はじめに
そもそもフォニックスとは?フォニックスを学習するメリット
- フォニックスとは、英語の音と文字のルールを教える学習法
- 英語を母国語とする子どもたちが最初に教わる学習
- アルファベット26文字を使って英単語が読めるようになる
- ネイティブのように滑らかに発音できるようになる
フォニックスを活用すれば、子どもは英語の発音やリズム感を自然に身につけられます。歌やリズムを抜きにしてフォニックスを覚えるのは逆に難しく効率的ではありません。
そこで今回は、フォニックスを学ぶ際に「歌」を取り入れるメリットやフォニックスを教える際のポイント、おすすめや人気のYouTube動画&DVDを紹介します。歌やリズムを使いながら子どもに自然と英語音に親しませましょう。
フォニックスについて詳しく知りたい方へ!
フォニックスを徹底解説!初めて~応用まで一気に学習。
フォニックスを歌で覚えるとは?
フォニックスを教える場合、たとえばA-a-appleのようにリズムにのって覚えさせる場合が多いでしょう。
多く用いられるのが、アルファベット26字にそれぞれA(大文字:文字の名前エイ)、a(小文字:文字の音エア)、apple(最初の文字にa の音がある英単語)のように3つの要素を盛り込んで唱えるパターンです。
会話にあるように、インプットが充分に満たされると、たとえば先生やママから「U」のフラッシュカードを見せられただけで「ユー-ア-アンブレラ(U-u-umbrella)」とつながることでしょう。
つまり、フォニックスを歌やリズムに乗せて覚えるのは、子どもにとって頭に残りやすく効率的に文字と音の関係を学ぶことができるのです。
では、次にフォニックスソングの効果をお伝えします。
フォニックスを歌で覚えるメリット
前述にあるようにフォニックスを歌で覚えるのは、英語の音と文字の関係性を理解しやすくする良さがあります。
そのほかのメリットも含めると下記の3点が挙げられるでしょう。
- 歌やリズムは子どもが受け入れやすい
- 音に親しみながら文字を覚えられる
- 基本を身につければ応用しやすい
この3点について順に解説します。
歌やリズムは子どもが受け入れやすい
フォニックスに歌やリズムを取り入れるのは、子どもが抵抗感なく英語の音や文字を覚えられるためです。
フォニックスの覚え方の一つとして、たとえA-a-appleのように連ねて覚えさせたい場合、次のような教え方はどうでしょうか?
たとえば、小さい子どもを椅子に座らせて「これはAエイといいます、Aには音があって、それはa。音はエとアの中間の音で‥‥」といったように教える方法です。
子どもは次々と言葉を並べられても、その一つ一つを理解することは難しく、話の途中で集中力が切れてしまうでしょう。
しかし、歌やリズムに乗って覚えるのは大好き!。最初は意味がわからなくてもフォニックスをくり返し練習するうちに「あ、aはエアのような音なんだ」とわかってきます。
音に親しみながら覚えられる
フォニックスの音やリズムに充分に親しむのは、自然とインプット量を増やすのに適しています。インプット量が増えれば「理解」しやすくなり、学習を定着させられます。
ここで「聴覚記憶」について少し解説しましょう。
聴覚記憶とは、簡単にいえば「耳から入ってくる情報を記憶すること」です。同じ内容を入力するにも、目に入る「視覚記憶」では、文字や言葉を目にすることになり、左脳的な刺激が多い記憶の仕方といえます。
「聴覚記憶」は耳から入る音が刺激となり、右脳を働かせる記憶といえるでしょう。右脳で得た音は左脳に移って変換し直されるため、脳の発達が著しい乳幼児期に「聴覚記憶」を育てるのはとても重要です。
フォニックスを歌のように聞いたり唱えたりした方が子どもが理解りやすいのは、「聴覚木記憶」と関連しているのです。
基本を身につければ応用しやすい
!基本を身につけるために何が必要かといえば、やはり「継続」でしょう。「継続は力なり」といわれるように、くり返して刺激を与え続けることで脳が活性化し、理解を確実なものにします。
小さな子どもが聴覚記憶をフル稼働させながら、くり返して聴いたり唱えたりしやすい「歌」を口ずさめば、学びたい内容をしっかり身につけられます。
これにも、脳の働きが関連しているといえるでしょう。脳はくり返しインプットされる情報を「これは大切だ!」と判断します。
生後間もないころから多くの人に声をかけてもらった子どもの方が、語彙力や言語感覚が発達しやすいといわれるのもこのためです。
何度もインプットされることで理解度が高まり、”確固たる記憶力”となるでしょう。これが基礎力で、基礎力が身についていれば、違う出来事や言葉に出あっても「基本的な記憶をたどってイメージする力」を発揮します。
基本的なフォニックスが身についてくると、子どもは教わらない単語を読もうとするかもしれません。そのなかで「あれ?aなのに、この発音は違うの?!」とAmericaのAを見て気づく子どももいるでしょう。
こうした気づきも基礎力が身についているからこそ生まれるものだといえます。
フォニックスを歌で教える場合の流れ
ここからは、フォニックスを歌で教える場合に、どのような流れで進めるのがよいのか解説します。
最初にお伝えすれば、次のとおりになります。
- まずは音楽やリズムに慣れる
- 一つ一つの発音の仕方を覚える
- 2つ以上の文字の音を覚える
- 音楽に合わせて”歌う”ようにくり返す
この流れで順番に解説します。
まずは音楽やリズムに慣れる
基本的に子どもは歌が大好きです。ただ、なかには音楽やリズムに合わせて体を動かすのが苦手な子どももいるでしょう。そうした子どもにはまず、音やリズムに充分に親しませることが重要です。
このためには、初めから「A-a-apple、B-b-boyと唱えなさい」といったりフォニックスの動画を見せて真似をさせたりしても逆効果となります。
手拍子やステップなどの動作を入れてもいいですよ。その方がタイミングがとりやすい子どもいますから♪
一つ一つの発音の仕方を覚える
フォニックスの歌に親しませる間に、発音の仕方について丁寧に教える時間を設定しましょう。後ほど紹介しますが、たとえばこちらの動画が参考になります。
フォニックスの種類によって、アルファベット順に親しませるものと、特定の文字からスタートするものがあります。
ここで、ジョリーフォニックスの最初の文字であるsを挙げて簡単に説明すると…発音の仕方も歯や舌の位置、息の出し方などを丁寧に教えます。「sssss(ススススス)〜のように蛇が通っていくよ」といった言葉でイメージをもたせることもおこないます。
先生やママが子どもに教える際は「イメージをもてるように」「音やリズムに合わせて」教えると子どもは理解しやすくなるでしょう。このように五感を意識した教授法は、子どもにフォニックスの楽しさを感じさせるうえで有効です。
2つ以上の文字の音を覚える
最初は1音のフォニックスを丁寧に教えます、ただ!英語は26文字を使って42種類の音を作る言語であり、2つ以上の文字の組み合わせで生まれる音を教える必要があります。
たとえばheadのeaですが、こちらは「E-e-egg」のe(エ)と同じ音となります。つまりaは「エア」でも「ア」でもなくサイレント。
1文字1音以外の仕組みを少しずつ紹介し、焦らず教えていきましょう。これらは例外バージョンとして結構たくさんあるのですが、最初からしっかり覚え込ませようとすると、子どもは「難しい」「わからない」といって途中で投げ出してしまいます。
まずは、アルファベット26文字の基本的な音に充分親しませると、例外の音に出会った場合に「あれ、○○とは違うんだね」「○○の発音を残しているね」のように子どもなりに気づくでしょう。
子どもの気づきを大切にしながらフォニックスを教えると子どものモチベーションも保てます。
音楽に合わせて”歌う”ようにくり返す
音やリズムを感じ取ったり体をスイングさせたりするのが好きな子どもは、早速フォニックスを楽しみ始めると思います。リズムにのって表現するのが苦手な子どもであっても、その子なりに楽しめていればOK!と考えましょう。
とにかく子どもがくり返して”歌う”ようになれば、フォニックスを身につけられます。まずは暗唱してしまうまで何度も練習させましょう。
このときに一日で覚え込ませようとすれば子どもの負担感を大きくしてしまいます。少しずつ毎日おこない「いつのまにか覚えちゃった」となるのがベストです。
親は決して焦らず「まずは一緒に歌おう!」といった姿勢でいることが大切です。
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では次の章からフォニックスを歌いながら覚える場合に活用しやすい動画や教材を紹介します。
フォニックスを歌で覚える際に使える動画や教材
フォニックスを身につける場合に便利な動画や教材の紹介をします。
ほかにも数多くのフォニックス動画や教材があります。紹介する動画を参考にして子どもの興味や特性に合わせたものを選ぶようにしましょう。また、子どもは飽きやすいため、バリエーションをもたせたり、違うものを与えたりするのも効果的です。
なお、今回紹介する動画やDVDのフォニックスソングには、一般的なフォニックスの”リズム”ではないものもあります。すでにご自宅でフォニックスを始めている親子にとっても新鮮に感じられるでしょう。
フォニックスを歌で覚えられる動画
ここでは、YouTubeから4つのフォニックス動画を紹介します。なおチャンネルの登録者は2023年3月の数字です。
Phonics Song with TWO Words – A For Apple –
チャンネル | ChuChu TV Studios |
登録者 | 6310万人 |
特徴 | アルファベットごとにフォニックス発音と2単語を学べる |
フォニックスソングとしても人気のある動画です。ちょっと短調で渋い音楽なのですが…。意外に耳に残るサウンドで子どもが覚えやすい構成となっています。
A for Apple, A for Antのように「リンゴのA、アリのA」のように紹介してから、音を「 アッアッアッ, アッアッアッ」のように教えてくれます。
ABC Phonics Song
チャンネル | CoCoMelon Nursery Rhymes |
登録者 | 1.55億人 |
特徴 | 比較的ゆったりとした音楽/ストーリー性があり楽しみながら単語探し |
CoCoMelonは、世界中の子どもたちが視聴しているといわれる幼児対象の英語学習チャンネルです。フォニックスのほか、子どもの好きな歌がたくさん紹介されています。
こちらのフォニックス動画は、フォニックスの発音をABC順に探していく流れで作られています。何が出てくるのか楽しみながら覚えられます。
Phonics Song
チャンネル | KidsTV123 |
登録者 | 451万人 |
特徴 | アルファベットフォニックス/シンプルでわかりいやすい |
こちらは、フォニックスに焦点をあてた動画になります。歌の途中で「文字の名前はエイビースィー」「文字の音はア・ブ・ク」のように流れます。
ほかにPhonics Song2やABCソングなどにも、多様な音楽やリズムで文字の音を教えてくれます。子どもの感覚や好みに合う音楽を見つけやすいため、KidsTV123 チャンネルを一度チェックしてみてくださいね。
Fun with Phonics
チャンネル | ピンキッツ・ベイビーシャーク (Pinkfong Baby shark) |
登録者 | 238万人 |
特徴 | ノリノリのサウンドでフォニックス/多くの単語を覚えられる |
比較的テンポの速いフォニックスソングとなります。最初に「Fun with Phonics!(フォニックスを楽しもう!)」といった言葉がくり返し登場し、文字と音の違いを伝えるフレーズが流れます。
「A!aaaaaaa、 alligator、 ant、 apple、 airplane」といった具合に、リズミカルに4語のaがつく単語が列挙されます。
どちらかといえば、少し慣れてきた子どもに合うフォニックスといえるでしょう。小学生ももちろん楽しめます。
それでは、続いてフォニックスを歌で覚えられるDVDを紹介します。
フォニックスを歌で覚えられる教材
ここでは教材として、フォニックスDVDを紹介します。YouTube動画と同じようにフォニックスの概要や子どもが親しめる音楽を取り入れた構成になっています。
Pinkfong Fun Phonics for Kids DVD
収録時間 | 65分 |
特徴 | フォニックスにフォーカスした教材/アニメーションと歌で構成 |
レビューのなかには、3歳のお子さんが充分に楽しめる内容とという紹介文がありました。「なんとなく口ずさんでいるうちに、きれいな発音ができるようになった」といいます。
アニメーションと歌で構成されており、0歳から小学生まで幅広く楽しめる教材です。絵本を見ているようにアルファベットや歌詞なども自然に記憶できるため、幼児期のフォニックス教材に最適といえるでしょう。
DVDでフォニックス (1) たいそうでフォニックス!
収録時間 | 33分 |
特徴 | フォニックスにフォーカスしたシリーズDVD/歌って踊って覚えられる |
こちらはフォニックスに特化したシリーズで⑴のほか、⑵マジックでフォニックス⑶マナーでフォニックス⑷ドライブでフォニックスがあります。
歌って踊って楽しく覚えられ、またフォニックスの意味についても子どもなりに理解できるとか。「子どもが気に入ってくり返して歌っている」といったコメントもあります。こちらもおすすめの教材といえるでしょう。
フォニックスチャンツDVD
収録時間 | 33分 |
特徴 | フォニックスルールをまるごと覚えられる歌とチャンツが満載 |
こちらは日本に初めてフォニックス学習を導入した松香洋子氏監修のDVDです。フォニックスの導入や復習に最適なDVDといえます。母音と子音が色分けされているため、英語特有の音理解に効果を発揮するでしょう。
最初は興味をもたない子どもであっても、知らぬ間に口ずさむようになります。アルファベット文字以外のeeなどの発音も覚えられ、フォニックスを総合的に身につけられる教材といえるでしょう。
フォニックスを覚えるには継続が大切
先ほどの会話にあるように、いくら良質の動画やDVDがあったとしても、毎日継続して練習していかなければ、身につきません。
フォニックスだけやっていれば良いといいわけでもなく…ただ、「まずはフォニックス!」と思って毎日5分でもいいので続けていると、英語の発音だけでなくイントネーションのつけ方やリスニング力も自然に向上するでしょう。
継続をめざす場合、どのような点に注意すればよいかといえば、下記の3点になります。
- フォニックスをやる時間を決めておく
- 親が急かしたり焦ったりしない
- 日常生活でも意識してみる
3点について簡単に説明します。
フォニックスをやる時間を決めておく
自然な感じで学べるといいのですが、そう思うと続けてやるのが難しくなるでしょう。ある程度「この時間にやる!」と決めておいた方が、継続しやすいと思います。
たとえば、着替えや歯磨きの時間、おやつタイム、幼稚園などの送迎時などを使ってみましょう。子どもの生活リズムを乱すほどの時間ではないため、日常生活に入れ込みやすいと思います。
親が急かしたり焦ったりしない
「親が急かしたり焦ったりするのはNG!」というは、フォニックスだけではありません。なんでもそうですよね。親が急かしたり焦ったりすると子どもはときにパニックになります。
心も耳も全部ふさいでしまうことになり、これではせっかくのフォニックスも覚えられないでしょう。
親が焦って「もっとたくさん聴きなさい!」「なぜ覚えられないの?」と言ってしまっては、子どものやる気を下げてしまいます。
インプット量が増えれば子どもは少しずつ覚えて声を出すようになります。それまではゆったりとした気持ちで子どもの学習をサポートしましょう。
日常生活でも意識してみる
日常生活でも意識してみるとは、習ったフォニックスを生活と関連づけることを指します。子どもがフォニックスを覚えてきたところで始めてみましょう。
A-a-apple以外のaを探してみよう!といいながら、家のなかにあるものや図鑑、絵本などから見つけ出してみるイメージです。
なかには、異なる単語を引っ張ってくるかもしれませんね。この場合は「違うでしょ」とはいわず、「あれ?これはちょっと違うみたいね。」といって、一緒にどんなつづり、音のつながりになるのか確認してみましょう。
ミライコイングリッシュで、英語学習の継続がカンタンに!
ミライコイングリッシュBOXには、フォニックスをふんだんに取り入れたオリジナルソングも多数収録されています。
弊社ミライコイングリッシュは、5年間の開発期間を経て開発された、幼児向け英語教材です。250本以上の楽しい教育シナリオがDVDに収録されており、NHKラジオで「基礎英語」の講師を担当していた田中敦英先生が監修を行っています。
毎日のフォニックス学習にピッタリな理由。
- 『耳で覚える』ことにこだわった、全編オリジナルソング
- 子どもが飽きない仕掛けだらけ。100回以上の視聴テストをクリアした全編オリジナル映像
- 子どもが英語を好きになり自然と学べる環境が『毎日30分見るだけ』!
フォニックスのルールをふんだんに応用した全編オリジナルのコンテンツをお届けする事には、製作段階からのこだわりがあります。
日本の子どもにとって心地よく・覚えやすく・歌いやすい・そしてフォニックスのエッセンスをふんだんに取り入れ、『どんな家庭でも英語学習ができる』ことを目的として、一般的な英語教材よりも安価でお届けすることにもこだわりました。
今なら本編映像よりの抜粋した23分のDVDを申し込みのみ・無料で配布していますので、是非ご覧になって頂き、お子さんの英語学習の一助となれましたら幸いです。
まとめ
今回は、フォニックスを歌で覚える良さやその方法について紹介しました。また、YouTube動画やDVDもお伝えしましたので、よろしければ参考にしてみてください。
フォニックスを歌で覚えるメリットとして、下記の3点を挙げました。
- 歌やリズムは子どもが受け入れやすい
- 音に親しみながら文字を覚えられる
- 基本を身につければ応用しやすい
これらは子どもの聴覚記憶と関連しています。幼児期から音やリズムに親しませると右脳と左脳がつながり将来的な理解力の向上につながるといわれます。
フォニックスを歌と掛け合わせて覚えると、きっと子どもはどんどん吸収して口ずさむようになるでしょう。ただ、口ずさむまでの時間は子どもの特性によります。
親はあまり焦らず、一緒にフォニックスの動画やDVDを楽しむ姿勢でいることが大切です。ぜひ、今回の記事を参考に、フォニックスをたくさんインプットしていきましょう。