外国人と肝心な場面でうまく会話できない
我が子と一緒に英語学習を頑張ろう!なんてアンテナを張っていると、いつの間にか外国人さんと話す機会って、増えませんか?
たとえば、英会話教室の先生が外国人というケースもあるでしょうし、そこで知り合ったお友達にお呼ばれしたら、外国人の知り合いがたくさん来ていた!なんてケースもあるでしょう。
普段、日常会話が完全に日本語な人からすると、こういった場面に出ていくのって本当に緊張しますよね?
自分の英語が変だと思われたらどうしよう…、意味が全然伝わらなかったらどうしよう…、なんて萎縮してしまって、普段の半分の力も出せない!なんてことが「あるある」かもしれません。
普段、全く英語をやっていない上で、こういった場面に遭遇したのであれば仕方ないですが…。いつも親子で英語学習を頑張っているのに全然うまくいかなかったのだとしたら、余計ショックを受けてしまうでしょう。
このシーンを見ているだけでも、その場の焦ったような気まずいような空気感が伝わってきます。
この日のことがトラウマになってしまって、親子揃って英語学習に対するヤル気をなくしてしまったら、大変なことですね。
ジェスチャーを使えば伝わりやすくなる!
このママさんは、外国人のママさんに相談してみたようです。すると、「ジェスチャーが足りなかったのでは?」という回答が。そうなのです、英語で外国人とコミュニケーションを取るにはジェスチャーが必須。これが足りないと、うまいこと意思を伝えられないケースが多いのです。
みんなかなりオーバーアクション!
「そういえば…」という感じで思い出してみてください。海外の映画やドラマを見ていても、外国人って本当にリアクションがオーバーだと思いませんか?身振り手振りが大きいだけでなく、表情も豊かですよね。
それって、海外の人が明るく陽気な性格をしているからかな?と思っていた人も多いかもしれませんが、実はそれだけではないんです。
英語って日本語と比べると、構造がシンプルなんですよ!たとえば、自分のことを表現する時、英語では「I」だと決まっていますよね?「私、俺、僕、ウチ、ワシ、あたい…」などなど、様々な呼び方をする日本語のように、繊細な作りをしていないんです。
日本語は細かいニュアンスまで、全て言語で表現できてしまうので、基本的にジェスチャーは必要がありません。ところが英語の場合、シンプルな言語を補うためのものとしてジェスチャーは非常に重要な意味を担っているのです。単に、性格が情熱的だからついつい動きが大袈裟になっているわけではないんです。これは、知らなかった人も多いのではないでしょうか?
ということは、普段日本語を使っている我々も、英語を話す時にはジェスチャーをしなければならないということでしょうか?答えは「YES」です。
ジェスチャーに慣れていない日本人からすると、大袈裟な身振り手振りを交えて話すのって、すごく恥ずかしくて抵抗があるでしょう。しかし、これをうまくマスターすることができないと、英語も上達していかなくなってしまうんです。
日本人がシャイな性格をしているから、言語の細かい表現が発達したのか…。それとも、言語が発達してジェスチャーの必要がなくなったから必然的にシャイな性格になっていったのか…。鶏が先か、卵が先かで、これは難しい疑問ですが、言語と国民性には深い関係があるということで、興味深いですよね。
英語をしゃべるときは自分をちがうモードに切り替えよう
もともと日本語はあまりはっきりしたアクセントがなく、平坦な発音の言語です。それに対して英語は、アクセントの場所を間違えると意味が伝わらなくなってしまうので、アクセントは重要です。単語を覚えるときにアクセントも一緒に覚えますよね。
英語では、一つの文の中でも、強弱をつけて単語を発音します。例えば、I go to a bookstore to buy a book.という文の場合、bookstore、bookについている冠詞のa、助詞のtoは、聞こえるか聞こえないかというくらい、短く、弱く発音します。すべての音を同じ強さで発音する日本語とはだいぶ違いますね。
ですから、英語を話すときには、話し方を意識的に変える必要があるんです。抑揚のない平坦な発音では、英語が成り立ちません。アクセントに注意して、冠詞や助詞は弱めに、流れやリズムを大事にするように意識すると、きれいな発音になります。
そこに、少しずつジェスチャーや目の表情をつけていけばいいんです。初めから舞台役者のように大げさにジェスチャーする必要はありません。ただ、日本語の話し方とは違うんだ、という意識をもって英語をしゃべること。
発言の回数が少なかったり、表情の変化に乏しかったりすると、「この人は人の話をちゃんと聞いてくれているのかな?」「興味がないのかな?」などと思われてしまいます。ただ英語で話すことに緊張してしまってなかなかにこにこする余裕がない、ということもありますが、日本語を英語に変換するだけでは、誤解されてしまうわけです。
海外の人は、あいまいな態度をとる、自分の意見をあまり言わないなどをいいこととは考えない文化がありますよね。行間を読む、察する、思いを汲むといったあいまい文化は日本特有のものです。日本人どうしでコミュニケーションするときにはお互いにその文化を持っているので問題ありません。でも、海外の人と英語でコミュニケーションするときには、きっぱりした言い方をしたり、毅然とした態度をとるように意識する必要があります。
ふだんはそれほど活発なイメージのない人でも、英語を話すとなると人が変わったように生き生きしてジェスチャーを交えて話をしたり、はっきりと意見を述べたりするというのもよくあることです。日本語をただ英語の単語に置き換えれば通じるものではなく、ジェスチャーや、しゃべる態度も含めて英語なんですね。
英語を話すときは普段とはちょっと別の自分になる、自分のモードを英語モードに変換する、と考えてみましょう。日本語で話しているときには気づかなかった自分の違う一面を発見できるチャンスです。
ジェスチャーってどうやればいい?
ところで、ジェスチャーってどうやればいいの?というシンプルな疑問を持つ人もいるでしょう。
手話のように、お腹が空いたことを伝えたかったら「お腹が空いた」という特有の決まった動きを覚えなくちゃいけないのかな?と考えてしまうかもしれませんが、決してそういうわけではありません。
ジェスチャーは、手話ほど形式の決まっているものではなく、ただ単に気持ちを動きに乗せればいいだけです。
「正しい身振り手振りをつけなければ…!」という感じで、かえって会話がぎこちなくなったり、意識が散漫になったりしたら意味がないので、とりあえず「全身で思い切り気持ちを表現しよう」なんて、ざっくり捉えていれば大丈夫です。
身振りや手振りをつけることが難しかったら、いつもよりちょっと声に緩急をつけ、何割増しか感情を豊かに表現してみようという程度でもいいでしょう。舞台役者がステージでしゃべる時みたいに、今感じていることが相手にハッキリ伝わるよう、意識してみてください。
時代に合わせた英語学習を取り入れよう
ところで、外国人さんとの英語によるコミュニケーションをどんなに頑張りたくても、今は大きな声で話すことや、相手に表情を見せることが難しい時代になってきてしまいましたね。
なぜなら、コロナ渦で大声によるトークが禁じられていたり、マスクで顔の半分が隠れてしまっていたり、接近してしゃべることが難しかったりするからです。
そもそも、渡航に制限が掛かっていて外国人さんの数自体が圧倒的に減っていますし、国内でも外出に関しては自主規制が求められていたりしますから、なかなか英語の実力を試す場がない!そんな現状に悩まされている人も多そうです。
というわけで、今の時代は英語のレベルをあげたいと思ったら、自宅でリモートによる英会話を楽しむのがベストです。zoom や SKYPE などを使って、海外の人とウイルスへの感染を気にせず、自由に会話を楽しみましょう!
画面越しのコミュニケーションとなると、相手に伝わる情報量はやや減ってしまいます。だからこそ、やはりジェスチャーは超重要!むしろ、ここでこそオーバーリアクションを鍛えるくらいのつもりで挑みましょう。
画面越しのコミュニケーションの方が、実際に会うよりも緊張しないで済む上、ジェスチャーの技術はしっかり磨かれるので、これはむしろチャンスと捉えてください。
今は、ネット上にたくさん出会いの場が設けられていますから、無理をして高額な英会話教室に通わなくても、海外の人と英語で話すチャンスはたくさんあるはずですよ!SNS などにアンテナを張って、素敵なお友達を探してみてくださいね。
まとめ
さて、それでは最後にこの記事でお伝えしたことをまとめていきます。
英語学習を頑張っているのに、外国人さんとコミュニケーションをする本番でどうもうまくいかないのだとしたら、それはジェスチャーが足りないからかもしれません。
英語は日本語と比べてシンプルなので、身振り手振りなど感情表現を交えつつでないと、なかなか意思を相手に伝えることができないのです。
シャイで臆病な日本人にとって、ジェスチャー混じりで表情豊かに母国語でない言葉を喋るなんて、かなりハードルの高いことかもしれませんが…。これを乗り越えないと、英語は上達していきませんので頑張りましょう。
今はなかなか外国人さんと直接会って顔を見せつつコミュニケーションをするのが難しい時代。でも、だからといってただ引きこもってばかりいたのでは、英語は喋れなくなってしまいます。こんな時代だからこそパソコンを活用して、リモートで英語の技術を鍛えていきましょう!