少し変でも耳で聞いて真似をしたことをほめてあげたり、少しの進歩も認めて、ほめてあげましょう。
もっとできるようになりたいなという気持ちが、学ぶ意欲につながります。

私
ほめるって、難しいのよね。どんなふうに褒めるといいの?
ママ友
ママ友
“Great!” や“Nice!” 、“Good job!”などが使いやすいよ。すごく上手にできた時は、 “Amazing!”、 “Wonderful!”、 “Excellent!”などのほめ言葉で、特別感を伝えてあげるといいよ。
私
なるほど、この6つを覚えて、とにかくほめてみよう。

楽しく、繰り返したくなる活動

語学の習得に、繰り返し練習は必要でしょう。けれども、単調な繰り返しは、学ぶ意欲の低下につながります。例えば、新出の英単語を10回ずつノートに書くという宿題はありがちですが、英語を学び始めたお子さんには向いていません。
もし、ビンゴゲームの9つのマスの好きなところに、9種類の果物の名前をお子さんに書かせるならば、10回ビンゴゲームをやると、9種類の果物の単語を10回書く練習ができます。お子さんは、遊びの一環として新しいマス目に果物の名前を書くわけですが、しっかり書く練習になっています。
このように、強制的な繰り返しではなく、お子さんが「もっとやりたい!」と思う活動をさせることによって、知らず知らずのうちに何度も練習できているというアクティビティを工夫してあげましょう。

私
子どもが気に入った動画を、繰り返し見せるというのもいいのかなあ。
ママ友
ママ友
繰り返し見ているうちに、どんどん覚えていくよ。CDを聞かせるのもいいみたいだよ。
私
手軽で、簡単に出来そう!

スモールステップで

英語に限らず何事もそうですが、スモールステップが大切です。最初は簡単な課題を与え、お子さんの様子を見ながら、出来るようになったらだんだん難しくしていきます。
英語の学習ではカルタをよく使いますが、最初は少ない枚数で行いましょう。3枚くらいでもよいと思います。とれるようになったら、だんだん増やしていけばよいのです。
重要なのは、お子さんが達成感を感じることです。全部出来て、ほめられて、楽しかったと感じれば、次回もまた意欲的にチャレンジできます。
逆に、いきなり全部のかるたを目の前に広げられたら、量に圧倒されて、見つけるのも大変です。「カルタだから楽しいはず」と親が思っていても、お子さんはうんざりしているかもしれません。

親が一緒に

色々な英語教材がありますが、CDを聞かせっぱなし、DVDやYouTubeを見せっぱなしで、パパやママは自分のスマホをいじっているというのは、おすすめできません。
パパやママが料理・選択・掃除などの家事をやっている間だけCDや動画に任せるのは仕方ないですが、原則は親子で一緒に英語を学ぶという姿勢を大切にしましょう。
DVDやYouTubeをお子さんと一緒に見ながら、パパやママも一緒に歌ったり、踊ったり、発音したり、楽しい雰囲気を作りましょう。動画に出てきた単語やフレーズ、会話などを、視聴後に親子で繰り返してみるのもいいですね。
また、CDや動画に合わせてお子さんが上手に反応出来ていたら、もちろんほめてあげましょう。
動画や絵本の内容について、お子さんと会話するのもいいですね。

私
会話といっても、私は話せないし。
ママ友
ママ友
指で指して、 “What color?”とか、“What’s this?”と聞いてあげればいいんだよ。子どもが『赤』と答えたら、“Good. In English?”と聞いてあげてね。
私
子どもが、“Red.”と答えれば、“Excellent!”とほめるわけね。
ママ友
ママ友
その調子。子どもが答えられそうなことを聞いてあげればいいよ。そんなに難しい会話でなくて大丈夫。

英語はコミュニケーションツールの一つ

親世代が学校で習った英語はまず文法を学びましたが、今の子どもたちに必要なのは、英語を使ってコミュニケーションをとることです。
将来的には文法も必要ですが、まずは、英語でコミュニケーションをとることの楽しさを味わわせてあげましょう。

学校の英語の成績が良くても英語が話せない日本人が多いというのは、これまでの英語の指導がインプットに重点を置いていたからでしょう。
小さいうちから英語を学ぶのですから、楽しくコミュニケーションできるように、インプットした表現や単語をアウトプットする場面をたくさん作ってあげましょう。
まずは、覚えた言葉をお家の人との会話の中で使ってみることです。
家の人との会話では物足りなくなったら、オンライン英会話を試してみるのもよいかもしれません。
英語でコミュニケーションをとることができたという経験は、自信になります。また、もっと話ができるようになりたいというモチベーションを、お子さん自身が感じるきっかけにもなります。

私
オンライン英会話って、最近はやっているみたいね。
ママ友
ママ友
家にいて、海外の先生と英語で会話できるので、お手軽だよ。子供向けのプランを扱っている会社は、子どもを教えるのに慣れた先生が担当しているよ。画面越しなので、子どもによってはなじめないかもしれないけど、無料体験レッスンがあるところが多いので、お試しで体験してみるのもありかな。

楽しく教えるためには、遊びを取り入れよう


英語を楽しく学ばせるためには、いかにも「お勉強」といった感じではなく、遊びの中で自然に英語を身に付けることができるのが理想です。まずは、「聞く」、「話す」ことが楽しめればよいです。

英語に慣れる最初の段階は「聞く」ことが中心

  • 歌のCDを聞く
  • 楽しい動画を一緒に見る
  • 動画に合わせて、ダンスや手遊びを一緒にする
  • タッチペンや、英語の発音を聞くことができるおもちゃで遊ぶ
  • 楽しい絵本を読み聞かせる

まず、英語に親しむことから始めましょう。

「話す」練習は、楽しくインプットして、楽しくアウトプットさせる

会話をするためには、会話に必要な語彙をインプットしなければなりません。楽しくインプットするためには、動画や絵本、カードなどを用いましょう。
例えば動物がたくさん出てくる動画を見せた後、動物の絵カードを使っていろいろな動物を英語でいう練習をします。動画に出てきた動物以外にも、新しい動物を教えてもよいでしょう。
絵を見ながら、お子さんが英語で動物の名前を言えるようになったら、猿のカードを見せながら、“Do you like monkys?”と問いかけて、“Yes. I like monkys.”と受け答えの練習をさせたり、動物のカードを部屋のいろいろな場所において、“Where is a monky?”と問いかけて、お子さんに探させたりたりすると楽しめます。お子さんが答えるときに、なるべく覚えた単語を使えるように、聞き方を工夫しましょう。

「読む」場面での工夫

文字を覚えるのは、お子さんにとってかなりハードルが高いことなので、焦らず、少しずつ読める文字を増やしていきましょう。
アルファベットを読む練習は、動画やおもちゃでアルファベットに慣れるところから始めます。
例えば5つのアルファベットだけを重点的に動画を見せてから、5つのアルファベットのカードで遊ぶなど、お子さんが意欲を持続できるようにしましょう。

「書く」場面での工夫

「お店屋さんごっこをするから、カードに売るものの絵と品物の名前を英語で書こう」などと、遊びの準備として英語を書かせると、意欲的に取り組めます。絵を描くことが嫌いなお子さんの場合は、お家の人が絵を描いてあげてもいいと思います。同じ商品を複数個用意する必要があるので、楽しく書く練習ができます。品物カードができたら、もちろんお店屋さんごっこをして、会話を楽しみましょう。

ゴールを決めよう

なぜゴールが必要なの?

人間は、何か行動をするとき、理由があります。
大人であれば、ネットでバズっているからとりあえず試しておきたいとか、うちの子が喜びそうだから行ってみようとか、友達が使っていておすすめといっていたので私も使ってみようとか、テレビで見た景色がきれいだったので行ってみたいとか、この資格を取ると給料が上がるから取得を目指すとか、たまたま目に入った商品がよさそうだったからつい買ってしまったとか、指定されていたから仕方なく購入とか、何か理由があって行動しています。
あなたがお子さんに英語を学ばせようと思ったことにも、きっと理由があります。英語は小さいうちから始めた方がいいらしいとか、最近は小学校から英語を教え始めたから落ちこぼれないように早めに習わせようとか、これからは英語が話せないと就職にも影響があるだろうから子供のころからしっかり学ばせたいとか、英語がペラペラだったらかっこいいなあとか、理由は複数の場合もありますね。

英語の学習は、買って食べたらおしまいとか、行って楽しかったらおしまいという性質のものではありません。継続して努力することが必要です。継続するためには、親にも子供にもモチベーションが必要です。お子さんが小さい場合はお子さん自身に英語を学びたいという必然性はないので、親のモチベーションがとても重要です。
そのモチベーションを維持するために、ゴールを決めましょう。ゴールとは、目標と言い換えてもいいでしょう。
ゴールがあることで、継続のためのモチベーションが生まれます。また、ゴールがないと情報に振り回されることになります。ゴールは「英語がぺらぺらになるといいな」といった漠然としたものではなく、具体的な方がよいです。はっきりとしたゴールがあることで、ぶれずに進めていくことができます。

最初のゴール

ゴールを決めるというと、何か大変なことのように感じるかもしれませんが、スモールステップでゴールを考えるのがおすすめです。まずは「英語に親しむ」というゴールはいかがでしょう。

次に、「単語を覚える」、これはまだ読み書きはできなくてかまいません。

覚えた単語が増えてきたら、「聞いた英語をなんとなく理解できる」というゴールを設定します。英語の話が理解できるということではなく、“Good!”と言われたら褒められているとわかったり、“Touch your right ear.”と言われたら右の耳を触ることができたりという段階です。

さらに、「言葉を発する」というゴールに進みます。赤ちゃんが日本語を発する時も、絵本や写真・実物を指さしながら、「うさぎ」と言ったり、「これは?」と聞いたりしますね。英語の発語も大人の働きかけによって、少しずつ言葉が増えていき、初めは聞かれたことに答えるという受け身であっても、だんだん自分から発するようになるといいですね。

私
英語に親しむ、
単語を覚える、
聞いてなんとなく理解できる、
言葉を発する、
こんな風に、小さいゴールを少しずつ決めるのなら、ゴールに向かって進めばいいのでわかりやすいね。
ママ友
ママ友
ネットで情報収集する時も、漠然としていると英語についての情報が多くてわからなくなるけれど、スモールステップがしっかりしていれば、欲しい情報にたどり着きやすいよ。

最終ゴール

スモールステップは取り組みやすいですが、最終的な目標も必要です。何のために英語を学びたいのか、学ばせたいのかというゴールです。
例えば、ピアニストに育てたい、オリンピックに出場させたいというゴールでピアノや水泳を始める場合もあるでしょうが、音楽に親しんでほしいとか、水の事故から自分を守れる泳力を身に付けさせたいという場合もあるでしょう。
英語の場合も、ご家庭の方針で最終ゴールは様々です。

  • 海外の人と話せる英語力をつけさせたい
  • 学校の英語の授業で困らないように先取り学習をさせたい
  • 将来の職業選択で困らないように英語も話せるようにしておきたい
  • 将来は日本を出て、海外に留学したり、海外で仕事をしたりしてほしい
  • 英検を持っていると入試で有利になるらしいから、英検に挑戦させたい
  • バイリンガルに育てたい

などのゴールが考えられます。
また、学んでいく中で、お子さんの向き不向きもわかってきますから、ゴールが変わることも当然あります。
さらに、始めた時は幼かったお子さんもだんだん成長していきます。お家の方だけが考えるゴールではモチベーションを維持していくことはできません。お子さん自身とゴールを共有できることも重要です。

何を優先するのかしっかり決めておこう


お子さんに英語を学ばせるときに、気を付けないといけないのは、何を優先するのかということです。お家によって、ゴールによっても優先する物が変わってくるでしょうが、私は次の3つが大切だと思っています。

日本語が母語

語学は早く始めた方がよいと聞いて、赤ちゃんのうちから英語教育を始める場合、母語である日本語をしっかりと身に付けたいということです。生活のすべてを英語で行うのではなく、基本的な生活は日本語で行い、英語を学ぶ時間だけ英語を使うようにする方が、日本語をきちんと覚えることができます。

興味を持たせることが大切

お子さんがまだ小さいうちは、お子さんの意思ではなく、お家の方の意思で始める場合も多いとは思いますが、「強制的にやらされている」とお子さんが感じないような雰囲気作りが大切です。
いろいろ試しながら、お子さんが興味を持つ方法を見つけ、お子さんがやりたいと思える雰囲気を作ってあげてください。やらされている時にではなく、やりたいと思う時に、子どもは力をつけていきます。大人もそうですよね。
雰囲気と書きましたが、部屋のインテリアというよりは、教材の選び方や与え方、パパやママの言葉がけといったものです。
興味をもって、自分からやりたいと思える学び方が大切です。

自分の考えをしっかり持てる子に育てよう

日本人は、海外の人と話し合いをする時に自分の意見を言えない人が多いといわれてきました。また、「~について、あなたはどう思いますか?」と聞かれたときに、返事に困ってしまう人も多いでしょう。
英語が話せても、伝える内容がなくては将来役に立ちません。
英語を習得するだけに時間を使うよりも、いろいろな人と触れ合い、様々な経験をして、心を豊かにすることも大切だと思います。