
フォニックスって何…?
英語学習において、特に「スピーキング」を中心とする英語のコミュニケーションにおいて、「フォニックス」を習得しておくのは、とても重要です。
フォニックスをちゃんとマスター出来ていると、美しい発音で英語を流暢にしゃべることができるからです。逆に、このフォニックスが理解出来ていないと、拙いカタカナ英語のような発音になってしまい、カッコ悪い状態で英語を話す期間が続いていってしまいます。
ところで、「フォニックスって何…?」という感じで、全く意味がわからずにドキッとしてしまった人もいるかもしれませんが、安心してください!ここで、最初に、フォニックスの意味についてもしっかりおさらいしていくことにします。
フォニックスで正しい発音をマスター!
ローマ字の「A」「B」「C」を目にした時、我々は咄嗟に「エー」「ビー」「シー」と発音しますが、これはフォニックス的な読み方ではありません。
たとえば…「Apple」を「エーップル」とは読みませんよね?
この場合の「A」は「アッ」と発音されます。
同様に「B」は「ブッ」、「C」は「クッ」というように、アルファベットと実際の発音を関連づけて覚えるのが、フォニックスの概念です。
フォニックスをマスターしておけば、英単語を目にした時、どう読めば良いのかが自然とわかります。そして、発音が美しく流暢になります。
ところで、英単語って全部でいくつあるのかわからないくらい、とにかく無限にありますから、フォニックスをマスターするとなると、膨大な量の発音の種類を覚えなければならないのかな…なんてことを不安に思ってしまう人もいることでしょう。
なんだか大変そうだから、フォニックスは後回しにしてしまおうかな…、なんて考える人も多いかもしれませんね。
しかし、心配する必要はありません。フォニックスを覚えるのはとても簡単なので、英語学習を始めるのであれば、基礎中の基礎として、一番はじめにマスターしてしまうことをオススメします!
アルファベットは26個しかない!
フォニックスが簡単であると断言できる理由は、アルファベットそのものが、全部合わせても、たったの26個しか存在しないからです。
しかも、その中でも頻繁に登場する文字…というと、さらに絞られてきます。
26個の中でも、「Z」や「Q」や「X」なんかは、あまり使われる機会がありませんので、本当によく登場する英文字だけについて考えてみたら、大体20文字くらいの発音を一度にマスターしてしまえば良いわけです。
でも、待って待って…!フォニックスの読み方って、アルファベット1つにつき1種類じゃないよね?なんてことが不安になった人もいるかもしれませんが。
たとえ、文字に2種類の読み方があったとしても、その数は50弱…。つまり、あいうえお50音を覚えるよりも、実は簡単というわけです。(実際には、フォニックスの数は42種類ほどあるとされています。)
ましてや、日本語には、漢字なんかも存在していますからね…。それと比較したら、フォニックスを習得することが、どれほどシンプルで簡単か。
フォニックスって難しそう…と思っていたのだとしたら、それはただの先入観ですから、是非、気を楽にしてください。
フォニックスをマスターしよう!
フォニックスは、とても重要な英語スピーキングの基礎になりますから、これは初期の段階で徹底的に身体に覚えさせてしまうのがいいでしょう。
全部を順番に発音していったとしても、たったの数分で終わってしまうようなことですから、毎朝、毎晩、アルファベットを見て1つ1つ発音していくということについて、習慣化してしまうのがオススメです。
単語カードを使うような感じで、クイズっぽく出題していくのもアリでしょう。
フォニックスがマスターできてきたら、実際に、フォニックスの組み合わせで英単語が読めるようになっていることを実感するため、ちょっとだけ難しい単語の読み方を出題してみるといいでしょう。
もし、一度に全てのアルファベットを覚えるのが難しそうなのであれば、最初は母音から、続いてよく登場するアルファベットから、という感じで段階を分けてマスターしていくといいかもしれません。
たとえば、最初は「A」「E」「I」「O」「U」「M」「K」「L」「N」「D」の10文字だけを徹底的に覚えると決め、この10文字だけが登場する単語の読み方をマスターしていく、なんてプロセスを辿るのが効率的かもしれません。
フォニックスは、ママさんパパさん世代が子どもの頃には、学習のカリキュラムに組み込まれていなかった可能性があります。三人称単数形やら、SVOCやらは、熱心に学習させられたけれど、フォニックスというのはちょっと記憶になくて…、という人も多いことでしょう。
そんな人からすると「フォニックスを学習しよう」なんて突然言われてしまったら「えっ!?」という感じで、抵抗を感じるかもしれませんね。人間、馴染みのない言葉や概念については、最初、抵抗感を抱くのが当たり前です。しかし、だからといって、いつまでも「よくわからないから後回し…」という感じで放置してしまうのは、もったいないことです。
この記事で、フォニックスはいかに簡単か!ということをせっかく解説しているので、是非、積極的にフォニックスの概念について理解し、フォニックスによる発音と学習法をマスターしてみてくださいね!
フォニックスをマスターすることにより、美しい発音ができるようになると、人はどんどん自信を持つようになり、もっと英語を喋りたい!と思うようになっていきます。英語で自分を表現することが、どんどん楽しくなっていくのです。
もし近所にやたら発音のいい子どもがいたら、その子は徹底的にフォニックスを学習している可能性があります。是非、ママさんやパパさんがフォニックスマスターとなり、お子さんを楽しく導いてあげてください。
まとめ
それでは最後に、この記事で解説してきた内容を、まとめてお伝えしていくことにします。
フォニックスは、英語学習の中でも、特にスピーキング能力を磨く上で非常に重要な概念となりますから、初期の段階で徹底的にマスターしておくと良いでしょう。
ママさんやパパさんは、子ども時代にフォニックスを学習してこなかった可能性が高いので、よくわからない…という不安感から、フォニックスのことを無視して考えてしまいたくなるかもしれません。
しかし、フォニックスはとても簡単なので、今すぐ習得してしまった方がいいでしょう。
フォニックスが簡単だと断定できる理由は、その数が圧倒的に少ないからです。膨大な数の漢字をマスターしている日本人からしたら、たった26個しかないアルファベットの発音を1つ1つ覚えることなど容易でしかないでしょう!
フォニックスを学習することにより、知らない英単語を美しい発音で最初から読めるようになれば、英語学習に対して自信が持てるようになり、どんどんと楽しくなっていきます。
もし、最初から全ての発音をマスターするのが難しそうだったら、5文字ずつ、10文字ずつという感じで、徐々に増やしていきながら覚える、というのもアリでしょう。
是非、お子さんと一緒に楽しくフォニックスをマスターしていってください。