はじめに
こんにちは、ミライコイングリッシュ事務局です。
子供の英語学習に役立つ「チャンツ」と「フォニックス」と呼ばれる学習方法。お子さんの英語教育について検討する保護者さんなら、どちらも耳にしたことはあるでしょう。
チャンツとフォニックスってどう違うの?
うちの子にはどっちが合ってるのかな…
この記事では
- 『チャンツ』と『フォニックス』がどう違うのか?
- 『チャンツ』と『フォニックス』の特徴と効果は?
上記について詳しく解説していきます。
英語教育をがんばる保護者さんにも、発音を上達させたい方にとっても今回の内容はとても役立つはず。一緒に英語学習の楽しさを深掘りしていきましょう!
『チャンツ』と『フォニックス』の違いは?
『チャンツとフォニックスは具体的にどういった学習方法なのか?』
はじめに、その定義を以下に解説します。
チャンツとは
チャンツとは、短いリズムに合わせたり、韻を踏みながら英語のフレーズを繰り返す学び方です。リズムやビートに合わせてラップをするようなイメージですね。自然な言語のリズムや音の連続に慣れることで、発音や発語を身につけることに役立ちます。
英語のイントネーションやリズムを楽しく学び、「聞く力」や「発音の正確さ」を自然と高めることができるチャンツは、特に幼児教育において効果を発揮します。
『歌や音楽が大好き!』そんな子どもにはピッタリの学び方だね!
チャンツの特徴と、有効な活用方法
チャンツの魅力は、そのシンプルさにあります。
基本的に、チャンツはリズミカルな繰り返しを利用して英語を身につける方法です。
例えば、「I like apples. You like apples. We like apples.」のような簡単なフレーズをリズムに合わせて繰り返すだけ。簡単にも思えるこんな学習で、英語の自然なリズムと発音が学べるだけでなく、言葉の強調やイントネーションが自然と身につくようになります。
家庭での学習では、子供が楽しめるように動きや手拍子を加えてもいいですね。
また、音楽や動きと組み合わせることで学習効果を高めたり、子供たちの英語に対する興味やモチベーションの持続にも繋がります!
フォニックスとは
フォニックスとは、アルファベットの読み方ではなく発音の仕方のルールのこと。
アルファベット(つづり)と発音の間にある”フォニックス”のルールを覚えたり、応用することが主な内容です。
フォニックスを学ぶことで、発音記号を覚えなくてもネイティブに近い発音ができるようになります。
始めて見る単語でもつづりを見て発音ができたり、逆に耳から入ってきた英語の発音からつづりを思い浮かべる事が出来る。英語の基礎力が身につく!と言われ、子どもから大人までの英語学習に広く応用されています。
英語の読み方を実際の発音と結び付けよう!という考え方がフォニックス。
フォニックスの特徴と有効な活用方法
たとえば、日本語「ア」にあたる英語の発音記号には、[ɑ] [æ] [ʌ][ə]があります。記号と記号の発音を理解しておけば、正しい発音が身につくとされますが、覚えるハードルが高く苦手意識を持つ方は少なくありません。
そこでフォニックス学習の登場です。特に初期の読み書き学習の際、フォニックスは有効活用できます。発音とスペリングの一貫性を初期に学び、英語の発音ルールに慣れ親しんでおく。そうすることで英語が母語でない子供たちや、読み書きに苦労している人たちも英語の基本をしっかりと学び、その後の英語学習のハードルを下げることができます。
なるほど~。どちらも魅力的!
このように『チャンツ』と『フォニックス』は、どちらも有効な英語学習ですが、二つは違う側面からのアプローチである事がわかると思います。
次の章では、その具体的な使い分けについて紹介します。
『チャンツ』と『フォニックス』の使い分け
チャンツとフォニックス。どっちも便利だから、教材選びで迷っちゃう…
そうだね。この章では二つの”使い分け”をよりハッキリさせてみよう!
チャンツとフォニックスは、それぞれ異なる学習の目的と効果がありますが、これらを上手に組み合わせることで、英語学習の成果を大きく向上させることができます。
- チャンツは楽しい環境の中で英語の流れを自然に感じ取ることができ、主にリズム感と発音の習得に役立ちます。
- フォニックスは発音の正確性と文字と音の関係性を理解することに重点を置いており、読み書きの基本を固めるのに最適です。
以下にはチャンツとフォニックスを活用する『時期』や『学習目的』をテーマに、活用方法を詳しく紹介していきます。
チャンツを有効活用できる時期と目的
使用時期 | 目的 | 説明 |
---|---|---|
1~7歳 (初期段階) | リスニングスキルの向上 | チャンツのリズムを繰り返すことで、聞き取り能力が自然と向上します。 |
2~7歳 (初期段階) | 発音の練習 | 楽しくチャンツを繰り返すことで、英語のリズムと発音を自然に身につけることができます。 |
3~7歳 (初期段階) | 楽しい学習体験・ 成功体験 | 学ぶことが楽しいと感じられれば、子供たちの英語への興味やモチベーションも続きやすくなります。 |
言語学習全般 | 基本的なリズム・英語の流れを習得 | チャンツを使うことで、英語のリズム感や自然な流れを簡単に理解できます。 |
グループ活動としての使用 | コミュニケーションスキルの向上 | グループでチャンツを行うことで、コミュニケーション能力も一緒に育てられます。 |
チャンツは、特に1歳から7歳の子供たちに対して有効です。
この時期にチャンツを使うことで、言語のリズムや抑揚を楽しく学び、英語を話す力や聞く力を自然と向上させることができます。チャンツを通じて、英語学習がもっと楽しく、効果的になることでしょう。
フォニックスを有効活用できる時期と目的
学習テーマ | 年齢 | 目的 | 内容 |
---|---|---|---|
音と文字の関連付け | 3-5歳 | 各アルファベットがどのような音を表すのかを学び、基礎を築く | 各アルファベットがどのような音を表すのかを明確に学びます。この基本をしっかりと理解することが、効果的な発音練習と読み書きの土台となります。 |
単語の分解 | 4-6歳 | 単語を個々の音に分解し、正確に発音し、読み書きの基礎を築く | 学習する単語を個々の音に分解し、それぞれの音を正確に発音する練習をします。また、音を文字に書き起こす練習も行います。これにより、単語を正しく読み解き、書く能力が向上します。 |
連続音の練習 | 5-7歳 | 複数の音が連なる単語やフレーズの音のつながりをスムーズに発音し、読み書きの流暢さを向上させる | 複数の音が連なる単語やフレーズで練習を行うことで、音のつながりをスムーズに発音できるようになります。特に子音と母音の組み合わせや、ブレンド(融合音)の練習が重要です。また、連続音を含む単語やフレーズの読み書きも練習します。 |
聞き取りと発音の一致 | 5-7歳 | 聞き取り能力と発音の正確性、読み書き能力を向上させる | 聞いた音を文字で表し、その逆も実践することで、聞き取り能力と発音の正確性が同時に向上します。さらに、聞き取った内容を正確に書き写す練習も行います。 |
- まず、3-5歳の段階では、音と文字の関連付けを学びます。この時期のフォニックス学習でアルファベットとその音の関係を理解することが重要です。基礎をしっかりと身につけることで、後の発音や読み書きの学習がスムーズに進みます。
- 次に、4-6歳の段階では、単語を個々の音に分解し、正確に発音する練習をします。また、音を文字に書き起こす練習も行います。これにより、単語の構造がわかり、正しい発音と読み書きの基礎が身につきます。
- そして、5-7歳の段階では、連続音の練習を行います。複数の音が連なる単語やフレーズが発音できるようになることが目的です。特に、子音と母音の組み合わせやブレンド(融合音)の練習が重要です。また、連続音を含む単語やフレーズの読み書き練習もこの時期からはじめます。
このようにフォニックスを使った発音と読み書き学習は、お子さんの年齢やレベルにあった方法を取り入れ、活用することで英語能力を段階的に育てていくことができます。
わが子の英語の学習段階に当てはめて、方法を考えればいいんだね!
【実践】子供の英語学習に、チャンツとフォニックスを活用!
前章では、英語学習にチャンツとフォニックスの活用が有効になるポイントを中心にお伝えしました。
実際の英語学習では、チャンツとフォニックスを組み合わせて活用する例もあるよ!
二つの相乗効果で、子供たちは英語のリズム・発音・構造を楽しみながら自然に学べることが期待されますね!
ここでは、それぞれの方法を用いた具体的な英語学習について紹介します。
チャンツを実際の英語学習で活用!具体例
チャンツを使った発音練習
チャンツを使った発音の練習は、子どもたちが自然で流れるような英語の発音を身につけるのにとても効果的です。ここでは、楽しみながら効果的に発音を学べる具体例を紹介します。
- お子さんのレベルに合うチャンツを選ぼう:
子どもの興味や学習レベルに合ったチャンツを選びましょう。
例えば、「♪Head, Shoulders, Knees, and Toes」などの簡単でリズミカルなチャンツは、初めての子どもにもぴったりです。 - チャンツを何度も聞いておぼえよう:
チャンツを何度も聞くことで、リズムと発音を理解します。
「♪Head, Shoulders, Knees, and Toes」を繰り返し聞かせます。正しい発音を耳で覚えることが大切です。 - チャンツを繰り返し声に出してみよう:
チャンツを繰り返し言ってみましょう。
「♪Head, Shoulders, Knees, and Toes」を、親子で一緒に歌ってみましょう。声に出すことで、言葉のリズムが体に馴染み、自然な発音が身につきます。
家庭でも出来る。チャンツを使って手軽にレッスン!
家庭で英語を教えたい。そんな時にチャンツを取り入れることで、子供にとって英語がより身近に、楽しくなるでしょう。
ここでは、家庭で簡単に取り入れられるゲームや活動を紹介します。
動物に関する簡単なフレーズを使ったチャンツを作ります。例えば、
「I see a cat, sitting on a mat, it looks at me, with a smile so pretty」
というリズミカルなチャンツです。これに動物のぬいぐるみや絵を使いながらフレーズを言うと、子供たちは具体的なイメージと一緒に楽しく言語を学べます。
日常生活の行動をテーマにしたチャンツも効果的です。例えば、
「We wash our hands, we eat our food, we clean our room, and we feel good!」
生活の中で必要なフレーズがこんな風にさらっと鼻歌のように歌えたら、日常のルーティンも楽しくなりそうですね!英語のフレーズと日常生活が結びつき、より学習効率も上がります。
これらのチャンツ活動は、子供たちの言語能力だけでなく、記憶力やリズム感も育ててくれます。
フォニックスを実際の英語学習で活用!具体例
フォニックスを使った指導法は、子供たちが英語の正しい発音を身につけるだけでなく、読み書きのスキルを伸ばすのにも非常に効果的です。ここでは、フォニックスを使った具体的な発音と読み書きの方法、そして家庭でできる遊びやゲームを紹介します。
フォニックスで英語の基礎を学ぼう
まずは英語の各文字がどんな音を出すのかを理解することから始めましょう。アルファベットカードを使って、一つ一つの文字とその音を結びつける練習をします。たとえば、「Aはア、Bはブ」といった感じです。これにより、子供たちは文字と音の関連性を自然に覚えられます。
音の組み合わせを教える
次に、個々の音だけでなく、音が組み合わさってできる単語を教えます。
「cat」という単語の「c」、「a」、「t」の音を個別に教えた後、これらを組み合わせて「cat」という単語を読ませる練習をします。簡単な単語から始め、少しずつ難しい単語に挑戦していくと、子供たちの自信もつきます。
繰り返しと強調
正しい発音や読み書きを身につけるには、繰り返し練習することが大切です。特に、子供たちが間違えやすい音に焦点を当てて、何度も練習します。
「th」や「r」の音は多くの子供が苦手なので、これらを重点的に練習するとよいでしょう。また、よく使う単語の書き取り練習も繰り返し行います。
ゲームや歌を取り入れよう
学んだ音を使って歌ったり、ゲームをすることで、成功体験を積み重ねたり、発音練習や読み書きがより楽しくなります。
家庭でも出来る。フォニックスを使って手軽にレッスン!
アルファベットカードを使って、カードを引いたらその文字の音を言います。
たとえば、Bのカードを引いたら「ブ」と発音します。このゲームは、文字と音の結びつきを強化するのに役立ちます。
フォニックスの音を取り入れた歌を歌います。
たとえば、「♪The A says /æ/ like in apple」とリズムに乗せて覚えます。歌を通じて、音と文字の関連を自然に学ぶことができます。
子供たちにアルファベットカードを使って単語を作ってもらいましょう。
たとえば、C、A、Tのカードを並べて「cat」など…単語の構成を理解し、書き取りの練習にもなります。
音と単語を一致させるクイズをします。
たとえば、「b」は「ball」、「d」は「dog」のように、音を聞いてそれに合った単語を選ばせます。このクイズは、音と文字の結びつきを強化し、語彙力も増やします。
絵本を読みながらフォニックスの音に注目します。
親子で一緒に音読することで、正しい発音と読み方を身につけます。また、絵本の内容や関連する単語を書く練習をしてみるのも良いでしょう。
楽しく学べるツールが見つかれば、子供たちの英語力はどんどん伸びていくでしょう。
まとめ
チャンツとフォニックスの違いについてご紹介しましたが、どちらもお子さんの英語学習にとても効果的です。それぞれ異なるアプローチがあり、年齢や学習目的に応じて使い分けることが大切です。
チャンツの魅力
チャンツは、リズムや音の連続性を通じて英語の流れや発音を自然に学べる方法です。特に幼児期のお子さんにとって、楽しくリズムに乗りながら学べるので、英語に対する抵抗感が少なくなります。例えば、音楽に合わせて体を動かしながら英語のフレーズを繰り返すことで、自然と英語のリズムが身につきます。
フォニックスの重要性
一方、フォニックスは発音と文字の関係を学ぶことで、読み書きの基礎を固める方法です。アルファベットの音と形を結びつけることで、お子さんは新しい単語の発音やスペルを推測できるようになります。これは、将来的に本を読んだり、文章を書いたりする際に非常に役立ちます。
お子さんの英語学習を支えるために
お子さんの英語学習を支えるために、チャンツとフォニックスの両方をバランスよく取り入れることが重要です。たとえば、週の前半はチャンツを楽しみ、週の後半はフォニックスに集中するなど、年齢・レベル・生活パターンを総合的に考えて柔軟にスケジュールを組むことができるのも、チャンツやフォニックスの良いところ。
保護者の皆さまへ
お子さんの英語教育は長い道のりです。しかし、楽しみながら学べる環境を整えることで、子どもたちは自然と英語に親しみ、効果的に成長していきます。家庭でのサポートが、お子さんの学習意欲を高め、成果を上げる鍵となります。ぜひ、毎日の学習を楽しく、そして継続的に続けていきましょう。心から応援しています!