幼児英語の疑問解消コンテンツ

子供にどうやって英語を教える?

小学校で英語が教科になったことで、以前にも増して子供への英語教育への関心は高まっています。英語教室などに行かせることを考える方もいらっしゃるでしょうし、家で教えたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
書店に行くと、たくさんの子供向けの英語のワークが並んでいます。1冊買って、勉強させれば、覚えられるだろう、などと考えているお父さん、お母さん、その考え方は危険です。
お子さんに英語を教えるときに一番大切なのは、「英語って楽しい」と感じさせることです。おうちで、お子さんが楽しみながら英語を学べる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

英語のワークから始めるのが危険な理由

平仮名や数字を市販のワークで勉強させたという方も多いかもしれません。
繰り返し書いて覚えるという方法は、アナログで古臭いように思う方も多いでしょうが、一番確かな練習方法だと思います。

でも、平仮名練習をする前に、お子さんはたくさん言葉をしゃべっていましたよね。子供たちが言葉を習得する過程を考えてみましょう。

生まれた時から、周りの大人たちに話しかけられたり、声をかけられたりしてきました。赤ちゃん自身は話せなくても、耳で聞いてたくさんの言葉が赤ちゃんの中に蓄積されていきます。そして、だんだん言葉が単語で出るようになり、周りの人とのコミュニケーションを通して、会話ができるようになっていきます。その後、文字に興味を持ち、読める平仮名が増えてくる頃に平仮名のワークを与えたのではないでしょうか。

つまり、お子さんは、聞く、話す、読む、書くという順序で日本語を学んできたのです。日本語だけでなく、英語も同じようにいきなり書く練習をするのではなく、聞く、話す、読む、書くという順序で学ばせましょう。
お子さんがすでに幼稚園や保育園、学校などで英語に親しんでいて、「最近アルファベットに興味を持ってきた」という段階のお子さんや、「学校の英語の時間に単語が読めなくて面白くないといっている」という段階のお子さんでしたら、「書く」ことを中心に進めていっても構いません。それでも、親世代が学生時代にさせられていたように、苦行のように練習させるのではなく、楽しく覚えさせるということが大切です。

英語の動画や音声にたくさん触れさせよう


まずは、「聞く」段階です。映像や歌などを見せたり聞かせたりして、英語に親しむことから始めましょう。

ママ
ママ
吹き替えなしの英語のアニメを見せるといいのかなあ?
ママ友
ママ友
知っているアニメだったら、喜ぶかもしれないね。でも初めは、歌のCDや動画など、短いもののほうがいいよ。うちの子は、Eテレの英語番組も喜んで見ていたよ。日本語で説明もあるから、まねをしながら楽しんでいたよ。

見せっぱなし、聞かせっぱなしではなく、一緒に楽しむことが大切

DVDやYouTubeなどで、子供向けの英語の歌をお子さんと一緒に見ましょう。歌の動画では、歌に合わせてキャラクターが動いたり、歌に登場する物が出てきたりするので、歌の内容がなんとなく理解できます。お子さんが自分から一緒に歌うかもしれません。パパやママが歌に合わせて口ずさんでいたら、まねをして一緒に歌うかもしれません。強制的に歌わせなくても大丈夫です。楽しい雰囲気作りが大切です。歌とダンスの動画の場合は、パパやママが笑顔で率先して歌ったり、体を動かしたりしましょう。楽しい雰囲気の中で、英語の音をたくさん聞かせることが最初の段階の目的です。

繰り返し視聴しよう

慣れてきたら、歌だけでなく単語中心の動画、さらに慣れてきたら簡単なアニメや絵本などの動画で英語に親しませてあげましょう。

1回視聴したら終わりではなく、繰り返し視聴することで、だんだん覚えていきます。あまり好きそうではないものは逆効果ですが、お気に入りの物は繰り返し視聴することで、耳に残ったフレーズが自然に口をついて出てくるようになります。

絵本の読み聞かせは、パパやママが読んであげるのが一番ですが、YouTubeでも読み聞かせ動画があるので、苦手な方は利用してみてください。
歌でも、お話でも、すべての英語を理解できなくてよいのです。けれども、お子さんに意味を聞かれたら、説明してあげましょう。

たくさんほめてあげよう

お子さんが自分から歌ったり、踊ったりできたら、すかさずほめてあげましょう。発音が変でも、直さなくて構いません。発音しようとしたことをほめてあげてください。全部歌えなくても、発音しやすいフレーズだけ歌っていても構いません。

逆に、発音の間違いを指摘したり、強制的に英語を発音させたりすると、英語が嫌いになってしまいます。嫌いになってしまうと、学ぶ意欲が失せてしまいます。
ちょっとしたことでも、たくさんほめてあげて、「英語って楽しい」と実感させてあげましょう。

ママ
ママ
ほめるって、難しいよね。すぐにダメ出ししちゃいそうな気がする。
ママ友
ママ友
難しく考えなくていいんだよ。赤ちゃんが初めて言葉を言えた時に『すごいねー!』とか言うでしょ。それと同じだよ。笑顔で“Excellent!”とか“Good!”とか言ってあげればいいんだよ。日本語でほめてあげてもいいよ。

絵や実物を見て、英語で言ってみよう

 

お子さんのつぶやきを聞き逃さない

お子さんが“monkey”と叫んでいたら、いろいろな動物の単語を教えるきっかけになります。

「働く車」が好きなお子さんには、「働く車」の英語の動画をさりげなく見せましょう。繰り返し見せていると、少しずつ発音できる言葉が増えてきます。
お子さんのつぶやきを聞きながら、お子さんの興味ある分野から単語を学んでいくとよいです。
動画を視聴して「聞く」ことに慣れたら、「英語の音を聞いて発音する」「絵や実物を見て発音する」ことを目標にしましょう。

かるたやカードを見せながら、はじめはパパやママのお手本をまねして発音します。慣れてきたらカードを見せただけでお子さんが英語で発音することを目標にしましょう。英語の綴りは読めなくて大丈夫です。

ママ
ママ
これは、いきなりハードルが高くなったね。発音に自信がないから、私には無理だわ。
ママ友
ママ友
そんな時には、便利グッズを頼っていいんだよ

知育おもちゃやアプリなどの便利グッズも有効

おもちゃ屋さんや、本屋さんには「英語を学べるおもちゃ」がたくさん売られています。専用のペンなどでタッチするとタッチした絵の英語の発音を聞くことができます。
かるたを英語で発音してくれるものもあります。専用の機械を使用するものや、ネットにつなげて英語で読み上げてくれるものなど、いろいろあります。
また、かるたの発音を聞かせてくれたり、かるた取りゲームで対戦してくれたりするアプリもあります。
タブレットでかるた遊びをするよりも、紙のかるたのほうが大きくて見やすく、夢中になって取り組めるようです。発音は便利グッズで練習して、かるた遊びはパパやママとやるのがおすすめです。
これらの英語を発音してくれる知育おもちゃは、発音に自信がないパパやママにはとても役立つものです。けれども、発音を聞くだけ、聞いてかるたを取るだけでは、聞く力は付きますが、話す力が付きません。聞いた英語は、お子さんも真似をして発音する習慣をつけましょう。

ママ
ママ
真似をすることで、覚えられるね。
ママ友
ママ友
英語教室だと、先生が発音した後、生徒が真似をして発音しなかったら、“Repeat after me.”って言われるけど、便利グッズは発音を聞かせてくれても、“Repeat after me.”って言ってくれないのよ。お手本の後に、まねをして発音するのは、ほんとに大事だよ。

「たくさん勉強ができそうだから」ではなく、「うちの子が好きそうだから」で選ぼう

知育おもちゃやワークなどを選ぶ時、「入っている単語の数が多いからこっちにしよう」とか、「レベルが高そうだから、こっちにしよう」という選び方はおすすめできません。
お子さんのレベルに合っていて、お子さんが興味を持って取り組めそうなものを選びましょう。イラストの雰囲気や、カードの大きさ、扱いやすさなどが判断ポイントになります。お子さんが好きなキャラクターというのも意欲的に取り組めそうです。

少しの進歩もほめてあげよう

真似をして発音する段階でも、たくさんほめてあげましょう。上手に発音できた時はもちろんですが、大人からすると変な発音をしていても、否定しないことです。「ちゃんと声に出していて、えらいね。」など、取り組みの姿勢をほめてあげてもいいと思います。
そして、「だんだんお手本に近づいてきたね」、「昨日より上手だよ」、「自信をもって大きな声で言えるようになったね」などと、少しの進歩も認めて、ほめてあげましょう。

会話に挑戦しよう


英語は、聞く・話す・読む・書くの順序で学ぶと説明しましたが、「話す」の中でも段階があります。いきなり話せるわけではないので、まずは真似をして声に出してみることが大切です。次に、絵や実物を見て、自分から発音する段階、そして問いかけに対して答える、自分から問いかけるという会話の段階へとステップアップしていきます。会話といっても、質問と答えで十分です。

簡単な英語の会話を生活に取り入れよう

真似をして発音できる言葉や、絵や実物を見て発音できる言葉が増えてきたら、パパやママと英語のキャッチボールができるといいですね。
“Good morning!”とか“Thank you.”のようなあいさつや、パパやママが何かを指し示して“What’s this? ”と聞いてあげるなど、簡単なやり取りでいいので、お子さんが英語を話す場面を作ってあげましょう。パパやママの発音がジャパニーズイングリッシュでも気にしないで、話しかけてあげてください。そして、たくさんほめてあげましょう。
英語は目的ではなく、コミュニケーションのツールです。動画や知育おもちゃを使って覚えた英語を使って楽しむことが大切です。
この段階くらいまでは、遊び感覚でお家で楽しく取り組めると思います。

ママ
ママ
あいさつは、単語を覚えてなくても、できそうだね。
ママ友
ママ友
“Let’s study English! ”って、英語の勉強を始める前に毎回ママが言うと、子供はすぐ覚えるよ。繰り返しって、大切。ねぇ。

話せる英文を増やそう

英語で会話ができるようになるには、問いかけ方と答え方や自分の思っていることを表現する言い方などいろいろな文例を学ぶ必要があります。
YouTubeなどで子供向けの英語のアニメの中で使われている英語の表現を自然に覚えていくのもいいですが、“What color do you like?” “I like red.”のようなやり取りを身に付けさせたいなら、英会話を楽しく学べるYouTubeや簡単な英会話のDVDなどを繰り返し視聴し、声に出して練習するのが良いでしょう。
覚えたことを実際の場面で使えるように、少しずつアレンジしながら、パパやママは話しかけてあげましょう。

読むことや書くことはアプリや英語教材の利用で教え方のバリエーションを増やそう

読むことや書くことは、アルファベット・単語・文の順番で学ぶ

読むことや書くことは子供たちにはとても難しいことですが、なるべく抵抗感なく楽しく身に付けさせたいですね。リンゴの絵を見て“apple”と言えても、“apple”という文字を見てリンゴを思い浮かべるのは相当ハードルが高いです。
まずはアルファベットの読み書きから始めて、書けなくても、大体読めるようになっていれば単語の読み書き、文の読み書きと、だんだん難易度をあげていきましょう。

スペルが大きく書かれたカードと、絵が書かれたカード数枚ずつを見せて、スペルのカードとそのスペルがあらわす絵のカードをセットにしていく練習は、楽しく単語のスペルが覚えられます。
文をいきなり全部書くのは難しすぎるので、単語のカードを並べ替えて正しい順番にするなど、お子さんが取り組みやすいゲーム方式で教えましょう。
内容が難しくなると英語の学習を嫌がるお子さんもいると思います。無理に先に進めなくても、例えばアルファベットまでやって、あとはお子さんがやりたい英語のゲームだけするというのでも構いません。
読み書きの練習はワーク一択ではなく、ゲームを取り入れて、楽しく取り組めるようにしましょう。

ママ
ママ
順番は分かったけれど、子供が楽しんでくれる自信がないな。
ママ友
ママ友
英語教室の先生は教えるプロだからいろいろな技を持っているけれど、素人が英語の読み書きを教えるのは確かに難しいね。いらいらしちゃうし。自信がないときは、プロの技に頼ったり、プロの技をヒントにしたりするといいよ。
ママ
ママ
プロの技?
ママ友
ママ友
子どもが楽しく学べるアプリや教材が色々あるから、それを使うといいよ。こんな風に教えれば子供が楽しいのかってわかってくるから、ママが子供に教える時の参考にもなるよ。

アプリ

子供用に作られた英語のアプリには、有料のものもありますが、無料で楽しく遊びながら学べるものがたくさんあります。
アルファベットを学ぶアプリでは、読み方、書き順を示してくれ、画面をお手本通りになぞれば文字が完成します。いきなりワークをやるよりも、楽しく学べます。アプリで繰り返し練習したら、ワークでたくさん書いて覚えるという使い方をおすすめします。
英単語を学ぶアプリでは、“dog”であれば、犬の絵と、“o” “d” “g”のように、必要なアルファベットが示されるので、ドラッグして、正しい順番に並べ替えるというのが多いようです。お子さんが楽しく取り組めるように、それぞれのアプリで工夫されています。アプリのゲームを参考にして、実物のカードを使って並べ替えるという練習もおすすめです。アプリ任せではなく、親子のコミュニケーションが大切です。

英語教材

歌や動画を見せている段階ではおうちでも取り組みやすいのですが、読んだり書いたりする段階になると、楽しく教えることがだんだん難しくなってきます。そのようなときは、いろいろな会社から出ている、総合的な英語教材からヒントをもらうのもいいと思います。何を教えてよいか自信がないパパやママは、英語教材を利用してお子さんに英語を学ばせるほうがストレスがないと思います。たくさんの英語の教材がありますが、

  • 「ディズニー英語システム」「ミライコイングリッシュ」のようなセット教材
  • 「ポピー」「こどもチャレンジ」などの通信教育
  • 「スマイルゼミ」「トド英語」などのタブレット学習 など様々です。
  • それぞれ、子供英語の専門家が監修して、簡単なものからだんだん難しくなるように、聞く・話す・書く・読むなどがバランスよく学べるようにカリキュラムが工夫されています。
    また、パパやママが教えると、どうしても同じような教え方になってしまいますが、プロによるバリエーション豊かな活動が提供されるので、お子さんが飽きないで取り組めます。
    英語教材の教え方を真似て、同じような活動を、親子で実際にやってみることをおすすめします。アプリ同様、教材任せではなく、親子のコミュニケーションが大切です。

    ママ
    ママ
    お金をかけて教材をやるのなら、それだけでいいような気がするけど。親子でやったほうがいいの?
    ママ友
    ママ友
    教材にまかせっきりだと親は楽だけれど、子供はどうしても受け身になってしまうよね。自分から声を出さないでも進めちゃうし。英語の勉強は、声に出しながらやらないと話せるようにはならないよ。だから、パパやママとやり取りしながら、声を出すように励ましながら、ほめながら、リアルの場でやることがすごく大切だよ。

    英語ワーク

    英語教材や、アプリなどを利用して英語を学ぶ場合、「書く」練習が不足していると感じる場合は、ワークも併用するといいでしょう。ワークの学習も楽しく取り組ませたいので、「たくさん勉強ができそうだから」ではなく、「うちの子が意欲的に取り組みそうだから」という観点で選びましょう。分厚くて、それぞれのページにびっしり練習できそうなワークは、おそらく見ただけでやる気がなくなります。挿絵がかわいいとか、カラー印刷だとか、あまり厚くないもののほうがやる気が出てくるでしょう。すぐに終わってしまうかもしれませんが、1冊やり遂げたということは、達成感を味わえます。たくさんほめて、2冊目につなげればよいのです。

    お試しができるものはお試しをしてから購入しよう

    それぞれの教材は、子供が楽しく英語を学べるように工夫されています。けれどもすべてのお子さんに合っているわけではありません。合う、合わないというのは公式ホームページの説明、口コミやネットの記事だけではわかりません。可能であれば、お試ししてみて購入したいですよね。お金をかければ英語ができるようになるわけではありません。

    楽しく取り組むことが大切

    何度も書いてきましたが、「英語って楽しい」という気持ちが大切です。学んでいくにつれて、「英語が伝わるって楽しい。」「もっと上手になりたい」という気持ちが育っていくといいですね。