正しい日本語訳を付けてあげないと不安?
この記事を読んでおられるママさん、パパさんには、我が子を英語ペラペラの天才キッズに育てたい!という意識の高い人が多いはずなので…。今回は、ちょっぴりレベルの高いお話。
なんとなく英語が得意になってくれれば、それでいい…、という次元を少しだけ飛び越え、完全なる「英語脳」を作るにはどうすればいいか、という内容になってきます。
興味深いと感じた人は是非、目を通していってくださいね!
子供に英語を教える時、全ての英語にちゃんと日本語訳を付けて教えてあげた方がいいのでは?そうしないと、正しい意味を理解できないのでは?なんて不安になってしまう人もいるかもしれませんね。しかし、実は小さい子であればあるほど、英語は英語のまま教えてあげた方がいいんです。
日本語を完璧にマスターし終わった後で、英語の学習を始める場合、少しでもわからないことがあると、どうしてもすぐに意味を調べたくなってしまいますよね?
ちゃんと確認をしないと不安ですし、わからないままで先に進むのって、なんとなく横着しているような気分にもなってしまうでしょう。
ただ、幼い子が英語と日本語を同時期にマスターしていくのであれば、いちいち日本語訳は付けない方がむしろいいんです。英語は英語で理解する方が、内容がスッと頭に入っていくんですよ!
自分自身が日本語を覚えた時のことを思い出してください。歩くってどういうこと?走るってどういうこと?にんじんってなあに?りんごってなあに?と、何かわからない言葉が出てきた時、それをわかりやすく説明してくれる他の言語って、何かあったでしょうか?
日本語の意味がわからない時も、全部日本語で説明を受けていたはずですよね?そうなんです!だから、英語の意味がわからない時も、いちいち日本語を間に挟む必要はなく、本当は英語で全部を理解することが可能なんです。
英語を英語で理解するってどういうこと?
自然とその言葉を覚えられるようになるの。
動作や行動なども合わせて英語を教えると、
日本語を覚える時と同じく
英語を覚えるペースも早いのよ!
英語を英語で理解するためのコツは、まず何度も同じフレーズを口にすること。意味を理解しようとする前に、まずはその音の響きを覚えてしまえばいいんです。
そして次のステップは、そのフレーズが使われている「状況」を合わせて目にすること。
たとえば、「Oh my God!!」という言葉の意味を、日本語訳で覚えようとすると、ちょっとややこしくなってしまうと思いませんか?直訳すると「あぁ、神様…!」という意味になりますが、日本人は、そんなフレーズはあまり使わないでしょう。どちらかというと「ヤバーイ!」「最悪!」「なんて日だ!」の方が「Oh my God!!」の雰囲気に近いはず。
このように、間に日本語を挟んでしまうと、余計な頭を使ってしまうことになるので「Oh My God!!」は「Oh my God!!」として覚えた方がいいのです。たとえば、男の子が花瓶を割ってしまい、頭を抱えているようなシチュエーションで「Oh my God!!」と叫んでいたら、仮に日本語訳がなかったとしても、状況から「Oh my God!!」の意味をなんとなく理解できるでしょう。
子供と一緒に英会話を学習していたら、「carrots」ってなあに?と、シンプルに単語の意味を尋ねられる機会だってあるはず。
そんな時にも「にんじんのことだよ」と、すぐに日本語訳で教えてしまうよりは、実際ににんじんの写真やイラストを見せて「This is a carrot.」と説明してあげるのが理想的。
こうすることによって、日本語は母国語だけれど、英語は異国語、という明確な区別をしてしまうことなく、英語も自分の言語として親しみを感じていけるようになるのです。
何か動作をしながら動詞を覚える
という習慣を続ければ、
英語を覚えるよりも面白いわよ!
翻訳癖は、繰り返していると習慣のようになってしまい、結局ガチガチの日本語脳が出来上がってしまいますので、可能そうであれば「英語は英語で理解する」ことを徹底していってください。身近なものを指差しながら名詞を覚える、動作をしながら動詞を覚えるというように。「そんなの大変…!」と思うかもしれませんが、慣れてくれば、これはこれで楽しいものです。
英語を日本語に訳すクセが英語学習の大きな妨げになっている!
2020年度からようやく、小学校でも英語教育が必須化されましたね。でも、言語学習能力は9歳までが黄金期といわれています。この年齢を過ぎると、母国語ではない言語を学ぶ能力が落ちてくるということ。小学校で英語教育が始まるのは、言語学習能力が落ち始める時期。ほんとうは、もっと前に始めたほうがいいのです。
日本語脳ができあがってから英語を学び始めると、スピーキングやリスニングの力を伸ばすには相当な努力が必要になります。それは、日本語で考えるクセがついてしまっているため、英語の音を聞いたまま理解するのがむずかしくなってくるからです。
英語のフレーズを聞いたときに「これは日本語に訳すとどういう意味だっけ?」「この単語はなんだっけ?」と、英語を自分の頭の中にある日本語に変換しようとしてしまいます。これが英語学習の大きな妨げになってしまっています。
コミュニケーションは生ものですから、フレーズを聞いたらすぐに反応することでスムーズなコミュニケーションが成立します。
漫才がいい例です。一人が言ったことに対してもう一人が間髪入れずに絶妙なツッコミを入れると、どっと笑いが起きますね。ツッコミがワンテンポずれたら、命取りです。
日本語に訳すクセがつくと、耳で聞いた英語を頭の中で日本語に翻訳してから、それに対する日本語の答えを考えてそれをまた英語に訳して口に出す・・・というように、まどろっくしくなってしまいます。そんなことをしていたらコミュニケーションが成り立ちませんよね。日本語に訳すクセがあると、いつまでたっても英語が上達しないんです。
せっかく幼い時期に英語に触れているのですから、わざわざ英語を日本語に訳すクセをつけるなんてもったいない!子どもには、英語は英語のまま理解してもらいましょう。
野菜や果物などの単語なら、appleがりんご、carrotがにんじん、というように英語と日本語が完全に一対一で対応していますが、これがフレーズになるとそうはいきません。先ほどお話ししたOh my God!もそうですが、フレーズは直訳しても意味が通じないことが多いので、状況に応じていちばんぴったりな日本語訳を選ぶことになります。
そうなると、一対一で訳を覚えることがいかに無意味か気づくはず。Oh my God!に限らず、どういうときに使うフレーズなのか?どんなことを伝えるフレーズなのか?をイメージを捉えることが、大事になってきます。
イメージを捉える、というのは、実は子どもが得意とすることでもあります。幼い子どもは、直感に頼って英語を学んでいきます。
単語の意味や文の対訳を暗記する勉強法で学生時代に苦労したお父さん、お母さんもいますよね。でも、それは幼い子どもの英語学習法とはまったく別ものなのです。子どもの英語学習のやり方については基本的には教材や教室の先生にお任せして、「こういうふうに言葉を覚えていくんだなあ」とちょっと遠巻きに見るような距離感でもいいかもしれません。
難しそうなら無理はしないことも大切
勉強してみよう!
できそう!
ただ、「どうしても無理…!」と感じてしまったら、無理をする必要はありません。
「◯◯しなければ」とか「◯◯であるべき」という思考が勝ってしまうと、途端に英語学習は楽しいものから、窮屈で憂鬱なものへと変化していってしまいます。小さいお子さんと一緒に英語をマスターしていくのであれば、それだけは避けたいこと。
「英語は英語で理解できた方がいい」という基礎知識を持っておくのは大事なことですが、「何がなんでもそれを守らなければいけない」と肩肘を張ってしまわないようにしてください。
「キャロットはにんじんのことだよ」とストレートに教えてしまった方が、子供が瞬時に理解できて快適そう!その方がコミュニケーションがスムーズ!と感じたのであれば、そちらのルートで英語学習を頑張っていくのだって大いにアリです。
子供が「英語を英語で理解する」ためには、ある程度、英語の得意な大人が傍にいる必要があるでしょう。英語は学校を卒業して以来全くやっていない!簡単な挨拶程度ならできるけれど、外国人に道を尋ねられたらドキドキしてしまう!そんな大人が、我が子の英語学習を、全て英語で見てあげようとすると、それは大きなストレスとなってしまうかもしれません。
「できそうだったらやってみる」けれど、「できない場合は無理をしない」スタンスで、マイペースに頑張ってみてくださいね。
このブログでも度々お伝えしていますが、英語を上達させる上で、何よりも大事なのは「継続」することなんです。たとえ、ちょっぴり効率の悪い学習方法だったとしても、コツコツ1年、2年、3年…と続けていったら、それはとんでもない力となります。
何よりも大切なのは、英語を好きでいること。英語学習を楽しいと思えること。それを最優先に考える時、どんな学習法を選ぶべきかが自ずと見えてくるでしょう。
ミライコイングリッシュは、自宅で気軽に楽しく本格的な英語学習をしたい!と考えている親子さんにオススメですよ!英会話教室に通うよりもリーズナブルですし、我流で動画を観て学習するよりも、体系立った英語をマスターすることができて、とてもお得です。親子がもっと仲良くなれるキッカケにもなるかもしれませんので、まだ始めていない人は是非、この機会にスタートさせてみてくださいね!
まとめ
- 英語を英語で理解できるようになるには翻訳癖はない方がいい
- 英語の習得が早い幼児期は、絵や写真、動作を見せながら英語を教えると、英単語と物事を頭に結びつけて覚えてくれる。
この記事でお伝えしてきたことを、最後にもう一度まとめていきます。
英語を学習する時、意味をいちいち日本語に直して覚えていると「翻訳癖」がついてしまい、これだと英語をマスターするのに「遠回り」をすることになってしまいます。
小さい頃、日本語を日本語で覚えた時のように、英語は英語で理解する方が小さい子にとっては特にスムーズです。日本語から先にマスターした大人からすると、いちいち日本語の意味を添えてあげないと不安になってしまうかもしれませんが、それよりは単語やフレーズが登場する「状況」を明確にし、繰り返し口にすることで慣れるように覚えていった方が早いです。
とはいえ…、英語が苦手な大人からすると、ちょっぴりハードルが高い学習法のように感じられるかもしれませんので、くれぐれも無理はしないでくださいね。マイペースに英語学習を継続していってください!